岸田首相は「鈍感力」というものに恵まれているらしい
昨日の記事ではスギ花粉症が早くから出てしまうことに関して「こういうことは鈍感な方がずっといい」と書いた。ところが間の良すぎることに、その直後に ”岸田首相、ここにきて「鈍感力」で逃げ切りか・・・パーティー裏金は自民党ではなく「安倍派の問題」” なんていう記事を見つけて驚いてしまった。
岸田内閣の支持率というのは、2021年秋の発足以来上がったり下がったりを繰り返している。発足直後はほぼ 50%内外で推移していたのだが、翌年夏を境に急に下がり始めた。
私は 2022年 9月 19日付 ”岸田内閣の支持率が、やたら落ちてるようで” という記事で、支持率低下の要因は安倍暗殺事件の影響で「自民党と統一教会の癒着」が注目されたことと指摘している。
ところが 2023年 5月には広島サミットの成功もあって支持率が急上昇した。この年の 5月 28日に私は "岸田首相、最近は「無双」なんだそうだよ" という記事まで書いている。
菅前首相に比べれば発言の意味がちゃんと通じるというだけでも大変な違いだし、サミットで各国首脳と直接英語で交流している姿も結構頼もしく見えた。この人、案外外向きの姿で点数稼ぎのできる人である。
ここでせっかく点数が上がったのに、夏を過ぎて世間の視線が内向きになるとこの人のメリットは見えにくくなる。秋以後の支持率は下がる一方で、最近は 30%を切ってしまっている。
私は昨年 11月 11日の "岸田内閣の支持率低下を巡る冒険" という記事で、私はこんなようなことを書いた。
- 岸田首相は直接的にはこれといった大失点がないのに支持率だけはどんどん下がるというのは、「不思議な現象」である。
- 突然ブチ切れたりされる心配もなさそうで、コワくもなんともないから、世間的には悪口を言いやすい。
確かにこの人、少なくとも悪いことはしていないし、ヒドい大失態もない。今問題になっている「パーティ裏金問題」は安倍派の問題なのだから、「そんなことで自分が責められるのは不本意だ」と思っているに違いない。
さらに周囲から「突然ブチ切れたりされる心配もなさそう」に見えるということは、裏を返せば「鈍感力」というものには恵まれているということだ。首相を続けて周り中から責められるのがほとほと嫌になり、「だったら辞めてやる!」ということにはなりにくい。
今回の裏金問題で主流派の実力者たちは表舞台に立ちにくくなってしまったから、岸田氏の代わりは見つけにくい。鈍感力さえ発揮すれば首相の地位を守り続けることはできる。
ただ自民党という政党まで鈍感に見えてしまったら、次の選挙は大変だろう。
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コメント
支持率低下の要因は安倍暗殺事件の「盈虚王」で
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「影響」ではないでしょうか。
鈍感はまさにチカラですね。最強です。
投稿: ハマッコー | 2024年1月12日 20:34
ハマッコー さん:
いやはや、私までとんでもない入力で鈍感力を発揮してしまいました。ご指摘ありがとうございます。
鈍感力の発揮の仕方による功罪は、「たまたま」の結果論によるところが大きいようですね。岸田首相の場合は「最強」ですが、自民党としては何だかヤバそうです。
投稿: tak | 2024年1月13日 06:41