夏はビジネスの場でも涼しげな格好をしたいもの
東洋経済 ONLINE に "ダサ見えを卒業「クールビズ」を格上げするには" というタイトルの記事がある。「軽装でもビジネス仕様に仕上げることに意識を」というサブタイトル付きで、ビジネス社会ではどうのこうの理由をつけてモロに涼しい格好はさせてくれないことになっているようなのだ。
いつの頃からか、日本は 5月下旬から 10月までは「ジャケットなんか着たら暑くて死にそう」という季節になってしまった。つまり、1年の半分近くは「夏」で、 6月から 9月までの 3ヶ月は「真夏」と思っていればいい。
最近は政治家でも NHK のアナウンサーでも、「暑い季節はノーネクタイ」というのが定着してきたが、こうなったのはそれほど古い話じゃない。自分のブログを遡ってみても、こんな感じである。
涼しい格好させろよ (2007/8/10)
当時の民主党の西岡武夫参院議院運営委員長が、参院本会議でのクールビズを廃止し、ネクタイ着用を義務付けたいなどと時代錯誤なことを言い出したという話。
クールビズとノーネクタイ(2015/6/8)
ノーネクタイのスタイルが、少しは定着し始めたという話。
つまり日本の世の中でノーネクタイが認められ始めたというのは、2010年代半ば頃のことで、まだ 10年そこそこなのだ。何しろ歴史が浅いので、その手の方面の人たちはクールビズ姿を「ダサ見え」なんて言ってみたくもなるのだろう。
しかしそうしたことはもうやめにしようじゃないか。スタイリストとかファッション評論家とかいう人たちは、余計なことで金を稼がないようにしてもらいたい。
「涼しげな格好」は、決してダサくなんかないのだ。逆に「ネクタイさえしていれば許される」みたいな意識の方がずっとダサい。
私なんか「クールビズ」なんてことが言われるずっと前から、一年中ノーネクタイ、夏はポロシャツということでやってきたが、それで文句を言われたことなんて、一度もない。夏空の下でスーツにネクタイなんて姿を見る方が暑苦しくて、ずっと不愉快というものだ。
温暖化がここまで進行してしまったからには、冒頭の写真でも真ん中のジャケット着用という姿は、クールビズに含まれないということにしてもらいたいとさえ思う。とにかく「暑苦しい姿は、それだけでマナー違反」という意識にしたいものである。
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