例のタマホームの件、かなりムカついた
当ブログの 1月 29日付記事で触れた「タマホーム」の件だが、2月 6日になってこの会社がかなり一方的な「和解成立のお知らせ」なる文書を発表している。その文面を読んで、部外者ながらかなりムカついた。
「先般お知らせいたしました X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿に関しまして、投稿された方と和解が成立しましたことをお知らせいたします」というのである。おいおい、「当社に対する不適切な投稿」とは、一体どのツラ下げて言えるんだ。
この会社、これに 4日先立つ 2月 2日にも「X(旧 Twitter)上における当社に対する不適切な投稿について」というリリースを発表しており、その中に「本件に関しまして現在警察に相談を行なっており、また損害賠償請求の準備を行なっていることをお知らせいたします」とある。
一見すると被害者ヅラだが、今回の件の一体どこが「損害賠償請求」の事由になるのか、公平に見るとさっぱりわからない。そもそもこんなことを持ち込まれたら警察だって対応に困るだろうし、要するに恫喝のためだけの言い草としか思われない。
Tweet 主の こしあん さんが同日付で、これ以上関わり合うのがほとほと嫌になったというような雰囲気を濃厚に漂わせて最終報告されているのを見ても、恫喝を疑うのはごく自然というものだろう。
こう感じるのは、決して私だけではない。検索してみたところ、「タマホーム、恫喝訴訟匂わせて和解…施工不良写真の投稿を“不適切”と喧伝 」(ビジネスジャーナル)という記事を始め、同様のトーンの記事がかなり多い。
会社の体質を窺わせるに十分なのでさらに検索すると、こんな Tweet まで見つかった。なんだかビッグモーターを連想しちゃうよね。
というわけで今回の一件、私が先月紹介した記事のタイトル「やればやるほど反発食らって逆効果というお話」というタイトル通り、タマホームの一連の反応は自らのブラック度を世間に知らしめるという逆効果しか生んでいないわけだ。
ちなみにタマホームの今回のリリースの URL はかなりふるっている。こんなのだ。
https://www.tamahome.jp/qkeioebqx4/wp-content/uploads/2024/02/20240206.pdf
サブドメインの "qkeioebqx4" というどーでもいい文字の羅列はいかにも「間に合わせ感」たっぷりで、そのうちトボけて削除するつもりなんだろう。というわけで、いちおう 2本のリリースのコピーを保存させていただいたので、よろしく。
20240202.pdf、20240206.pdf ← 誰でもいつでも閲覧できる。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- エアコンって、もはや「必需品」なのだね(2024.09.05)
- 日本人の「酒離れ」を、ちょっとだけ深読み(2024.08.28)
- パリの人たちは、やっぱりウンコ強い(2024.08.24)
- 「"喉仏" の骨」という謎が解けた(2024.07.31)
- 義父(妻の父)が大往生を遂げる(2024.07.29)
コメント
最初の投稿者さんの、住所がバレちゃってたのが痛いですね。
来場者アンケートの流用のようですが、それさえなければ自宅に反射、じゃなかったタマホームの社員が恫喝、じゃなかったお願いに来ることも無く、twitter上でだけのやり取りに終始して、それならば発信者情報開示請求など通るはずも無く反射、じゃなかったタマホームの反射性、じゃなかった非コンプライアンス性がもう少し広まったかと思います。
投稿: らむね | 2024年2月 9日 16:34
らむね さん:
>最初の投稿者さんの、住所がバレちゃってたのが痛いですね。
確かに、これが致命的でしたね。
それにしても、この程度の tweet で自宅に押しかけ、しつこく削除を迫ったりするというのは、かなりのものですね。
きっと、上からの指示に逆らえなかったんでしょうが、「もっと他にするべき仕事あるだろ」と言いたくなります。
これで Twitter 上だけのやりとりは確かに収まりましたが、話題にされる範囲が広まって、私までこんなこと書いてるんですから、どっこいどっこいでしょう。
タマホームとしては、自社の社内常識が一般社会には通じないのだということを認識する機会にすべきでしょうね。
投稿: tak | 2024年2月 9日 19:53
こういう体育会系のノリの企業ってまだまだ生き残ってるんですね。今回のオリンピックに関して社長が逮捕されてしまった企業ですが、本社の社員用入り口に「何々のルールを守れなかった社員には一時間の正座を命ずる」と書いてあったのでびっくりしたことがありました。
このような不見識な張り紙を見て役員や社長が何とも思わないのか不思議に思いましたね。逮捕者を出したとの報道に触れて「むべなるかな」という思いでした。社風というのは結局のところ社長が作ってしまいます。
タマホームも今回の‟事件”で覚醒してくれればと思いますが和解の文書を読む限りでは変わらないと感じましたよ。
投稿: ハマッコー | 2024年2月10日 21:47
ハマッコー さん:
「体育会系のノリの企業」って、言えてますね。今どき、まともな体育会系なら、そこまでやらんだろうってことを、企業がやっちゃうんですから、うんざりですね。
>和解の文書を読む限りでは変わらないと感じましたよ。
まったくですね。困ったもんです。
投稿: tak | 2024年2月10日 21:59