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2024年1月18日

自民党の支持率低下と「目白御殿」の焼失

JIJI.COM が「自民支持、過去最低の 14.6% 内閣支持は微増 18.6%」というニュースを伝えている。内閣支持率は前月比微増となったが、自民党支持率は「1960年 6月の調査開始以降で、野党だった期間を除き最低」を記録したというのである。

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画像に示されているグラフは自民党の支持率ではなく岸田内閣の支持、不支持の推移を表したものだが、とにかく一昨年の夏以後は低下傾向を示している。一時的にアップしたのは昨年の 5月に韓国やアフリカを歴訪したのがきっかけで、とにかくこの人、外向きの顔の方が強くて内向きは散々だ。

とくに昨年秋以後はガタガタで、内閣支持率は 20%を切っているし、自民党の支持率も 14.6%というのだからヒドいものである。

ところが、時期を同じくして発表された NHK の政党支持率調査結果では、自民党の支持率は 30.9% というじゃないか(参照)。時事通信調査の倍以上の支持率というのだから、「おいおい、一体どうなってるんだ?」と言いたくなる。

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個人的感覚では、NHK 調査の「100人中 30人が自民党支持」なんて、ちょっと信じられない気がする。まあ、支持政党が「特になし」というのが半分近くというのもかなり問題だが。

私は内閣支持率がムチャクチャに下がりまくった昨年秋、11月 11日の「岸田内閣の支持率低下を巡る冒険」という記事で、"これって、「岸田内閣の危機」というより「自民党の危機」と見る方がいいのかもしれない" と書いたが、こうした感覚は最近さらに強くなった。

とくにエポックメイキングな出来事となったのは、今年 1月 8日に田中角栄元首相の「目白御殿」が焼失したことである。

実は私は学生時代の 1970年代前半に高田馬場の炭屋(燃料店というより「炭屋」だった)でバイトをしていて、冬はあの近辺に灯油を配達しまくっていた。目白御殿というのも案外近くて、しょっちゅう近くを通り過ぎていたのだが、あの頃から「異様な威容」を誇っていたのを覚えている。

ただ、あの頃から既に半世紀以上経ったのだから、はっきり言ってかなり結構老朽化はしていたのだろう。焼け跡の骨組みなんかを見ても時代を感じさせる造りである。

昭和の自民党政治を動かしていた目白御殿があっさり燃えてなくなってしまったというのは、かなり象徴的な気がしてしまうのである。2024年という年が、古い骨組みの政治が燃え尽きていくスタートポイントになってくれればありがたいのだが、まあ、実際の動きは遅々たるものなのだろうね。

 

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