酒って、カラダとアタマの両方を変えてしまうのだね
Gigazine に「断酒するとわずか 2~3週間で肝臓の健康状態が改善してがんや脳卒中のリスクも減る」という記事がある。酒の好きな人にとっての「2〜3週間」というのは決して「わずか」じゃないと思ってしまうが、それはそれとして、健康状態の改善に 1ヶ月とかからないというのは悪くない情報だ。
元記事は英国プリマス大学の肝臓専門医、アシュウィン・ダンダ(Ashwin Dhanda)氏が THE CONVERSATION に寄稿した ”What happens to your liver when you quit alcohol” (アルコールを断つと肝臓で何が起きるか)というもの。画像的には元記事の方が直接的に訴えてくるよね。
ちなみに私自身は決して「断酒」しているというわけではないのだが、普段は全然飲まず、何かの付き合いで年に 5〜6回飲むぐらいのものだ。20年ぐらい前までは毎日飲んでいたのに、今年は正月のお屠蘇さえ飲み忘れていたことに今頃気付いて、自分で驚いてしまっている。
Gigazine の記事にはアルコールの「単位」(unit of alcohol)」というのが出てくる。アルコールの「1単位」(1 unit)は純アルコール換算で 20g(アルコール度数 5%のビール 500ml、アルコール度数 14%のワイン 180ml)というから、日本酒でいえばほぼ 1合と思えばいいだろう。
ダンダ氏は、1週間に 14単位以上のアルコールを摂取する人のほとんどは脂肪肝だと指摘している。ということは他ならぬ私も、日本酒換算で 2合ほどを飲み続けていた頃は脂肪肝だったかもしれない。
それでも肝臓は酒を断てば 2〜3週間でまともになるというのだから、ほぼ 20年にわたり、年間 10単位ほどしか飲んでいない私の肝臓は、今ではかなり健康な状態になっていると思う。そんなことは普段まったく意識していないが、こうしたことに関しては意識せずに済んでいるというのが一番だ。
ただ、酒が好きでしょっちゅう飲んでいる人としてみれば「そんなこと言っても、酒のない人生なんてつまらな過ぎる」と言いたくなるだろう。私も毎日飲んでいる頃はそう思っていた。
ところが飲まなくなってみれば、酒なんて別になくても済むのである。これって面白いことで、酒というのは飲み続けている人には「手放せない楽しみ」だが、飲まない人にしてみれば「楽しみは他にいくらでもある」ということになる。
酒というのは、どうやらカラダだけじゃなくアタマの中身まで変えてしまうようなのだ。
【2月 13日 追記】
この記事は 2本立ての前半で、翌 2月 13日付 "過度の飲酒習慣は「幻想」によってもたらされる" が後半となるので、合わせてお読みいただければ幸いである。
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