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2024年3月12日

名古屋人があまり「きしめん」を勧めたがらないのは

一昨日に続いて名古屋ネタである。2023年 5月 16日付「名古屋では、新幹線ホームのきしめんがサイコー!」で、名古屋人は味噌煮込みうどん、土手煮、ひつまぶしなど、いろいろな「名古屋めし」を食わせたがるのに、なぜか「きしめん」だけは積極的に勧めてこないというようなことを書いた。

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こちらが率直に「味噌煮込みうどんなんかより、きしめんが食べたいんです」と所望しても、彼らは「まあ、あれも名古屋の食い物ではあるんですけどね・・・」みたいな、何だか奥歯に物の挟まったような言い方をするばかりなのである。これは私にとって「名古屋の七不思議」の筆頭格だった。

ところが最近、PRESIDENT Online の 2023年 2月 18日付 ”名古屋人が家で食べるのは「うどん」だった・・・深刻な「きしめん離れ」が進んでいる本当の理由” という記事のおかげでこの長い間の謎が解けてしまったのである。要するに、名古屋人自身がきしめん離れしているようなのだ。

記事によれば、きしめんは手間がかかる割に儲けが少ないので、名古屋の飲食店は完全にうどんにシフトしてしまっているというのである。そのためほとんどの飲食店はきしめんをメニューから外すか、残しても手抜きみたいなものしかできなくなってしまった。

それにともなって名古屋人自身も飲食店ではもちろん、自宅においてさえもきしめんから遠離ってしまったため、よそからの訪問者に勧めるほどのモチベーションが薄れてしまったようなのだ。なるほど、「奥歯にもののはさまったような言い方」しかできないのも道理である。

それにしてもきしめんの地元できしめんが廃れつつあるというのは、考えるだにもったいないと言うほかない。そうした中で新幹線ホームの立ち食いきしめん屋「住よし」は、今の世で貴重なまでの「きしめんの牙城」として燦然と輝いている。

願わくは住よしさんには末永く健闘してしていただきたい。そうでないと、名古屋に行った際の「最後の楽しみ」(あるいは「唯一の楽しみ」と言ってもいい)がなくなってしまう。

 

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コメント

誠に恐れ入ります。
新幹線ホームの住吉、わざわざ駅を出なくても味わえる「きしめん」であり、各方面から線路で集約された方々からの称賛と伝播で、評判はますます一択化が進むものと拝察します。
一方、商店街やロードサイドでも、看板のメインに「きしめん」とあるお店も点在します。名古屋市に限らず周囲の主要県道や幹線道路の「きしめん店」も健在です。
最近は「星ヶ丘製麺所」なるところが「きしめん」を盛り上げてくださってます。

きしめんをおすすめするのに躊躇する話については、味噌煮込みほどお値段かからず、他の名古屋メシ(ひつまぶしだ味噌カツだ)ほどインパクトもない。
じゃぁ、お手軽に住吉でもどうぞ。
実は住吉で十分うまいんです😋。
商店街もロードサイドも、それなりに運営されているので、線路を離れた場合でウナギや味噌カツ手羽先行かないときには、いっちょお楽しみください。

まぁ、わざわざロードサイドへ行く行かないの選択はそれぞれのお考えなので。
きしめんをわざわざ取り上げて、名古屋はどうのこうのとこき下ろすことも、それはそれで一興ですね。

しばらくコメントを差し控えておりましたが、今回はちょっとしたごまめの歯軋りを申し上げたく、失礼の段、ご容赦ください。

投稿: 乙痴庵 | 2024年3月13日 01:01

乙痴庵 さん:

歯ぎしりさせてしまって、ゴメンナサイ。他意はないのでよろしく。

そうか、探せば路面店でもおいしいきしめんを提供してくれるお店はあるんですね。

今度名古屋に行った時には、探してみることにします。

投稿: tak | 2024年3月13日 07:15

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