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2024年7月20日

興奮して叫びながら水に飛び込むと、下手したら死ぬ

今月 5日、横浜市の川で友達と遊んでいた小学校 5年生の子どもが溺れ死ぬという事故が発生した。水難事故に関し、NHK が "水難事故 原因は?「飛び込み」に潜む危険 沈み込んだ先の“魔の時間”に何が・・・ 水中検証で迫る" で検証している。

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飛び込み競技用のプールを使った動画では、大きく息を吸い込んだ状態で高さ 1メートルの飛び板からプールに飛び込むと、それほど深くは沈まず、浮上するまでにかかった時間はほぼ 5秒だった。

ところが同じプールで大きな声を出しながら飛び込むと、深さ 3.8メートルの底に足が付いてしまうほど深く沈んでしまう。肺の中の空気が少ないので、浮力が不足するのだ。そして浮上するまでに 13秒もかかってしまった。

暑い夏に興奮して大きな声を出しながら水に飛び込むと、思いもよらないほど深いところまで沈んでしまいがちなのだ。深く沈むほど浮上するまでに長い時間がかかり、さらに肺の中の空気が少ないので苦しくなってしまう。

早く呼吸をしたいと焦ってしまうと、水面に上がりきる前に呼吸してしまいがちで、肺に水が入ってしまう。考えるだに恐ろしいことだ。記事の末尾には次のようにある(ちょっと悪文だが)。

専門家は、水辺で飛び込みをする人の多くが、川辺でバーベキュー中にお酒を飲んで気分が高まったり、友達どうしで度胸試しをしたりと、気の持ち方で防げるはずなのに、無くならないのが現状だとしています。

さらに飛び込んだわけではなくても、大声を上げながら水の中ではしゃいでいる時に何かに躓いて転んでしまった時など、それほど深く沈まなくてもパニックになり、杯の中に水が入ってしまうこともあるだろう。

夏空の下とは言え、水に入る時に興奮しすぎるとろくなことにならない。これは肝に銘じておくべきだろう。

【7月 23日 追記】

今回の水難事故のケースにより近いと思われる危険性を訴える 7月 11日付の NHK 動画も見つかった(参照)。

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合わせてご覧いただきたい。

 

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コメント

私も少年時代は川べりから深みに飛び込むような夏休みを過ごしていましたが、ビビリ性なのでその瞬間は「大きく息を吸い込み鼻をつまんで」飛び込んでいました。だから無事だったのかもしれません。

投稿: らむね | 2024年7月24日 16:41

らむね さん:

ビビリ性は身を助けますね (^o^)

ちなみに私は庄内浜で海水浴でしたので、川で泳いだことってないんですよ。海は塩水で浮力があるからなのか、わーっと飛び込んでも案外平気でした ^^;)

投稿: tak | 2024年7月24日 19:36

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