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2023年12月30日

「カタカナ発音」でネイティブ英語をしゃべるんだって

東洋経済 ONLINE に ”日本人「英語の残念発音」も致し方ない明快な理由 日本語と英語では舌の使い方に大きな違いがある” という記事がある。読めば確かにタイトル通り、多くの日本人にとって英語発音の苦手な理由が述べられているのだが、それもそこそこに独特の「カタカナ英語」の勧めに移る。

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筆者は甲斐ナオミさんという人で「ネイティブスピーキングコンサルタント・翻訳家」という肩書きだ。「ネイティブスピーキングコンサルタント」なんて初耳だが、紹介欄には次のように書いてある(参照)。

カナダ在住時、ジャパニーズ英語で苦労してきた父母を見てきて、「日本人のカタカナ英語でも、ネイティブに通じる方法はないか?」と研究し続け、「カタカナを読むだけで通じる」驚異の「カタカナ発音法」を生み出す。

ネイティブに通じる ”驚異の「カタカナ発音法」” というのは、具体的には例えばこんなことらしい。

発音ルール①「d」「t」の前後に母音(y含む)がくる場合、「ラ」行で発音する。 

【例】getting 「ゲッティング」ではなく、「ゲン」 

【例】study English 「スタディ イングリッシュ」ではなく、「スタ イングリッシュ」 

そんなわけで、"Got it!(わかった!)" は「ゴット イット」ではなく「ガレ !」となり、”I don’t know.(知らない)” は「アイ ドント ノウ」でも「アイ ドンノウ」でもなく「アロンノウ」となる。さらに "I need a taxi.(タクシーを呼びたい)" は「アニーラ タークスィ」だ。

このメソッド、かなりもっとらしいのだが、個人的に採用したいとは全然思わない。(私が一応ネイティブ発音を身に付けていることに関しては、こちら の記事をご覧頂きたい。念のため)

そもそも英語をいちいち頭の中でカタカナにしたくなんかないし、さらに「カタカナで言う場合の発音ルール」なんて余計なことを改めて覚えさせられるのもウザい。

さらに英語のリズム・アクセント感覚がないままにやってしまうと、"Got it!" は「ガレ !」じゃなくて単に平板な「がれ」になり、同様に "I need a taxi." は「アニーラ タークスィ」じゃなく「あにーらたーくすぃ」になりがちなんじゃなかろうか。「何それ、おいしいの?」なんて聞かれちゃいそうだ。

それからここだけの話だが、ネイティブ発音でしゃべることには実はちょっとしたリスクがあるのだよ。

下手すると相手がこちらをバイリンガルだと勘違いしてしまい、安心してやたら速いスピードでまくし立てたり耳慣れない表現をバンバン混ぜてきちゃうなんてことになるから、ちょっと考え物なのである。(現実に、こんなヤバいケースもある)

そんなこともあって私は、米国出張なんかではわざとところどころ少し不器用っぽくしゃべって「決してバイリンガルじゃないからね」とそれとなく示すなんていう、柄にもなくカマトトっぽい小技を身に付けたりしてしまったのだ。

その方が、相手が気を使って多少ゆっくりめにしゃべってくれるから楽なのだよ。ただでさえ朝から晩まで英語聞きまくりしゃべりまくりしちゃったら、夕飯食ってホテルに戻る頃には神経がぐったり疲れ果てるんだから。(ようやく慣れた頃には帰国ってことになるし)

もっと言えば、別にネイティブ発音でなくてもそれなりに通じてる人は少なくないので、ことさらわざとらしいことをする必要もない。我々日本人だって米国人の「コニーチワァ、オゥゲンキデスカァ?」式の発音を理解するんだから、ある意味お互い様だ。

私ってば今月 22日の記事で書いたように、「コンサルタント」と名の付く人たちの言うことって、とりあえず眉に唾付けて聞いちゃう体質になってるのだよね。申し訳ないけど。

 

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言葉」カテゴリの記事

コメント

私の大好きな英語発音コントです(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Tt2egaDKnEo

投稿: らむね | 2023年12月30日 08:51

らむね さん:

私も ターター なんて言いませんね。というか、言えない (^o^)

投稿: tak | 2023年12月30日 10:36

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