「将門煎餅」という堅い堅い堅い煎餅
近頃「将門煎餅」というものを食っている。日本三大怨霊の一人、平将門の本拠だった茨城県坂東市にある将門煎餅本舗という店の作っている煎餅で、県西から県南にかけての名物として土産物にもされているようだ。スーパーなどの店頭でもよく見かける。
実はこれ、この土地に引っ越して来た 40年前頃にもどこかから戴いたことがあって、口にするのはそれ以来のことである。決して自分で買ってまで食おうとは思わなかったのだ。
というのは、最初に食った時にその堅さに音を上げてしまったのである。「せっかくの頂き物なのだから」と必死に食ったのだが、私としたことが 1日に 1枚食うのがやっとで、2袋(1袋 14枚入り)を完食するのに 1ヶ月ぐらいかかった。
決して不味いというわけじゃない。いや、むしろ旨い。とても旨い。しかし何しろ堅くて歯が立たない。1枚ごとの個包装なので袋に入れたまま小さく割ってから頬張るのだが、口の中で噛むのも一苦労で、1枚食えばアゴが疲れてしまう。
それ以来「アレって、旨いことは旨いんだけどねぇ・・・」と言いながら遠ざけていたのだが、このほど再び頂き物として我が家のテーブルに登場してしまったのである。「うひゃあ、大変なことになったなあ!」と思いながら袋を見ると、そこには「薄焼」と表示してある。
前に食ったのは「厚焼」だった気がするので、「おお、薄焼というのもあるのか、それだったら食えるかもしれん」と、袋から取り出してみたのだが、いわゆるフツーの「薄焼煎餅」の倍ぐらい厚い。要するに自分のところの「厚焼」と比べれば多少薄いというだけのことのようだ。
それだけに、口に入れればやっぱり堅い。ただ、40年前に食った厚焼よりは、口の中でガリッと噛み砕けるだけまだ何とかなる。
そして食えば旨いので、1日に 2枚食ってしまった。これなら 2週間で完食できる。40年前の厚焼だったら考えられないことである。ちなみに妻は半分試してみただけでギブアップしてしまった。
将門煎餅本舗のサイトに行ってみると、驚いたことに「薄焼」「厚焼」のほかに「極上厚焼」というものまである。厚焼でもあれだけ難儀したのに、極上厚焼なんていうのは一体どんなことになってしまうのだろう。
検索してみたところ食べログに青田波さんという方の「厚くて、硬くて、旨い。極上厚焼」という口コミがあり、将門煎餅の本店まで行ってやっと買い求めた時の会話がこんな風に書かれている。
私、「極上厚焼と他の煎餅はどう違うんですか?」
お店の人、「厚くて、堅いです。」
「この煎餅でなくては、というお客様がいらっしゃいます。」
むむむ、「この煎餅でなくては」なんていうのは、相当マニアックな顧客だろう。地元で生まれて幼い頃からこれを食って育ったら、なまじの堅さの煎餅では満足できない体になってしまうのだろうか。
というわけで摩訶不思議な魅力の煎餅で、さすが将門の名を冠しただけのことはある。何しろ店の所在地が坂東市岩井というのだから、堅いのも当然か。
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コメント
私は堅い煎餅は決して嫌いなわけではありませんが、圧力に歯が負けてしまって欠けてしまったことがありました。それ以来歯を守るために堅い煎餅は避けるようになりました。治療済の歯にも高い圧力が加わると劣化が早くなるようです。
うどんも昔は俗に言うシコシコ歯ごたえのあるのが美味いと感じてましたが、今ではそういうのは何回噛まなくちゃいけないんだとめんどくさくなり、ひたすら軟らかいのを好むようになりました。
行きつく先は流動食?
投稿: ハマッコー | 2024年5月 4日 21:59
ハマッコー さん:
確かに、堅い煎餅は歯にはよくないですよね。慎重に噛まないと。
軟らかいうどんなら、博多うどんですね (^o^)
投稿: tak | 2024年5月 5日 08:00