天気の「極端化」がますます進行
下の画像は、私の iPhone に入れてある weatherews というアプリに示されたつくば地域の週間天気予報である。3日前の 20日(火)は最高気温 23℃、最低気温 12℃ だったが、その最低気温が翌 21日(水)の最高気温で、2日間の気温差が 11℃ にもなった。こんなの覚えがない。
さらに昨日の 22日(木)は最高気温が一昨日の最低気温と同じである。つまり、一日中気温がほとんど上がらなかったというわけだ。そして今日は最低気温が 0℃ まで下がったようだ。この予報では雨のち雪になっているが、窓の外には既にところどころ白い雪が見える。
さらに明朝は晴れて、氷点下の -1℃ まで下がるというじゃないか。2月から 3月にかけては毎年「寒の戻り」というのがあって、いかにも春の陽気になったと思っていても、必ずその反動のように寒さが戻ってくる。
2013年 3月 2日に「春一番の翌日がいつも寒くなるのは」という記事を書いている。こんなような内容だ。
春一番が吹く時の天気図というのは、日本海に強い低気圧がある場合が多い。この低気圧が関東に強い南風を呼び込み、それが「春一番」となる。
ところがこの低気圧はあっという間に東に移動して、太平洋側に抜ける。元々が強い低気圧だから、太平洋側に抜けた途端に、天気図は縦縞ばかりになり、西高東低のいわゆる冬型の気圧配置になってしまう。
今回の急激な天気の変化も、似たような感じになっているようだ。下は初夏のようだった 20日 12時の気圧配置である。
東海上の高気圧はもう少し南だったらまるで夏の太平洋高気圧みたいで、低気圧はオホーツク海の北に押しやられている。日本は 2つの高気圧に挟まれて、列島には暖かい空気が押し寄せたわけだ。
ところがそれから太平洋高気圧が東に遠離り、代わりにシベリアの高気圧が近付いてきたため、日本付近は西高東低の縦縞で冬型みたいになる。
こんなのは毎年のことでことさら珍しくはないのだが、何しろ 3日前の暖かさが極端すぎたので、気温差が 20℃ 近いものになってしまっている。下り坂の角度が急すぎるのだ。
私は 2011年 8月 21日に "「温暖化」 というのは 「極端化」 を穏やかに言っただけ" という記事を書いたが、あれから 10年以上経ってこの傾向はますます強くなっているようだ。
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