再び、「香港人、逃げろ!」
私はアジア地域では香港しか行ったことがない。1980〜90年代に仕事で何度も行き、当時はとてもお気に入りの場所になっていたのだが、中国の一部となってからというもの、行きたいなんて思いはまったくなくなった。
BBC News Japan に ”香港は「恐怖に満ちた場所」に…… 民主活動家の周庭氏がBBCに語る” という 12月 7日付の記事がある。その 3日前の 4日付 ”香港民主活動家の周庭氏、カナダに事実上亡命 身の安全考慮し「香港には戻らない」” という記事にも注目だ。
この人、日本ではアグネス・チューの呼称でお馴染みで、日本語もやたら上手。先日も TBS ラジオの「荻上チキ・Session」に登場していた(参照)。その彼女が香港で神経症になるほどまでに酷い弾圧を受けていたいたというのだから、聞き捨てならない。
私は香港の民主派が占拠するモンコックの道路で警察によるバリケードやテントの撤去が行われたばかりの 2014年 11月 25日に "香港の自由を守る運動に心の底から共感" という記事を書いた。この記事の中で私は 1990年代の香港若手ファッション・デザイナーたちの語っていた言葉を紹介している。
「どうして香港を逃げ出してヨーロッパや米国に移住しないんだ? と、多くの人たちに言われるが、僕らは香港に誇りを持っているから、ここでクリエーションを続けるんだ」
私は彼らの気概に感動すらしていたのだが、それから 7年後の 2021年 8月 15日には「香港人、逃げろ!」という記事を書くことになった。もはや昔の香港じゃない。こうなったらさっさと国外脱出するだけだ。
自由の雰囲気の中で育ってきた人間が、いきなり「共産中国の生き方をしろ」と言われたら、そりゃ悲劇というものである。元々の中国本土で暮らしていてさえ、決して少なくない人たちが隙あらば脱出したがっているのだから、香港の人たちにすればなおさらだろう。
問題は、実際に香港から脱出するだけの経済力とコネクションだろう。何とか支援する方法はないものだろうか。
さらに何とか亡命できたとしても、亡命先でもなかなか大変だという情報もある(参照)ので、問題は複雑だ。無関係を装うのでなく、きちんとウォッチし続ける必要があるだろう。
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コメント
私は彼らの気概に[勘当]すらしていたのだが
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昨日の疲れがまだ残っているようですね。
ご自愛ください。
投稿: ハマッコー | 2023年12月 9日 02:27
ハマッコー さん:
うひゃあ、ありがとうございます。さっそく訂正します。
投稿: tak | 2023年12月 9日 13:20