私の場合、数字の語呂合わせは体にしみついた反応
私は 2006年 2月 4日付の "「語呂合わせ」 にも美学が要るのだ" という記事で書いているように、数字にからっきし弱く、4桁以上の数字は、語呂合わせしないと覚えられないという体質である。本当に数字そのままの状態では頭の中に定着しないのだ。
ちなみに、私は一泊以上の出張の際には全国にチェーンが存在する「スーパーホテル」を利用することが多いのだが、今月 11日に大阪での宿泊では新大阪のスーパーホテルに泊まった。『秀吉ゆかりの天下取りの湯』なんていう、かなり大げさなサブタイトル付きの物件である。
このスーパーホテル、いつの頃からか部屋に入る時のキーやカードみたいなものがなくなってしまっている。フロントで部屋番号と暗証番号入りのレシートを渡され、部屋のドアノブのところについたテンキーで暗証番号を入力するのだ。
この暗証番号は 6桁で設定されているのだが、何しろ私は 4桁以上の数字は覚えられないので、エレベーターに乗っている間に語呂合わせに変換する。今回の新大阪の場合の暗証番号は、もうチェックアウトした話なのでバラしてしまうが「728858」というものだった。
これ、一瞬の間に「浪速屋権八」という語呂合わせ文字で頭の中に焼き付けられた。場所が大阪なので「浪速屋」というのは自然だし、最後の 2桁「権八(ごんぱち)」はご存知、歌舞伎の『鈴ヶ森』である(下の浮世絵で、左が播随院長兵衛、右が白井権八)。
播随院長兵衛が駕籠の中から 「お若えの、お待ちなせぇやし」と声をかけると、白井権八が 「待てとお止(とど)めなされしは、拙者が事でござるよな」と応える場面は歌舞伎ファンでなくてもご存知だろう。それでこの場面の芝居は『御存鈴ヶ森』(ごぞんじすずがもり)のタイトルになったりする。
「鈴ヶ森」は江戸の刑場で、浪速とはかけ離れているが、まあ、何となく歌舞伎っぽいイメージということですんなり覚えられ、あとはメモなしでスイスイ出入りできたというわけだ。
私がこうした数字を語呂合わせで覚えるなんていうと、「語呂合わせを考える方がずっと大変でしょう」なんて言う人もいるが、とんでもない。私の場合は数字を見れば一瞬で語呂合わせの文句が出てくるのである。これはほぼ自動的な反応だ。
そんなわけで「語呂合わせ」はもう、私の体に完全に染みついてしまっているようなのである。「習い性となる」とは、まさにこのことだね。もっとも、誰に習ったわけでもないけど。
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コメント
語呂合わせに関しては、アタクシも同様です。
問題は、いわゆる数式についても「文字ベースで理解」…、(できているかどうかは置いといて🤭)。
「ひとよひとよにひとみごろ」みたいな、呪文で構成された「イメージだけ?」なので、まったく応用利きません。
はい!残念〜!
投稿: 乙痴庵 | 2024年5月20日 22:38
乙痴庵 さん:
『受験生ブルース』の歌詞を思い出してしまいました (^o^)
「ひとよひとよ に ひとみごろ、ふじさんろくにオーム鳴く」という歌詞だけ覚えてますが、はて、何のことだっけ?
応用利かないどころか、何の話だったのかさえ忘れていて、つい「あれ、1414年 と 1356年 って、何があった年だっけ?」なんて、まったく見当外れのことを考えてしまいました。いやはや ^^;)
投稿: tak | 2024年5月20日 22:55