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2024年4月14日

人口減少の日本、もう「消滅した星」だそうな

総務省が、「昨年 10月 1日現在の総人口は 13年連続減の 1億 2435万 2000人だった」と伝えた(参照)ことを受け、多くのメディアが人口減少による危機を報じている。こんな具合だ。

重要なポイントは、高齢層が増えて若年層が減っているということだろう。15歳未満の人口比率が 11.4% なのに対して 75歳以上は 15.1% と、完全に「年寄り国家」と化している。私が子どもの頃なんて、75歳過ぎたら「長生きの象徴」みたいにありがたがられていたものだが、今やそこら中にいるからね。

もう一つのポイントは、「13年連続の人口減」ということだ。いくら長生きとはいえ年寄りは順番に死んでいくが、生まれてくる子どもが死ぬ数より少ない。ここまでくると「日本消滅」の危機との言い方まで出ている。実際に「人口減少 日本消滅」でググると、200万件以上のヒットがある(参照)。

中でも「言ってくれてるなぁ!」的なのが、COURRIER JAPON の "日本はもう「消滅した星」なのだろうか" という記事だ。ショッキングな見出しに加え、冒頭の写真がさらに暗示的である。処分された墓石がびっしり並んでいる写真だから、「単なる人の死以上の死」を象徴している。

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この記事は有料記事で無料で読めるのは前半部分だけなのだが、”頑なに移民の受け入れを拒否し続けた結果、この国はいま、世界にとって「混じりけがない人口減少」のサンプルになっている” という書き出しからもわかるように、「純血主義」を押し通せば本当に「消滅した星」になるという警鐘である。

このブログの 4月 2日付で「500年後には「佐藤さん」ばっかりになるという問題」を報じたが、実際には 500年経つ前に「漢字一文字の名字」や「カタカナ名字」を増やさなければ、国としての機能がもたないかもしれないね。

「純血の日本」で行きたいという人たちは、「別の血が混じるぐらいなら滅亡する方がマシ」ぐらいに思っているのだろうか。あるいは「自分はその頃まで生きていないから、せめて生きてる間は純血で」ということなのだろうか。

彼らは「ちゃんと結婚して 2〜3人子どもを産む世の中にすればいいんだ」と言うのだろうが、現実にそうならないから問題なのだよね。こればかりは強制するわけにもいかないし。

ちなみに我々夫婦は 3人の娘を育てたが、その 3人は揃って子どもを産む気がない。従って孫は 1人もおらず、日本の将来を先取りした「先進的」ファミリーとなっている。

 

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

純潔、基、純血日本人思想は、まったく嫌い!ではありません。
なんなら、ワイだかエックスだか染色体の維持は「やんごとなき1番1号」ご家族様に、恐れながらお任せたてまつるとして…。

どっかのこっかぁぎぃん様が「人口8,000万人になっても、その想定はある。」と数年前に表明されていたので、邪推するなら「少子化を含めた人口減少」を見据えての政策なのでしょうかねぇ。
だから社会保険料もなんだかんだも、民の負担増は「予定通り」なんですかねぇ。

まぁ、50代と60代前半は、今後の子づくりナシ世代として、拠出に励め!と言うお上の意向だと、勝手に思っております。

純潔じゃない族も、多いと聞きますがねぇ。
(バイドクマンエンノキキ)

投稿: 乙痴庵 | 2024年4月23日 20:31

乙痴庵 さん:

>ワイだかエックスだか染色体の維持は「やんごとなき1番1号」ご家族様に、恐れながらお任せたてまつるとして…。

それに賛成です。

まあ、「人口 8,000万人の国家」というビジョンはあるようですが、それは労働人口のかなりの部分を外国人に頼らなければならないという前提付きですね。

それって、「純潔な純血」じゃないみたいな気がしますけどね。

投稿: tak | 2024年4月24日 15:22

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