「犯罪者は外国人ばかり」というデマ
HUFFPOST の ”殺人・傷害罪の受刑者、「中国人」「韓国・朝鮮人」が各 3割超は誤り。「日本人は 3%」との画像が拡散” という記事がある。記事中では元となった tweet は敢えて隠されているが、ググってみればすぐに特定できる。これだ。
それにしても、こんなデマ情報を信じてもっともらしく tweet しちゃう人間が現実にいるということには、驚くというよりあきれ果ててしまったよ。日本国内で「殺人・障害」で収監されている囚人のうち日本人がたった 3%なんて、まともに考えたら、あり得るはずないじゃないか。
こんなのは言うまでもなく「デマ」に決まっていて、日本ファクトチェックセンター(Japan Fact-check Center)のサイトでも「刑務所の殺人・傷害の収容者は中国、韓国・朝鮮籍が 65%は誤り」としっかり認定されている。下のグラフはこの記事にあるもの(クリックで拡大表示される)だ。
グラフの説明として、次のように書かれている。
新たに収監された人のうち中国、韓国・朝鮮籍が占める割合は、過去16年間、2〜4%で推移している。グラフの青い部分、9割以上が日本人だ。
そりゃそうだわな。日本国内の話だもの。
それにしても「殺人・傷害罪で新たに収監された人」の数って、年ごとにみると 2021年は 2006年の ほぼ 3分の 1に減っているのだね。日本って、この 15年ほどの間にそれほどまでに治安が良くなっているのかなあ。
もしかして「殺人・傷害」の事件自体は減っていないが、検挙数が減り、そのために収監数も減っているのだとしたら、かなりイヤな話になってしまう。ただ念のために法務省の犯罪白書のサイトに当たってみたところでは、そんなことはないようだ(参照)。
それにしてもお役所のこうしたサイトってムチャクチャ見にくいし、そのうえ元号表示でわけがわからなくなってしまうことが多いが、上のグラフの「平成 12」というのは西暦 2000年のことなので、そのあたりよろしく。
おおまかな傾向として「殺人・傷害」の事件数自体は徐々に減っていて、検挙率はむしろ上がっているのがわかる。ただ「暴行・脅迫」事件となると、逆に増加傾向にあるのが気がかりだ。
日本が国際的には安全な国と目されているのは確かな話だが、決して手放しで喜べるというわけではないのだね。
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