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2023年12月 3日

東京って「クマの生息している首都」なんだそうだ

ANN ニュースが、「東京クマ、圏央道に迫る」と伝えている。何しろ、東京は世界でも稀な「クマの生息している首都」なんだそうで、都内には 160頭前後のツキノワグマがいるというのだ。

160頭と言ったら、私の住む茨城県よりずっと多いだろう。何しろ茨城県はこれまで「クマのいない県」とされていたのだが、つい最近になって福島県から移ってきたらしいクマが確認されている。一方の東京は背後に奥多摩・奥秩父の山系が控えており、確実に昔からいたのだだろう。

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しかもニュースのタイトルにあるように「圏央道に迫る」というのだから、ちょっと聞き捨てならない。上の画像は、青い点が昨年の目撃ポイントで赤い点が今年になってからのもの。明らかに東に広がっていて、中央の黄色い線で示された圏央道に迫っているのがわかる。

圏央道というのは埼玉県から、東京都西部の青梅、八王子、高尾山の登り口を経て神奈川県に至る絵に描いたような「郊外」の高速道路だ。これが今のところ、東京のクマの防波堤みたいになっているようで、これを越えたら JR 中央線沿いに立川市、国分寺市に迫ってしまう。

茨城県住まいの長い私だが学生時代は国分寺市と武蔵野市に何年か暮らし、その後は杉並区西荻窪に結構長く住んでいた。いわゆる「中央線族」の時代が長かったので、何となく他人事のような気がしない。

国分寺に住んでいた頃は自転車で 1時間足らずの多摩湖まで何度もポタリングしていた。多摩湖はまだ圏央道の内側でなので、今さらながら意味もなくホッとしている。

それにしても、奥多摩から雲取山を経て奥秩父まで何度も登山したものだが、あの頃はクマに出くわす心配なんてしたことがなかったなあ。今は高尾山へのハイキング程度でリュックにクマよけの鈴をぶら下げる時代になっているわけで、本当に驚きである。

 

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自然・環境」カテゴリの記事

コメント

箱根の強羅辺りではイノシシの親子連れが線路上を歩いてるなんて日常の光景です。何度も見ました。熊に遭遇するのも時間の問題かもしれません。
熊は人間が思ってる以上に賢く、運動能力も高いので強敵ですね。住宅地に現れる猿とは比較にならない。

北海道では北大生が殺され、退治した熊の胃から北大生の Dna が検出されたそうで恐ろしいことです。

投稿: ハマッコー | 2023年12月 4日 00:34

ハマッコー さん:

クマ対策は真剣に考える必要がありますね。都市に姿を現すなんて、これまでは思いもよりませんでしたから。

投稿: tak | 2023年12月 4日 17:33

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