香港は、わざわざ訪れるところじゃなくなった
香港政府観光局が ”HELLO Hong Kong” なる観光キャンペーンをしているらしい(参照)。「初めて訪れても何度訪れても、香港はあたらしい」なんていうキャッチフレーズだが、今となっては「う〜む、白々しい」と思うばかりだ。
これについて Jizi_t さんが、「精神的に物理的に苦しみ抱えた日々を送る人の多い場所で寛ぎ楽しむってのはちょっと無理」と tweet しておられる(参照)。私は ”香港は「とっとと逃げ出さなければならないところ」で、「わざわざ訪れるところ」じゃなくなりましたね” とコメントさせていただいた。
香港が中国の一部になってからというもの、遠く離れた日本から見ていさえ心が痛むばかりである。1997年の返還に先立ち、中国は「一国二制度」を香港にも適用して 50年間は自由を守るとしていたのだが、実際には 30年も経たないうちに香港の自由はめちゃめちゃじゃないか(参照)。
私は香港には 1980年代、90年代に何度も行っている。すべてビジネスでの出張で呑気な観光なんかじゃないから、現地の人たちともかなり濃厚に触れ合ってきた。そんなわけで、私は香港にエールを送る記事を何度か書いている。
香港の自由を守る運動に心の底から共感 (2014年 11月 25日)
死ぬなよ、香港!(2019年 11月 24日)
死に体を乗り越えろ、香港!(2020年 7月3日)
このあたりまでは、ある程度の期待をもってエールを送る記事になっていると言えるのだが、その後ははっきり言ってあきらめてしまった。「香港人、逃げろ!」というトーンに変わってしまっているのである。
香港人、逃げろ!(2021年 8月 15日)
再び、「香港人、逃げろ!」 (2023年 12月 8日)
そんなわけで、香港は「とっとと逃げ出さなければならないところ」で、「わざわざ訪れるところ」じゃなくなったとモロに思っているわけなのだ。誰が中国当局の口車に乗って金を落としになんか行くものか。
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コメント
香港が中国に返還されたときのニュース番組で、女子アナウンサーが ‟これから香港は中国化されてしまうのでしょうか” と言ったら横にいたジャーナリスト二人が口々に
‟そんなバカなことはしませんよ” ‟もったいない”と一笑に付していました。
香港が中国に返還されたのを機に中国が香港化されると世界は期待したはずです。今となっては幻想でしたね。女子アナの予感は当たってしまいました。
投稿: ハマッコー | 2024年3月 5日 20:41
ハマッコー さん:
‟そんなバカなことはしませんよ” ‟もったいない” というのが、まともな考え方ですよね。ただ、その「まともな考え方」ができない体制なんですね。
中国は今まさに「もったいない」ことをしているわけで、残念なことです。
投稿: tak | 2024年3月 6日 06:58