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2024年6月14日

飲食店で傍若無人の大声で話すオバサンという存在

昨日は「喫茶店などでオバサンたちに付けてもらいたいマスク」という記事を書いたが、とにかく飲食店などでオバサンたちがうるさくてたまらないというのは、ネット上でもあちこちで語られている。下は "年齢は関係ないかも!? 「おばさん」がやりがちな言動 4つ" という記事にあるイラストだ。

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確かに、ピャーピャー話をしているだけで十分にうるさいのだが、時々混じるバカ笑いのけたたましさは、こちらがブチ切れてしまいそうになるほどだ。あの人たちには「周囲には他者が存在する」ということが、ほとんど意識されていないみたいなのだね。

ただ、ちゃんと静かに語り合っているオバサンだって少なくないので、「うるさいオバサン」と「ちゃんとわきまえたオバサン」の違いというのは、確実にある。先日、その象徴的な場面に居合わせてしまったことがあるので書いてみたい。

外出先で隙間時間ができてしまい、喫茶店でノート PC を広げて仕事をしていた時のこと、隣のテーブルにオバサンの二人連れが来て座った。

話の都合上、片方の上品そうな方を「オバサン A」、もう片方を「オバサン B」とする。そして、この オバサン B が、席に着くなりやたら賑やかな声で世間話を始めたのである。それはもう、「傍若無人」という感じだ。

当然ながら周囲の客は眉をひそめて迷惑そうな表情でオバサン B を睨むのだが、彼女はまったく意に介さない、というか、周囲の様子には気付きもしていないようだ。ただ、オバサン A の方はいかにも居心地が悪そうな面持ちである。

彼女ははついにたまりかねたように、ちょっとした手振りで「少し静かに話しましょうよ」というサインを送る。オバサン B はさすがにその時だけは少しだけ声のトーンを落とすのだが、1分も経たないうちにまた元の大声に戻る。どうやら「静かに話す」ということの感覚が全然身についていないようだ。

このことが 2度繰り返された後は、オバサン A は諦めてしまったようで、「そろそろ帰りましょうか」と言い出すタイミングを探るばかりになっている。気の毒さで言えば、周囲の客よりもそのオバサン A の方がずっと上だ。

この経験から、オバサン B タイプには、次の 3点の特徴があるとわかった。

  1. 地声が大きい上に、その地声のコントロールができない。
  2. 自分の声は目の前の相手に届きさえすれば十分で、それより遠くまで広がったら「騒音」になることを身体感覚として理解できない。
  3. 周囲を認識する能力に欠けるので、自分が迷惑がられているなんて思いもしない。

ちなみに「話し声」について、私は「西欧型」と「東南アジア型」があると思っている。香港に行くと、西洋レストランはたいてい静かで、客同士(西欧人が多い)も静かに語り合っているが、庶民向け中華レストラン(香港人が多い)は、入り口のドアを開けただけで押し返されそうなほどの喧噪だ(参照)。

この差は、衛星放送などで欧米とアジアの映画やドラマを見比べても如実にわかる。欧米ドラマの台詞の言い回しはフツーの場面ではごく穏やかだが、その直後にアジア(日本を含む)のドラマを見ると、なんでもない場面でも半ば怒鳴っているようにさえ聞こえてしまう。これって、かなり決定的な差異だ。

日本における オバサン B タイプの人たちというのは、香港に生まれていれば問題なかったのだろうが、西欧型と東南アジア型の文化が中途半端に入り交じった日本に生息しているので、実に「困った人たち」ということになってしまうのだよね。

 

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コメント

今日、まさに書かれているとおりの状態に遭遇しました。私が着席したときから、いらっしゃって、飲食も済ませた形跡があるのに、私のほうをチラ見しただけで、あとあと延々と続くトーク!!パート先の愚痴のような…。ああいう人たちって、横にちっちゃくなって静まってるの(わたしですね💦)がいると、余計に増長してくるといいますか、次第に声音も聞えよがしに高くなってくるように思います。今日持った感慨は(まあ、日本人て、ほんとによくお喋りするようになったなあ…)というものです。こればかりは、タイミングですね。あと、タリーズのように、店内面積か広くて、PC作業してる人が多いカフェをオススメします。
あまり傍若無人の度が過ぎると、スモールライトか何かで、小指ぐらいの大きさにして差し上げようかしらん…なんてこれは冗談です〜(笑)

投稿: 琥珀波 | 2024年6月14日 15:57

確かに、オバン(関西では、おばちゃん>オバサン>オバハン>オバン)のカフェでの振る舞いは度を越してますね。テーブルをくっ付けて3人以上になったら向かうところ敵なし。周囲の状況には一切配慮しない。大声に加えて手をパンパン叩き周囲をドン引きさせる。仕事どころじゃないですね。

解決方法⓵ 喫茶ルノアールに行く。コーヒー一杯700円以上なのでオバンはまず来ない。スタバもオバンは来ないですが長居させないようにテーブルが狭いので仕事には不向き。

その⓶ 最近は駅に電話ボックスのような箱が用意されてて静かな環境で仕事ができるようです。
様々な業者が展開してます。
https://hypervoice.jp/teleworkbooth

投稿: ハマッコー | 2024年6月14日 16:19

もうね、takさん、諦めましょう。
これはオバサン、ひいてはオバサン予備軍たる全女性の「常識」なのです。オジサンにとって喫茶店で静かにコーヒーを飲むのが常識なら、オバサンにとってしゃべりまくるのが常識なのです。
これは、獲物を求めて息をひそめるオスと、些細なことでもグループで情報共有をして住処と幼子たちの面倒を見てきた、100万年積み重ねたホモサピエンスの本能です。1000年2000年で変わるものではありません。
中国人がうるさいのは中国語の四声の所為だと、大学時代の中国語の先生が言っていました。これもどうしようもないのです。

投稿: らむね | 2024年6月14日 20:15

琥珀波 さん:

それはそれは、大変なことでしたね ^^;)

>あと、タリーズのように、店内面積か広くて、PC作業してる人が多いカフェをオススメします。

タリーズでさえ、耐えきれなくなる時ってありますからね。世の中、大変です。

投稿: tak | 2024年6月14日 20:29

ハマッコー さん:

>解決方法⓵ 喫茶ルノアールに行く。コーヒー一杯700円以上なのでオバンはまず来ない。

なるほど。700円は静かな環境を買うための投資と思えば諦めが付くというものでしょうかね。

>その⓶ 最近は駅に電話ボックスのような箱が用意されてて静かな環境で仕事ができるようです。

それは初めて知りました。ただ、私はクルマでの移動が多いので、駅で空き時間ができるというケースは少ないんですよね。

投稿: tak | 2024年6月14日 20:32

らむね さん:

なるほど、これはオスとメスの違いというほかないのかもしれませんね。諦めるほかないと。

中国語がうるさく感じるのは、中国語の特性だったというわけですね。わかるような気がします。

ただ、日本語のドラマも西洋のものと比べると、台詞はかなり怒鳴ってますけどね。

投稿: tak | 2024年6月14日 20:36

新幹線で、
九州→東京に乗ってると

①新大阪で関西弁の洗礼を受ける
②京都で中国ツアーの洗礼を受ける

何年経っても慣れませんね。
といっお金出してグリーン車に逃げるのは気に食わない。

もぅ諦めてますw

投稿: Senna | 2024年6月15日 15:22

Senna さん:

なるほど、2度の洗礼を受けちゃうわけですね。そりゃ、しんどい ^^;)

投稿: tak | 2024年6月15日 16:57

30年っくらい前に台湾で、台湾生まれ台湾育ちの方に聞いた話です。
「とにかく漢人は、自分の主張を通すために攻撃的か?と思われるほど声も大きいし、留まることなく話を話を続けてボクの話は一切受け入れない姿勢ですよ。」と。

投稿: 乙痴庵 | 2024年6月29日 06:03

乙痴庵 さん:

ごめんなさい。コメントを見落としてレスしてませんでした。

なるほど。うるさいのは漢人なんですね。

投稿: tak | 2024年7月18日 08:13

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