郵便料金値上げは「郵送そのもの」を減らすきっかけ
結構前から確実とみられていた郵便料金値上げが、ついに本決まりになった。NHK が「手紙の郵便料金 ことし 10月に 84円から 110円に値上げへ」と伝えている。
最近は電子メールが増えたので紙の手紙やハガキのやりとりはめっきり減った。しかしまったくなくなったというわけではなく、自治体からの通知、公共料金の請求などは相変わらず郵便で届く。
うんざりするのは広告などのダイレクト・メールだ。前はいろいろな「品物」を売りつけようとするものが多かったが、最近は「80歳以上まで加入できて葬儀費用がまかなえる生命保険」なんていうのばっかりで、さらにうんざりだ。いずれにしても速攻リサイクル・ゴミにしてしまうのだが。
こちらから手紙やハガキを出すことはほとんどなくなったが、外部から受注した仕事の請求書の多くは郵送せざるを得ない。必要経費の領収書の添付が求められるからだ。これが画像や PDF で済むようになれば、紙の請求書なんていらなくなるのだが。
以前は年賀状を 150枚ぐらい出していたが、これは 2023年分から「年賀状じまい」した(参照)のでほとんどなくなった。ただ年賀状はハガキとして出すのを止めただけで、インターネット上で発表しているので、読もうと思えば前世紀まで遡っていつでも閲覧できる(参照)。
はっきり言って、紙の年賀状よりずっと便利なのでオススメだ。何しろハガキ代がかからない。とはいえこの年は世話になった少数の年配者には紙で年賀状を出していた。彼らはインターネットを扱えなかったのでしょうがない。
しかし今年分からはそれも取りやめた。先方のほとんどがボケてしまったか亡くなってしまったかしたからで、時代というのはこんな風にして変わるのだね。要するに「登場人物が入れ替わる」ことで変わるのである。
ということは、自分自身が変わるためには生まれ変わるぐらいの覚悟をしなければならないってことだ。なかなか大変だが、それが必要になることは人生において何度かある。
今後は領収書添付の請求書以外では、紙の郵便は全廃するぐらいのつもりで行こうと思っている。時に「手書きの文字もなかなかいいものだ」なんて思うこともあるが、そんな場合は紙に書いたものを写メしてしまえばいい。
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コメント
年賀状も一通220円くらいにしてもいいですね。100円は郵便会社に、50円はお年玉当選商品にして当たりを大幅に増やす、残り50円は福祉に回す、でいいと思います。
値上げは年賀状納めのいいきっかけになります。どうしても年賀状納め出来ない人だけになります。郵便会社も年末の仕事が減って楽になり、収益も減りません。いいことづくめです。
話変わって、郵便局になにがしかの料金を払いに行くと、ゆうちょ銀行で現金で払い込むと現金扱い手数料がかかりますのでコンビニに行った方がいいですよと言われます。ゆうちょ銀行員も現金扱い手数料に反発してるようです。
そのうちに郵便局の利用者が激減するでしょう。人減らしが始まりますね。
投稿: ハマッコー | 2024年5月22日 23:17
ハマッコー さん:
>値上げは年賀状納めのいいきっかけになります。どうしても年賀状納め出来ない人だけになります。郵便会社も年末の仕事が減って楽になり、収益も減りません。いいことづくめです。
なるほど、名案ですね。
>郵便局になにがしかの料金を払いに行くと、ゆうちょ銀行で現金で払い込むと現金扱い手数料がかかりますのでコンビニに行った方がいいですよと言われます。ゆうちょ銀行員も現金扱い手数料に反発してるようです。
へえ、そうですか。郵便局で支払いしたことがないので知りませんでした。
郵便局の存在感の低下というのは否定できませんね。
投稿: tak | 2024年5月23日 08:05