「バニラ」をこれまで同様に思い浮かべられなくなる
togetter に ”友人の結婚式に出た。料理の1品目が「ウナギのバニラムース添え」だったので博識故にキモくなってしまった→「フロイトが悪いよフロイトが” というエントリーがある(参照)ので、「何のこっちゃ?」とクリックしてみたら、堀元見さんという方の tweet(参照)が発端のようだった。
友人の結婚式で出てきた料理のしょっぱなが「ウナギのバニラムース添え」だったというのである。で、この堀元さんという人は博学がウリのようなので、「おっ!フロイト的にはウナギは男性器の象徴だし、バニラの語源はヴァギナなので、これは男女交合のメタファーだね!」と語ったのだそうだ。
この語源説、私もだいぶ昔に聞いたことがあるのだが、「ずいぶん悪趣味な洒落だね」程度に思い、本気にしていなかった。しかしもしかして、これってマジネタだったのかとググってみたところ、なんと本当に「バニラの語源はヴァギナ」というページがどっさりヒットしたのである(参照)。
「へえ! 本当の話だったのか!」と驚いてしまったのだが、それでもまだ信じ切れない。下手に信じてしまうと、後々になって「あれは国民的誤解だったのさ」なんてどんでん返しになり、恥をかかきかねないなんて思ったので、念のため英語でもググってみた。
すると、The Saturday Evening Post(サタデー・イブニング・ポスト)」の記事でおもしろいのが見つかった。内容は多くの日本語のページとほぼ同様のことを丁寧に説明してあるのだが、見出しがなかなかおもしろい。
"In a Word: You’ll Never Think of Vanilla the Same Way Again" (要するに、バニラを前と同じように思い浮かべることができなくなる話だよ)というのだ。
いやはや、ここまでくると、この語源説はマジネタもマジネタ、本当のことのようなのである。確かに「バニラ・アイスクリーム食べたい」なんて、気軽に言えなくなっちゃう。
ただ、英語の発音はまるで違うけどなあ。「バニラ」は日本人の耳には「ヴィネーラ」みたいに聞こえるし、もう片方は「ヴァジャイナ」だしね(どちらも太字部分にアクセント)。
| 固定リンク
「言葉」カテゴリの記事
- 「Me-Time(自分時間)」って、うまい言い方だ(2025.02.16)
- 日本人の英語力って、下から数える方が圧倒的に早い(2025.02.07)
- 「正念場」という言葉の深い意味(2024.12.30)
- 「豚殺し/ロマンス詐偽」ー 中身は同じというお話(2024.12.26)
- 和菓子、薬、滑舌訓練等々 ・・・ 「外郎」を巡る冒険(2024.12.11)
コメント
youtubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」の堀元さんですねえ。面白いです、takさんの琴線に触れるかと思います。ここのコメントで一度紹介したような気がします。
まあこの方は人に嫌がられるのが趣味みたいなところも有るのでむしろ喜んでそうですが(笑)。あ、お名前は「見」さんです。
投稿: らむね | 2024年5月13日 22:43
らむね さん:
いやはや、モロ琴線に触れてしまいました (^o^)
お名前、見間違えてしまいましたので、修正しました。ご指摘ありがとうございます。
投稿: tak | 2024年5月14日 14:18