知恩院の除夜の鐘の突き方がなかなかいい
朝日新聞 が ”一足早く除夜の鐘 「日本三大梵鐘」京都・知恩院で試し撞き” というニュースを伝えている。そういえば 10年以上前に知恩院を訪れた時、梵鐘を見て確かに「デケぇなあ!」と思った。
記事には ”釣り鐘は「日本三大梵鐘」の一つで、高さ 3.3メートル、直径 2.8メートル、重さ 70トン。17人の僧侶が息を合わせて撞くため、毎年、事前に練習している” とある。やっぱりこのくらい大きいと、本番前に練習が必要みたいなのだ。
ところでこの記事に、気になる表現が見つかった。こんなのである。
1人が親綱を持って「えーい、ひとーつ」と掛け声をかけると、16人が「そーれ」と応じて子綱を引き、親綱役が仰向けになって、長さ 4.5メートルの撞木を勢いよく鐘に打ちつけた。
「仰向けになって」だと? 鐘を撞くのに仰向けになるのか?
改めて写真を見ればなるほど、確かに仰向けになっている。ただしこの写真だけではよくわからないので動画を探してみると KYODO NEWS の動画が見つかり、これを見てようやく様子がわかった。
これは確かに口で説明するのが難しい。要するに重力に任せて自分の全体重を撞木に伝えるのだね。
京都には何度も行っているのだが、大晦日に行ったことなんてないので、こんなような鐘の撞き方は初めて知った。私はほとんどテレビを見ないので、視覚的に見ないとわかりにくいことには案外疎かったりする。
それにしてもちょっとアクロバチックで面白い撞き方だ。私もやってみたい気がしてしまったよ。
| 固定リンク
「比較文化・フォークロア」カテゴリの記事
- どうしてそれほどまでに夫婦同姓にこだわるのか(2025.05.13)
- 鯉のぼりは一匹から群れに変化しているらしい(2025.05.10)
- 「くわばらくわばら」を巡る冒険(2025.04.19)
- 席を譲るって、どんな種類の「恥ずかしさ」なのか?(2025.03.14)
- 土葬の墓地を認めたがらない日本人のメンタリティ(2025.03.13)
コメント
いつか知恩院の鐘も「近隣住民の苦情により」中止になったりしちゃうんですかねえ・・・
投稿: らむね | 2023年12月28日 15:18
らむね さん:
いやはや、除夜の鐘が中止に追い込まれるケースが増えてるらしいですね。
中止とまではいかなくても、昼間にして「除昼の鐘」になったりすることもあるらしいし。
投稿: tak | 2023年12月28日 16:08