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2023年12月14日

女性の歩き方に関する「でんでん太鼓理論」再び

私の「ひらめいた」はアテにならないですよ さんという長いユーザーネームの方(以下、「ひらめいたさん」と省略表示させていただく)が Twitter で、女性が歩く時の腕のふり方についてかなり上手なイラスト入りで説明している(参照)。

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ひらめいたさんの言うには、「女性がスムーズに手を前後に振るには腰を左右に揺らしつつ、腕をやや弧状に振るしかない。腰に当たらないように」ということである。これはなかなか説得力のある説だ

この件では、当ブログでも大昔(17年近く前だから、大昔と言っていいよね)に同じような現象について触れたことがある。”歩行における「でんでん太鼓理論」” (2006年 12月 25日付)という記事だ。

これはそのほぼ 1ヶ月前の「大手を振って歩く女たちへ」という記事に付けられたコメントに基づくもので、こういう話である。

男は体の重心を前へ前へと直線的に移動させて歩くタイプが多いので、腕の振りも自然に前後に平行になるが、女の場合は、骨盤を左右に回転させて駆動力を得るタイプが多い。

俗な言い方をすると、お尻をぷりぷり動かして歩く人が多いということだ。そのため腰の回転に伴い、腕もその反動で回転する。これが「でんでん太鼓」のような動きになるというのである。

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ひらめいたさんは「腰に当たらないように」というポイントを最初に出しておられるが、「でんでん太鼓理論」では「腰を回転させて駆動力を得る」というのが先に来る。「卵が先か鶏が先か」みたいな話になるが、まあ「女性は腕をまっすぐ前後に振らない」という結論は同じだ。

そもそものことを言えば、この話は人混みの中でも「大手を振って」歩く女性が多いので、ちょっとした不都合が生じるというのを発端としている。それとなく聞いてみると、同じような不都合を体験をしたことのある男性は決して少なくない。

どんな不都合かというと、人混みでこちらがたまたま女性の斜め後ろを歩いていると、その女性の手が斜め下からこちらの股間にコツンと当たり、「ウッ!」となってしまうことがあるということだ。男の感覚では「まさか」と思う斜め後ろまで、女性は後ろ手を大きく振るのである。

ところが当の女性は「フツーに腕を振ってるだけ」という意識なので、自分の手がこちらの股間を直撃したなんて夢にも思っていないようなのだ。そのためこちらが「ウッ!」となっても、「何よ、この人」みたいな、不審者を見るような目つきで振り返るだけで謝りもしない。

これは 2009年 7月の ”「謝るツボ」と「パーソナルエリア」” とか、2013年 9月の ”日本の人混みが苦手”という記事で触れた問題とも関連するのだが、とにかく日本の女性は人混みでも大手を振って歩く人が少なくないのだよね。

まあ、多くの女性が一番上に示したイラストのように優雅に手を振ってくれればまだマシなのだろうが、実際にはちょっとお尻の大きめの人なんかが、後ろ手をかなり外側に向けて振ってしまいがちなのである。これ、前屈み気味の姿勢の悪さも手伝ってのことなのかもしれない。

こういうの、自分で意識してフォームを矯正してくれると、こちらとしては本当にありがたいんだがなあ。

 

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心と体」カテゴリの記事

コメント

腰を左右に…というよりは「体の芯を軸に、腰骨を押し出すような感じで回転を加え、腕は体に沿って軸と平行に振る」、ここで回転が足りないと、腰が左右に振れてしまうんです。
わかりにくだろうけれど。。。

中年過ぎの女性には、上腕の〝振袖〟と腋の下の〝はみ肉〟が互いに押し合って、静止姿勢が、極端に言えば〝やじろべえ〟の形になっている人が、痩せているか太っているかにかかわらず、結構います。
そういう人が無意識に歩くと、まさにでんでん太鼓。
そこそこ距離を取ってすれ違っているつもりの女同士ですら、手の甲にぶつけられることはしばしばなので、男性諸氏は、まぁ、重々お気を付け下さいませ(-_-;)

投稿: Jizi_t | 2023年12月14日 15:45

Jizi_t さん:

>腰を左右に…というよりは「体の芯を軸に、腰骨を押し出すような感じで回転を加え、腕は体に沿って軸と平行に振る」、ここで回転が足りないと、腰が左右に振れてしまうんです。

想像力を駆使して、何となくわかるような気がします (^o^)

へぇ、「振袖」と「はみ肉」ですか、なるほど。確かに「やじろべえ」の人、いますね。腕が真下にさがらないみたいですね。

最近は人混みの中を歩くことも減りましたが、駅のラッシュに行き会わせたような時は、しっかり気を付けます。

投稿: tak | 2023年12月14日 18:31

つまるところ女性の手の振り方は、男性が自分の基準で考える範囲を微妙に超えたラインで軌道を描く、ということになるのでしょうか。
確かに駅のホームなどで女性とすれ違う時に、こちらはしっかり間合いを取ったと思っても微妙にぶつかる(かする)ことがありますね。
「人はなぜ時折タンスの角に足の小指をぶつけるのか」と共通する理論かもしれません。

(大元記事にコメントした江都屋黄金丸です。ちかごろはedoyakoganeとしております。何年たってもこの主題は興味深いものですね)

投稿: edoyakogane | 2023年12月21日 12:48

edoyakogane さん:

お久しぶりです。

それにしても「でんでん太鼓」の喩えはヒットでした。

>「人はなぜ時折タンスの角に足の小指をぶつけるのか」

うぅむ、それは私はあまりやりませんね。鴨居にアタマぶつけるのはしょっちゅうですが ^^;)

投稿: tak | 2023年12月21日 18:24

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