花粉症対策の「毎日ゴボウ 1本トライアル」放棄宣言
先月 24日に「花粉症には、毎日ゴボウ 1本食えばいいというので」という記事を書いた。PRESIDENT Onine の "理論的には 6時間で花粉症を 100%撃退できる…東大名誉教授が断言「ツラすぎる花粉症に効く最強の食材」" という記事を読み、自分でも試してみようと思ったのである。
小難しい話は省くが、東大名誉教授の小柳津広志という方が毎日ゴボウ 1本食べれば「花粉症はほぼ 100%治ってしまうのです」と書いているのだから、やってみない手はないということになったわけだ。実際にその日の午後にゴボウ 1本を油で炒め、食べたのである。「6時間で治る」ことを期待して。
そして翌日、症状が少しだけ改善したような気がした。しかしそれは冷え込んで雨が降っており、花粉の飛散量が少なかったためのようで、翌々日にはすっかり元に戻ってしまったのである。「もう少し続けなければならないのかな?」と思って 2日間食べ続けたものの、状態は変わらない。
それから 4日間は忙しくてゴボウの調達を怠ったため中断し、その 5日後の 3月 30日から気を取り直してゴボウを大量に調達して一気に炒め、マジメに食い始めた。そして 5日間続けてきちんと食ったのだが、相変わらずくしゃみと鼻水と目の縁の痒みは治まらず、ついに昨日で力尽きてしまった。
やってみて実感したのは、決して嫌いなわけではないゴボウだが、毎日 1本食うというのは結構しんどいということだ。それでも症状が目に見えて改善するなら食う甲斐があるというものだが、5日間必死に食い続けてもよくなった実感がないというのでは、意欲が失せてしまう。
毎日ゴボウ 1本で「ほぼ 100%治ってしまう」というのは、先生の理論上では確かに言えるのだろう。しかし実際の人間のカラダというのはいろいろな要因が複雑に絡まり合って存在しているので、そう単純に理窟通り運ぶというものでもないようなのである。
よくよく考えてみれば「毎日ゴボウ 1本」で本当に「100%撃退できる」なら、インターネットは「ゴボウ 1本で花粉症が治りました!」という感動的な書き込みで溢れるだろうし、薬局の棚には「ゴボウ・サプリ」みたいなものがびっしりと並ぶだろう。ところが決してそのようにはなっていない。
というわけで今日の記事は、「毎日ゴボウ 1本トライアル」放棄宣言ということにさせていただく。とはいえ、ゴボウは少しずつでも毎日食べることにしよう。これまでも結構食べ続けてきたし、「気は心」ということもあるからね。
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