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2024年4月27日

”Evernote” には結構世話になったのだが

昨日、ニュース関連の各社がこぞって ”Evernote" 日本法人の解散を報じていた。下は IT media News で報じられた画面である(参照)。

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思えば私も一時期、Evernote にだいぶ世話になっていた。使い方としては仕事上のクライアントからの発注メールをそのまま Evernote に送り、いつも持ち歩く MacBook や iPhone で手軽に参照できるようにしていたのである。

このおかげで、仕事先の現場で「ありゃ、この点に関してはどんな風に扱えばよかったんだっけ?」なんて思った時でも、即座にポケットから iPhone を取り出してチラッと確認できる。この関連で 2013年 8月には、こんな記事を書いている。

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このアプリ、メーラーを開いて元のメールを探すよりずっと手軽だし、同じボックスに関連情報もまとめて保存しておけるのでありがたかった。これが無料の「Evernote ベーシック」プランで可能なので、とても重宝していたのである。

ところがある時期からこのアプリ利用の「値上げ」が発表され、無料プランではそれまでのような便利なやり方ができなくなってしまった。私にとって痛かったのは、Evernote アプリで同期できるデバイスが、2台までに制限されてしまったことである。

少なくともメインマシンの iMac(デスクトップ)とノート型の MacBook、そして iPhone の 3台で情報を同期・共有していたかったのだが、2台までに制限されては使い勝手が悪すぎる。かと言って、有料プランに移行しなければ仕事に差し支えるほどの「必須アプリ」というわけでもない。

というわけで、私はあっさりと Evernote をあきらめて、Apple 純正のメモ・アプリを使うようになった。これ、単なるメモ帳以上の進化を遂げていたので、結構使い物になる(参照)。ただ「Evernote だったらもっと使いやすかったのになあ」と思い出すことがないわけじゃない。

というわけで私が Evernote に別れを告げたのは、つい最近のことのような気がしていたのだが、調べてみると 2016年 7月以後のことと確認できた(参照)。へえ、あれからもう 8年近く経っていたのか。

繰り言みたいに聞こえるかもしれないが、Evernote が同期デバイスを 3台までにしてくれていたら、私はずっとこのアプリを愛用し続けていただろうと思う。もしかしたらさらにディープな使い方を見つけて、有料プランに移行していたかもしれない。

多くのメディアが指摘しているように、Evernote は有料プランを設定する際に条件を厳しくしすぎたことで自らの首を絞めてしまった感がある。今回の日本法人解散でアプリ自体が消滅してしまうというわけではないが、ユーザー離れはますます進むだろう。残念なことだ。

 

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