トランプとバイデンの「じいさん対決」を巡る冒険
マネー現代が ”トランプとバイデンの「高齢対決」再び?米大統領選から考えるアメリカ人の「定年後」” という記事で "「本選挙では 81歳のバイデン氏と 77歳(11月5日の投票日の時点で78歳)のトランプ氏の「再対決」の可能性" と報じている。実際は「可能性」どころじゃなく、「ほとんど決まり」だよね。
「もうちょっと若くてマシな候補者っていないのか?」と言いたくなるが、結論としては「いない」ということになる。いればこんな「じいさん対決」になんかならない。
どうしてこんなことになってしまったのかと言えば、有能な若手の参入がなかったからに決まってる。ほかの分野ではそれなりに有能な若手が輩出しているのに、政治の世界ではこんなじいさんしかいないというのは、政治家というのがもはや「不人気職業」になってしまったからだろう。
ドナルド・トランプとジョー・バイデンの 2人はたまたま親の代からの政治家というわけではないが、米国でも政治家は世襲が多くなっている。ケネディ家とブッシュ家が有名だが、ほかにも世襲議員は山ほどいる。米国の選挙はとにかく金がかかるから、金持ちの家系でないと参入しにくいのだ。
世襲議員といえば、日本はそればっかりみたいな様相になっている。金の問題ばかりでなく「地盤」だの何だのという面倒な要素が絡むので、親が政治家だとぼんくら息子でも後を継ぎやすい。
私は世襲ということに意味があるのは、歌舞伎や能などの伝統芸能ぐらいのものだと思っている。日本では政治が伝統芸能みたいな世界になってしまっているのだから、まったくどうしようもない。
さらにタレントからの転身というのも多い。ちなみにドナルド・トランプは富豪ではあるが、タレント政治家とみるとかなりしっくり来る部分があり、下の動画がそれをよく示している。
この動画でトランプはレスラーのボビー・ラシュリーと組んでド派手なベビーフェイス(善玉)を演じ、プロレス団体 WWE のオーナーでヒール(悪役)のヴィンス・マクマン(東スポ的には「ビンス・マクマホン」)を坊主頭にしている。詳しいストーリーはこちらだが、お恥ずかしいほどの猿芝居だ。
バイデンはさすがにこんな馬鹿はやらないが、いくらなんでも年を取り過ぎている。というわけで私は今年の米国大統領選にはシラけきっていて、政治そのものに関してもあまり期待しない方がいいと思っている。
【2月 17日 追記】
上のビデオで頭を丸刈りにされるというパフォーマンスを見せたヴィンス・マクマン(東スポ的には「ビンス・マクマホン」)が、性的暴行で提訴されて WWE を保有する親会社の会長職を辞任したんだそうだ。いやはや、私生活でまでヒールだったとはね。
プロレスの話題だけに、東スポの記事にリンクしておく。
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コメント
バイデン氏の目を見ると「大丈夫かいな」という不安を感じますね。物忘れや勘違いも多く、さらに四年の任期を務めるのは不可能でしょう。
彼より二歳年上の麻生さんの方が眼に覇気はある。
一方、トランプ氏に直接会ったジャーナリストの話によると「聡明な紳士であり mission driven の人である」と証言してますね。
https://www.youtube.com/watch?v=EltC3I8rWDo
29分30秒辺りから4分間くらいご視聴ください。
「相当な人たらし」でもあるようです。
世間では(日本では)「もしトラ」から「ほぼトラ」に見方が変わってきてるようです。
投稿: ハマッコー | 2024年2月18日 10:38
ハマッコー さん:
トランプが「相当な人たらし」というのは本当のようですね。とはいえ、私はたらされたくはありませんけど ^^;)
「もしトラ」から「ほぼトラ」というのも本当のようですね。とにかくバイデンは高齢過ぎます。もっと若くて有能な候補を出せなかった民主党の敗北と言っていいと思います。
投稿: tak | 2024年2月18日 15:46