「フリーランスの家づくり日記」というブログの 今月 7日付記事「積読タワーを導入した」を読んで、一瞬心が動いてしまった。思いとどまったのは身も蓋もない話だが「値段」のおかげで、15%割引で 43,945円もするんだってさ(日本語サイト参照)。
これ、販売元のハーマンミラー(HermanMiller)のオリジナル英語サイトによれば、ちゃんとした商品名は Story Bookcase, Tall(「階層ブックケース、トール版」とでも訳すか)というらしく、価格は 396ドルだ。円安の昨今だが、円建ての方がお買い得感があるみたいだ。
ちなみにこの商品の日本語サイトにはこんな風に説明されている。
ストックホルムを拠点に活躍している、Hung-Ming Chen と Chen-Yen Wei によるデザイン事務所、Afteroom によるデザイン。北米を中心にオーセンティックデザイン家具業界をリードしている Design Within Reach のオリジナルのブックシェルフ。
ちょっとわかりにくいので英語版を参照しながら読み解くと、デザイン事務所 Afternoon の共同代表 Hung-Ming Chen と Chen-Yen Wei は台湾出身の夫婦。で、この二人が Design Within Reach のためにデザインしたものが、オリジナル商品化されたということのようだ。
つまり Design Within Reach はメーカーで 、HermanMiller はネット上の販売元という関係のようなのである。この辺が、日本語サイトの説明だと今イチ伝わりにくく、「どうして Design Within Reach のオリジナル商品を HermanMiller が販売できるんだ?」なんて混乱してしまいやすいよね。
ちなみに、元のブログ記事にはこんなような記述もあるのが気になった。
もっと安い製品もあるけど、ハーマンミラーのやつはトールだと高さが 1920mmあり、収納効率良さそうなのでこれにした。
「もっと安い製品」って、どんなんだ? と、試しに Amazon に行って「ブックタワー」で検索してみたところ、結構いろいろある(参照)。例えば、こんなの(価格は 14,300円)だ。
ただ、これは高さが 111.5cm しかなく、キャスター付きで移動可能とはいえ、棚は固定式(取り付ける際の向きは、前と左右で自由)で、回転させられない。
もう少し背の高いのを探すとこんなの(価格は 22,111円)もある。
しかしそれでも高さは 135cm 止まりだ。棚は手軽に違う高さに付け替えられる仕様だが、回転はできない。
とにかく Amazon で探しても、高さが 150cm 以上のものはほとんど見つからない。日本製だとそんなものなのかなあ。こうなるとなるほど、192cm のハーマンミラーを選ぶ方が結局のところリーズナブルなのかもしれない。
さらにちょっと視点を変えると、こんなの(価格は 2,990円)もある。「積ん読タワー」というより「ちょっとお洒落で省スペースの卓上ブックスタンド」って感じだが、ベッドサイドなんかにおいて「寝る前の読みかけスタンド」みたいに使う分には手頃かもしれない。
ただちょっと魅力的ではあるが、この程度のものなら自分で手作りする方が楽しそうな気がしてしまうよね。
というわけで、大きな「積ん読スタンド」はどうしても必要ってわけじゃないので取りあえず忘れることにしよう。よく考えてみれば、本というものは横にして積み重ねるより立てて並べる方が扱いやすいし。
そしてそのうち時間ができたら、ベッドサイド用の「読みかけスタンド」を手作りしてみよう。もっとも差し迫ってるわけじゃないので、いつになるかわからないが。
【備考】
紹介したブログのタイトルにある「積読」は、当ブログでは敢えて「積ん読」の表記を採用した。Wikipedia によればどちらもありのようだが、元々は明治後半の洒落的言い回しで、オリジナル表記はカタカナだったのだね。
積読(Wikipedia)
積読、積ん読(つんどく)は、入手した書籍を読むことなく自宅で積んだままにしている状態を意味する言葉である。(中略)
1879年の小雑誌『東京新誌』に「ツンドク家」「ツンドク先生」の記述があることが確認されている。
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