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2024年8月に作成された投稿

2024年8月31日

SNS が「台風 10号が消えた」で盛り上がったらしい

昨日付の毎日新聞に "「台風10号消えた」は本当? 衛星画像で雲ぼんやり 気象庁の見解" というなかなか興味深い記事がある。昨日(30日)昼前の衛星画像で、台風の雲がずいぶんぼんやりとしか写っていなかったため、SNS で「台風 10号が消えた」という投稿が相次いだのだそうだ。

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上の写真が昨日 11:00 時点の衛星写真である。なるほど、雲の輪郭が明瞭じゃない。それは下に示す一昨日(29日)6:00 の画像と比べれば一目瞭然である。記事には次のようにある。

X(ツイッター)には 30日朝から台風の存在を疑う投稿が相次ぎ、「台風消滅」という言葉がトレンド入り。さらには、「気象庁が嘘をついている」「テレビの台風情報はフェイクだ」と、気象庁の発表や報道内容を疑う投稿もみられた。

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SNS 内を「台風消滅」のキーワードで検索すると、台風 10号が消滅して「熱帯低気圧化した」なんて言っている tweet が目立つ。こうした気の早すぎる tweet については気象予報士の ふなしさんという方が、たとえ熱帯低気圧に変わっても「台風と構造は同じ」と、注意と呼びかけている(参照)。

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そもそもいくらなんでも、気象庁が意図的にフェイクの台風情報を流すわけがない。台風 10号は大型で強い、極めて危険な台風として日本に接近していたのである。

さらに言えば当ブログが昨日触れたように(参照)、その半日前の 28日 17:30 の画像では、台風の目がしっかりと捉えられてさえいたのである。

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衛星画像の情報をもとに客観的に判断すれば、台風 10号の勢力は九州上陸直前から急に衰えてしまったもののようだ。しかし、だからと言って、台風そのものが消えたわけではない。

勢力は衰えてしまったとはいえ、動きがやたら遅い分だけ「時間で稼いでる」といった状態で、大雨の被害は大きい。さらに東海上の高気圧との連動で、離れた地点でまで雨雲が発達して大雨になっているのが困る。

8月 23日に「台風 10号の進路は、この夏で一番厄介そうだ」という記事を書いたのだが、あれから進路はかなり西よりに変わってしまったはいえ、「厄介さ」に関しては変わらずしっかりと維持し続けているようなのだ。

 

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2024年8月30日

屋久島が台風 10号の目を消してくれたようだ

台風 10号に関する いるかさん という方の tweet が話題だ(参照)。この台風の勢力が当初の予測より早く弱まっているのは、屋久島が守ってくれたからではないかというのである。

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Tweet には「これ昨日の夜の屋衛星画像なんやけど、屋久島(標高が高い山がある)に乗り上げてしまったせいで台風の目が潰されてるね」とある。確かに私も昨夜の時点で、「あれ、どうして急に台風の目がなくなっちゃったんだろう?」と思っていた。

この台風の中心付近の気圧は 28日にはが 935hPa だった(参照)が、今朝は 998 hPa まで衰えており、9月 2日頃に近畿地方に達するまでに熱帯低気圧に変わると見られている(参照)。「台風の目が潰れると発達構造が崩れて衰退する傾向にある」というので、これって屋久島のおかげだったのか。

屋久島で有名なのは日本百名山にも数えられている「宮之浦岳」という山で、標高が 1936m あり、何と九州の最高峰なのである。台風が陸地を進むと勢力が衰えることはよく知られているが、屋久島は離島とはいえ、宮之浦岳という高い山が大きな役割を果たしてくれたわけだ。

それまでずっと平らな海面で勢力を増してきて、いきなり 2000m 近い山に乗り上げたのだから、台風としてはさぞ驚いただろう。Tweet  についた「台風にしてみたら画鋲を踏んじゃった感じなのかしら」というコメントに、いるか さんは「分かりやすい表現だと思います」と応えている。

とにもかくにも、しばらくは屋久島に足を向けて寝られない。とはいえ、最悪のシナリオは避けられたということで、当面は豪雨に対する十分な警戒が必要なことに変わりはないが。

 

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2024年8月29日

実は Threads を試し始めている

イーロン・マスクがトランプとツルんでる(参照)というので、"X" なんて悪趣味な名称になってしまった Twitter を使い続けることにますます抵抗を感じるようになっている。代替になる SNS を本気で物色しているのだが、残念な決定的なサービスには未だ巡り会えていないのが実情だ。

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とはいえ何もせずにいるのも嫌なので、実は試しに "Threads" にアカウントをもち、2本のブログの更新告知を始めてから、実は今日で 1ヶ月経った(参照)。ここまで来たら、そろそろ公表してもいいだろう。サイドバーには今朝の時点で登録しておいた。

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Treads のアカウント開設にあたっては直接 Threads をどうのこうのするというのではなく、まず画像投稿サイトの Instagram にアカウントを作らなければならないというのがちょっと面倒だ。まあ、やってみればどうってことなく簡単にできるのだが。

使用感に関しては悪くない。ただ、日本ではまだユーザー数が少ないので、これからという気がしないでもない。日本のユーザーもさっさとイーロン・マスクに愛想を尽かして鞍替えする気になればいいのだが。

当面は X と Threads の 2本立てで更新告知をするつもりだが、状況が変わったらさっさと Threads 一本にしたいものだ。というわけで、もし面倒でなければ Threads にアカウントを作って tak-shonai をフォローしていただければ幸いである。

 

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2024年8月28日

日本人の「酒離れ」を、ちょっとだけ深読み

下のグラフは、昨日の「若者って本当に酒離れしているようなのだが・・・」という記事で使ったもの。元々はニッセイ基礎研究所の "さらに進行するアルコール離れ-若者で増える、あえて飲まない「ソバ―キュリアス」" (2022年 12月 7日発表)という記事から借用したものである。

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このグラフは昨日の記事でも説明したとおり、日本人の各年齢層の「飲酒習慣率」の、1999年から 2019年の 20年における変化を表したものだ。男性の場合は、20歳代から 70歳以上まで、全ての年齢層で、20年の間に飲酒習慣率が低下していることが示されている。

これをちょっと深読みして、各年齢層の「週 3日以上飲酒する人」の比率の1991年から 2019年の 20年間の変化をみるとおもしろい。つまり「同じ人たち」の 20年経ってからの酒との突き合い方が変化がわかるのだ。

  • 1991年時点の 20歳代は 34% ほどだったが、20年経って 40歳代になると 38% に微増している。

  • しかし 30歳代は 49% から 50歳代になると 41% に低下。

  • 同様に 40歳代は 60% から 60歳代になると 47% に低下。

  • さらに 50歳代は 63% から 60歳代になると 27% に激減。

1991年時点で 30歳以上だった年代は、20年経つとそれなりに飲酒が減っていて、とくに 50歳代だった層は 20年経って情けないほどの減り方を見せている。ただそれでも、2019年の 20歳代が 13% ほどなのに比べれば、倍以上「酒飲み」であり続けているではないか。

つまり、今の 70歳代のジイさんが「いやぁ、私も昔と比べるとすっかり飲めなくなっちゃいましてね・・・」なんて言っても、20歳代の若者よりずっと飲んでるわけだ。それほどまでに今の若者は「酒離れ」しており、ジイさん連中は酒以外の楽しみに疎いという傾向が見て取れる。

一方、女性のデータを見ると、40〜60歳代で、週 3日以上酒を飲む人の割合が 20年前より増えていることが注目される。

とくに目立つのは、1991年時点で 30歳代だった女性の週 3日以上飲酒する率は 12% ほどだったのだが、20年経って 50歳代になると 18% ほどに増えているというデータだ。これって、なかなかのものだと思う。

「中年女性のオッサン化」なんて言ったら、怒られちゃうだろうけどね。

 

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2024年8月27日

若者って本当に酒離れしているようなのだが・・・

今朝、ラジオのニュース番組で「ソバーキュリアス」という言葉が話題になっていた。酒を飲まない志向のことだが、最近では実際に若者の間で「酒離れ」が進んでいるというのである。

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「へぇ、そうなんだ!」という驚きと、「それも道理だよね」という納得感の交差するような気持ちで「若者 酒離れ」のキーワードで検索してみると、DIAMOND online のサイトで【「若者のアルコール離れ」は本当だった!"飲酒嫌い" の若年層に人気の飲み物とは?】という記事が見つかった。

これは今年 2月 7日付の記事なのだが、この記事の元になったニッセイ基礎研究所のサイトのページ(参照)には次のようなグラフがあり、週 3日以上飲酒する率を示している。1999年から 2019年までの 20年間で、男性の飲酒習慣率が「若者」ばかりでなく全年代で低下しているのが明らかだ。

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こうした飲酒習慣率低の理由を、DIAMOND online の記事は「健康志向の高まり」のほか、飲酒を娯楽としてみると「コスパもタイパ(タイムパフォーマンス)も悪い」ことだとしている。

仕事の後に会社仲間が連れ立って飲み屋に繰り出すなんて、要するに一日中会社に縛られていることにほかならず、まともな神経だったらやってられない。することは他にいくらでもある 20歳代の若者にとって、それはごく当たり前の実感なのだろう。

紹介した記事のタイトルには「"飲酒嫌い" の若年層に人気の飲み物とは?」とあるが、それは「ノンアルコール・微アルコール飲料」なんだそうだ。若者と言えどもリアルでの「コミュニケーション」をすべて拒否しているわけではないが、そのために酔っ払う必要なんかないということのようなのだ。

ちなみに私自身も 4年前の「お酒は卒業しちゃったようだ」という記事に書いたように、昔はほとんど毎日酒を飲んでいたのだが、最近はほとんど飲まなくなった。今年になって酒を飲んだのは、昔の仲間と集まった時の 2度しかない。「週に 3日」どころか、4ヶ月に 1度という飲酒ペースである。

「酒離れ」しているのは何も若者ばかりでなく、70歳を過ぎた私のようなものまで、「もう、のべつうだうだと酒なんか飲んでる時代じゃないね」と感じてしまっているわけである。

 

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2024年8月26日

茨城の「いばらき/いばらぎ」より根源的な問題

茨城県というのは、正式には「いばらぎけん」ではなく「いばらきけん」(「き」が濁音ではない)なのだが、私自身 40年前に東京都から茨城県に越して来てからもしばらくは「いばらぎけん」だと思っていた。

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これに関して、Al lAbout ニュースの "茨城の読み方は「いばらぎ」「いばらき」どっち? 正しい読み方を解説" という記事に次のようにある。

茨城県の公式Webサイトを開くと、トップ画面の左上に県章と「茨城県」の文字がありますが、その下には「Ibaraki Prefectural Government」と表記されています。「Ibaragi」ではありません。

というわけで「いばらき」が正解のようなのだが、多くの人が「いばらぎ」だと思っている理由を次のように述べている。

(茨城方言の特徴は)カ行やタ行の音が濁音になる(有声化する)ことである。たとえば、「赤」アガ 「柿」カギ (中略)

「茨城」という地名も、地元の人間は「いばらき」といっているつもりなのだが、(中略)よその土地の人には「いばらぎ」といっているように聞こえる。

というわけで、他ならぬ茨城県民自身が「いばらぎ」と発音してしまっているのだから、こればかりはどうしようもない。

とはいえ私の生まれた山形県では、県民の多くが「やまがだ」と発音しつつも本来は「やまがた」なのだとちゃんと認識している。それは「あぎだ」と発音しがちな隣の秋田県民も同様だ。

その点、茨城県民は発音の訛りに関する自覚があまり明確じゃないのだね。しかし茨城県民でなくても「いばらき」より「いばらぎ」の方がずっと自然に発音しやすいのだから、そのうち「秋葉原」が「あきばはら」から「あきはばら」に変化したようなことにならないとも限らない。

ちなみに私はこれまで、「いばらき/いばらぎ」問題よりずっと大きな疑問をもっていた。それは「」と「」の発音が逆転しやすく、「色鉛筆」をフツーに「エロインピツ」と言っちゃう茨城県民が、自らの県名に関してはどうして「えばらぎ」と言わないのかということだった。

ところがものは調べてみるものである。このほど「日本語どうでしょう?」というサイトの "「茨城」──イバラギではありません!" というページを読んで、この疑問は一気に解けた。「茨城」という地名は、古来うばらき」と読まれてきたというのである。

実際に万葉の昔には、「」は「うばら」(あるいは「うまら」)と読まれていたという(参照)。なるほど、それなら「茨城」は本来「うばらき」だから、「えばらぎ」には変化しようがない。

そういえば 21世紀となった今の世でも、茨城の古老の発音を注意深く聞くと、確かに「うばらぎ」に近く、「/」とは別のメカニズムなのだとわかる。英語の曖昧母音([ə]を想起させるビミョーな発音だ。

こういうことって、先祖代々しっかりとカラダに染みついて伝わるのだね。

 

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2024年8月25日

台風 10号、依然として危険な動き

台風 10号は依然として危険な動きを見せており、一昨日の予測より進路が西にずれているものの、27日の 15時以後は東寄りに進路を変えて日本列島を直撃しそうだ。

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NHK ニュースは「27日の火曜日にはいったん非常に強い勢力になったあと、28日の水曜日以降に強い勢力で西日本から東日本に接近するおそれ」があると伝えている(参照)。どうやら九州から関西にかけての地域に上陸しそうな進路予想だ。

28日頃には大阪を直撃しそうだが、ニュースを文字通りに受け取ればこの頃には少しは勢力が衰えている可能性があるのだろう。とはいえ台風そのものが大型で強い勢力なので、多少衰えたとしても影響は強そうだ。

私は 27日に所用があって一日中クルマで出かけなければならないが、関東への本格的な影響はこれ以後になりそうで、まだ何とかなると期待している。ただ週後半、29日以後に本州を横切って日本海に脱けてからも影響は残りそうだ。

いずれにしても結局は大雨と強風に見舞われそうで、警戒するに越したことはない。

 

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2024年8月24日

パリの人たちは、やっぱりウンコ強い

多くのメディアがパリ・オリンピックでセーヌ川を泳いだトライアスロンとマラソンスイミングの選手の 10%が胃腸炎を発症したというニュースを伝えている。下の画像は THE ANSWER の記事(参照)だ。

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この「胃腸炎」は大腸菌によることが明らかだ。ここまで来たら、「パリの人たちって、ウンコ強いよね」という私の今月 5日付が決してジョーク記事じゃなかったのだと理解していただけるだろう。

オリンピックの 1ヶ月ちょっと前の 7月 17日、NHK が「五輪開幕を前に パリ市長がセーヌ川を泳いで水質改善アピール」 という記事で、アンヌ・イダルゴ市長が「クロールで息継ぎをしながら、セーヌ川を50メートルほど泳ぎきりました」と伝えている。この記事はさらに次のように続く。

イダルゴ市長がセーヌ川で泳いだあとには、市内のスイミングクラブのメンバーや、市の関係者などもセーヌ川での遊泳を楽しんでいました。

このニュースに接して私としては、「さすが、舗道が犬のウンコだらけのパリで暮らしているだけある!」と感心してしまった。私は 40年ほど前、パリに着いたその日に犬のウンコを踏んづけてしまったので、この印象は強烈なのである。私の中のパリは「花の都」ではなく「ウンコの都」なのだ。

パリ市はこれまで、セーヌ川の水質改善に取り組んできたようで、その努力は認めないではない。しかし、セーヌ川を「問題なく泳げる川」に変貌させるのは難しそうだ。

いずれにしても、都会を流れる川で泳ごうなんていうのは酔狂過ぎる話である。NHK の記事は、次のようにも伝えている(参照)。

イギリスから親子で訪れた49歳の観光客の男性は「川岸には有名なモニュメントもたくさんあるので見た目もいい。セーヌ川で行われる競技はとても感動的なシーンになる」と話していました。

ただ、14歳の娘は「私だったら泳がない」と苦笑いしていました。

父親は英国ジェントルマンとしてそつのないコメントをしているのだが、娘の方はかなり率直である。

 

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2024年8月23日

台風 10号の進路は、この夏で一番厄介そうだ

昨日の午前 3時にマリアナ諸島付近で発生した台風 10号が、勢力を強めながら来週東日本や西日本に近づくおそれがあると報道されている(参照)。8月は台風ラッシュでこれで 6個目の台風だが、この 10号が一番厄介な進路を辿りそうな気配だ。

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NHK ニュースによれば、この台風は発達しながら北西に進んでいるが、今後は「勢力をさらに強めて『強い』台風として来週、東日本や西日本に近づくおそれ」があるとされている。進路予測をみる限り、とくに危険なのは大阪方面のようだ。

例年、日本に近付く台風は沖縄や九州に近付くか上陸するというパターンが多いが、今年は一気に本州を目指して北上してくるのが目立つ。この猛暑傾向で、台風のコースが北寄りにシフトしてしまったのかもしれない。

ちなみに昨日の日本の気温はまだまだ高く、とくに西日本で「危険な暑さ」が続いている。下は NHK の報じた昨日の上位 8番目までの気温だ。

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東日本は辛うじて「猛暑日」に達しない地点が増えているが、西日本では当たり前のように 38℃ 以上を記録している。この上、強い台風が西日本直撃なんてことになったら気の毒だ。

この分だと、8月を過ぎて 9月に入ってからもまだまだ多くの台風が発生して日本に接近、上陸しそうな勢いだ。今後も各地で被害が発生する怖れがある。11月の声を聞くまでは油断がならないかもしれない。

涼しい秋を呑気に楽しめるのは、ほんの短い期間になってしまうのだろう。やれやれ。

 

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2024年8月22日

郵便料金の値上げまで、あと 1ヶ月ちょっと

郵便受けに「2024年 10月 1日(火)から郵便料金が変わります」という案内チラシが入っていた。これについては今年 5月 22日に "郵便料金値上げは「郵送そのもの」を減らすきっかけ " というタイトルで書いているが、あと 1ヶ月ちょっとというところまで迫っているのだね。

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5月 22日に ”「郵送そのもの」を減らすきっかけ” なんて書いてはいるが、自分のことを振り返ってみると、連絡手段はほとんどインターネット・メールに切り替え済みだ。郵送なんて、既にこれ以上は減らしようがないところまで減らしてしまっているので、「きっかけ」もへったくれもない。

仕事上の請求書などは相変わらず紙に署名捺印したものの郵送が求められるが、70歳を過ぎてからは仕事そのものを減らしてしまっているので、請求書の送付なんてことも年間 20通以下に減っている。この程度では今回の郵送料値上げの影響なんてないに等しく、気楽なものだ。

そういえば、最近は受け取る郵便物も減っている。郵便受けに入っているのはほとんどがお役所関係の通知とか領収書、そして品物を売りつけるためのダイレクトメールばかりだ。そのダイレクトメールも、最近は徐々に減ってきている。

通販関連は、最近ではほとんどがネットに切り替わっているようで、相変わらず郵便で届くのは、高齢者向けの「老人保健」とか「葬儀場案内」みたいな鬱陶しいものばかりである。高齢者のインターネット利用率は低いので、こういうことになるのだろう。

あと 5年もしたら郵便による販売促進はますます減るに違いない。インターネットのできない高齢者の多くはあの世に行ってしまうか、書類なんて送りつけられてもまともに読めない状態になってしまっているだろうから、通信手段として意味をなさなくなってしまう。

宅配便のサービスは運転手不足といわれるほど盛況のようだが、文書をやり取りする郵便というのは、今後どんどん衰退していってしまうのだろう。そのうち、1通の手紙を送るのに 300円分ぐらいの切手を貼らなければならないなんてことになっても不思議じゃない。

 

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2024年8月21日

「流暢」「流ちょう」「悠長」、そして「流調」

先日仕事関係で初めて会った人が、共通の知人について「〇〇さんは、英語もフランス語もとても悠長ですよね」と言う。はずみで言い間違えたのかとも思ったが、重ねて「あれだけ悠長だと、トライリンガルと言っていいかも」なんて言うので、相づち打つのにちょっと困ってしまった。

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「流暢(りゅうちょう)」を「悠長」と言っちゃう人って、案外よくいるのだよね。確かに発音的には紛らわしいが、意味は全然違う。口で言われる分には取り立ててあげつらうのも面倒だが、時に文字でしっかり「悠長」と書かれてしまうと、さすがに「うぅ〜む!」となってしまう。

試しにネット検索してみると、Yahoo! 知恵袋に「英語をドラマや映画で悠長に話すタレントさんというと誰ですか?」という質問があったので、思わず「早見優チョー」なんて答えたくなってしまったよ。「悠長」じゃないから、質問の答えにはなっていないけど。

「悠長」と「流暢」では、文字のイメージからして違いすぎる。ただ「暢」という字は常用漢字外(人名漢字ではある)なので新聞などでは「流ちょう」と表記されることが多く(参照)、「流暢」という文字表記は思いのほか馴染みが薄い。誤用の増える遠因かもしれない。

ちなみに「流暢」を「流調」なんて書く人もいる。「流れるような調子」というココロなんだろうが、いずれにしても誤表記だ。ECC オンラインレッスンのページでは「正確さや流調さには個人差があり・・・」なんて表記されちゃってる(参照)から、英語は達者でも日本語は問題ありみたいなのだ。

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ただ「流調」でインターネット検索してみると、水道工事の世界では「流調」という業界用語があるようで、「流調弁」というのはどうやら水道管の中の流量を調整する弁のことのようなのである(参照)。

やれやれ、言葉の世界というのはなかなか奥深い。いずれにしても、「流暢」を「悠長」なんて言い間違えないように気を付けつつ、文字にするときには「流ちょう」と表記する方が無難に読んでもらえそうだ。「流調」なんて表記すると水道屋さんと間違われかねないので、要注意。

それからまったく別の話で、春風亭柳朝というと今でも先代の五代目を思い浮かべる人が多いが、当代は六代目なのでよろしく。

 

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2024年8月20日

焼肉店の倒産が増加しているんだそうで・・・

いろいろなメディアで「焼肉店の倒産増加」が報道されている。何でも今年上半期(1〜6月)の倒産は 20件で、過去最多の倒産ペースなんだそうだ。私は肉を食わないのでそんなような状況とはちっとも知らなかった。

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ただ、「今年上半期(1〜6月)の倒産 20件」というのは、「はぁ?」と言いたくなってしまうではないか。倒産した焼肉屋には気の毒だが、たかだか「20件」程度の倒産で、「過去最多」云々というのは、大げさ過ぎやしないか?

そう思って調べてみたところ、坂口孝則氏による"焼肉店で倒産が相次いでいるワケ" という記事に、次のようにあった。

この20件という数字は負債1000万円以上の法的整理の数です。法的整理を伴わない「廃業」は含みません。これは焼肉店に限らない数ですが、2023年には約8600件が倒産したのに対し、廃業は約5万件でした。したがって、焼肉店でも、倒産件数の 6倍ほど廃業していてもおかしくありません。

なるほど、やっぱりそういうことなんだろうね。これについては、昨年の 10月の門崎熟成肉 格之進代表、千葉祐士氏による "日本人大好き「焼肉店」倒産続いている最大の理由" という記事にも次のようにある。

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倒産、廃業しているのは、実は町場の個人経営の焼肉店がほとんどで、多店舗展開をしている焼肉店の倒産の話はあまり聞きません。

なるほど、他店舗展開の焼肉店はなんとか経営を維持しているが、個人営業の店はどんどん苦しくなっているということのようなのである。こうしてみると、「倒産件数の 6倍ほど廃業」(つまり 120件ほど?)というのは生やさしいかもしれない。多分もっとずっと多いのだろう。

この理由を 2本の記事から読み取ると、最大公約数的には「円安に伴う輸入牛肉価格の高騰」「必要経費の高騰」という 2つの原価高騰要因に、値上げが追いつかないということのようだ。デフレ慣れした消費者は、値上げを受け入れないというのである。

焼肉屋は商売の形態上、店内の換気をよくしているので「コロナ禍には強い」と言われていたらしいが、インフレには弱いようなのである。何しろ調理の主要部分は客自身に任せてしまうので、原価高騰を吸収するプロセスが貧弱なのだ。

というわけで、私にはちっとも馴染みのなかった焼肉という分野で、今の円安の影響が端的に現れてしまっているというのである。世の中、どこで何が起きているのか、まったく油断がならないものだ。

ちなみに肉食を止めてからずいぶん経つ私には、ここで引用した 2つの記事の写真を見ても、ちっとも食いたいという気にならないのだよね。肉を食い物と思えないカラダになってしまったようなのだ。

 

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2024年8月19日

高石ともやさん、ありがとう

今朝、はてなブックマークをチェックしていたら、"【速報】高石ともやさん死去、82歳 フォーク歌手「受験生ブルース」" という記事が見つかり、本当に驚いてしまった。亡くなったのは 17日午後 3時半だそうだ。

私は中学 1年のの頃からギターの弾き語りを始めていたのだが、本格的にやり始めたのは高校 1年で高石ともやさんの歌を知ってからだった。 

最初に触れたのは、深夜放送でヒットしていた『受験生ブルース』。夜更けになると山形県庄内の地でも辛うじて電波を拾える深夜放送で、雑音混じりの歌を必死になって聴いていた。あの頃は「アングラ・フォーク」なんて言われていて、私がずっとアンダーグラウンド志向となった出発点である。

その後、高校 2年の時だったと記憶するが、労音主催のコンサートで、高石ともや、岡林信康五つの赤い風船のジョイント・コンサートを聞き、すっかりフォークソングというものに入れあげるようになった。一時は私もシンガーとして、ライブハウスなどで歌っていたほどである(参照)。

高石ともやさんはその後ナターシャ・セブンを結成して、カントリー・アンド・ウェスタン的なテイストを強調するようになった。私はブルースを追っていたので「ちょっと違ってきちゃったかな?」という気もしていたが、聞いてみればさすがにスゴい。

ナターシャ・セブンのメンバーの圧倒的演奏テクニックと、ともやさんのスゴい歌唱力の合わせ技で、「こりゃ、かなわんわ!」と思わせるほどだった。とにかく、ともやさん、歌がうまい。うますぎる!

とにかく、私の人生、とくにモノの考え方に大きな影響を与えてくれた人だった。心から冥福を祈る。ありがとう!

 

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2024年8月18日

逆走車が増えていることに関するあれこれ

近頃は高速道路での「逆走車」というのが増えているらしく、東北道では 2日連続で逆走による事故が発生した(記事末尾参照)。私は幸いにも逆走に出くわしたことがないのだが、今回取り上げる tweet は、高速道路の電光掲示板に「この先 逆走車有 注意」という情報が出ていたというものだ(参照)。

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このケースでは不幸中の幸いと言っていいのかどうかわからないが、結局 tweet 主の前に逆走車は現れずに済んだらしい。とはいえこんな情報を目にしたら、ちょっとワナワナしてしまうだろう。

ただ、世の中というのは恐ろしいもので、ワナワナしてしまうドライバーだけではないようで、この tweet にはこんなレスが付いている。

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逆走車というのは自分が進むべき走行車線と錯覚して、実際には追い越し車線を逆走してくる場合が多い。ということは、「追い越し車線をガンガンかっ飛ばしていく」というのは、ある意味自殺行為に近いのだ。

最近になって逆走車に関するニュースが増えたというのは、高齢者と高速道路が増えたという 2つの要因によるものなのだろう。逆走してもおかしくない人と逆走してしまいやすい場の両方が増えているているのだから、当然と言えば当然だ。今後ますます増えると考えなければならないだろう。

この表示を見た際のとりあえずの対応としては、「左側の走行車線をゆっくりと進む」というのが正解のようだ。あとは自分が逆走なんかしてしまわないように、高速道路のパーキングから本線上に戻る時にはしっかりと矢印を確認することだね。

【東北道 2日連続逆走事故】

15日朝、栃木県那須塩原市付近の事故

16日夜栃木市付近の事故

【同日 追記】

世の中ではこんな恐ろしい事態も現実に発生しているから、本当にコワい(参照)。

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周り中、何十台(何百台?)ものクルマが全て反対方向に走っているのが一目瞭然なのに、逆走車(赤いクルマ)はなお強引にも本線に入ってしまっている。よくまあ死なずに済んだものだ。

 

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2024年8月17日

酒田市大沢地区復興の逞しさ

私の故郷酒田市は先月下旬、記録的な大雨に見舞われたが、とくに大沢地区の被害は甚大だった。このブログでも何度か取り上げた阿部彩人さんが、地元の状況を YouTube で克明にレポートしてくれている(参照)。被害がどんなに大きかったかは、この下の動画で窺われる。

あちこちに流されてきた倒木や壊れた建材などが横たわり、舗装道路には泥が堆積している。沢は土砂で埋められ、家々も埋められて上半分しか見えない。川沿いでは蔵が流され、床上浸水どころか家の中に土砂が流れ込んでめちゃくちゃになっている。

こうした被害の大きさには、遠くつくばの地にいても愕然とする思いだったが、大沢地区の人たちは落ち込むことなく確実に復興を進めているようだ。阿部彩人さんは復興作業の動画を何本もアップしてくれているが、その中で下の動画は半月以上経った最近の状況を伝えてくれている。

阿部さんのレポートには感服してしまう。

雪国庄内の人たちは、関東辺りの人間からすると暗い性格と思われがちみたいだが、実は明るくて逞しい。それは動画を見てもらえればわかると思う。今はつくばの地から応援の声を送ることしかできないのがもどかしいが、一刻も早くいつもの生活を取り戻せるように祈る。

 

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2024年8月16日

「成長」より「成熟」を求めるしかない日本だが

急に思い出したように「日本の去年1年間の名目GDP ドイツに抜かれ世界4位に後退」なんていう半年前のニュースを引き合いに出すのは、他でもない昨日付の「岸田さん、首相の座にほとほと嫌気がさしたんだろう」という記事に付けられたらむねさんのコメントがきっかけだ。

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らむねさんは、昨今の首相の役回りに関して次のように書かれている。

徐々に徐々に悪くなっていく国をいかに穏やかに収めるか、かつ国民にはそういう狙いに気付かせずにいかに威勢よく見せるか、悲観的すぎるかもしれませんがそう思ってしまいます。

これ、リプライにも書かせていただいたように「言い得て妙」の表現である。これが上手にできたら、21世紀の日本の「名首相」に位置付けられるだろう。

思えば前世紀後半に日本経済が大躍進を遂げたのは、ひとえに「人の力」だった。とはいえ個々人の能力が優れていたというわけでは決してなく、妙な「勤勉さ」だけが取り柄の日本人がサービス残業を重ねながら、メチャクチャ非効率に汗水垂らしてきた賜物だったのである。

だから時間当たりの「労働生産性」は決して自慢できるレベルではなかったし、最近ではさらなる低下傾向さえ示している。日本生産性本部のまとめた「労働生産性の国際比較 2023」というレポートには次のようにあり、円安を割り引いて考えてもかなり情けない。

OECD データに基づく 2022年の日本の時間当たり労働生産性(就業 1時間当たり付加価値)は、52.3 ドル(5,099 円)で、OECD 加盟 38カ国中 30位でした。

日本人はシステマティックかつ効率よく働いて生産性を高めるということがまったく下手くそで、それは 21世紀の世の中になってもそのままだ。この状態で労働人口は減少する一方なのだから、GDP が下がるのは当たり前のことと言うほかない。

これって労働システムの問題というより、「みんな一緒」でないと気が済まない国民的メンタリティの産物というほかない。特定個人が抜きん出ても遅れをとっても、どちらも「いじめ」の対象になってしまうのだから、なかなか脱皮できるものじゃない。

日本は妙なイメージの「老大国」への道を進んでいるのである。これからはそれをあまり悲観させずに、むしろ「成熟を遂げつつある」みたいに錯覚させながら、上手にやりくりしなければならない。そのためには、「いろいろあっていい」という多様化の価値観を育てなければならないのだが。

「経済成長こそすべて」みたいな考え方で突っ走ってきた今の自民党の政治家のアタマでは、それって無理かもしれないね。

 

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2024年8月15日

岸田さん、首相の座にほとほと嫌気がさしたんだろう

昨日の昼過ぎ、岸田首相が自民党総裁選に立候補しないと表明したというニュース(参照)を聞いて、妻と「岸田さん、もう首相なんかでいるのがイヤんなっちゃったんだろうね」と話した。

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妻は「岸田さんって、そんなに悪い首相だったかしら?」と言う。「悪い首相と言ったら、ほかに山ほどいるよね」と私は答える。

「岸田さんの欠点って、何だったの?」
「強いて言うなら、『影が薄い』ってことなんだろうね」
「影は薄かったかもしれないけど、とくに悪いこともしてないわよね」
「影の濃い人って、要するに悪いことする人なんだろうね」

というわけで、「自民党を支持する人たちって、悪いことをするタイプの首相が好きみたいだね」という結論に落ちついたのだった。「悪いことをする」で語弊があるなら、表現を思いっきり薄めて「アクが強い」と言い換えてもいい。

岸田さんとしては、とくに悪いことをしたわけでもないのに「史上最低の支持率」なんて揶揄されることに、ほとほと嫌気がさしてしまったんだろう。大衆って、「影の薄い人」に対しては悪口を言いやすいのだ。

ここまで来ると、岸田さんは権力への執着が強いタイプでもなさそうなので、「そんなに言うなら、止めますよ。止めりゃいいんでしょ」となるのも自然だったようだ。心の中では、「ああ、清々した!」と呟いているかも知れない。

こうなったら、次期首相にもあまりアクの強い人(悪いことをする人)が就任しないように祈るばかりである。ただ立候補を噂される顔ぶれをざっと眺めてみると、自民党としてもアクの強いタイプの在庫は少なくなりつつあるようなのだね。

 

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2024年8月14日

熱帯夜が年間 50回以上というのが当たり前に

米国の非営利研究機関「クライメート・セントラル」の解析によると、地球温暖化の影響で最低気温が 25度を超える日が世界各地で大幅に増えているのだそうだ。こりゃ、たまらんね。

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これに関して読売新聞は、東京で年間 27日、大阪で 同 36日増加したと伝えている(参照)。どういうことかというと、人間の活動による地球温暖化がなかった場合の気温を想定し、2014~23年の 10年間の実測値と比較したというもので、50カ国と地域で 年間 14日以上増加しているという。

気象庁のサイトで調べてみると、東京で今年 7月に最低気温が 25℃ 以上の熱帯夜になったのは 14回で、とくに 7月29日の最低気温は 29.3℃ と、ちょっと前なら最高気温と言ってもいいぐらいの気温だった(参照)。8月に入ってからは 13日までずっと熱帯夜(参照)である。

昨年の記録を見ると、熱帯夜を記録したのは 7月が 17回(参照) 8月が 29回(参照)、9月が 9回(参照)で、合わせて 55回。なんと 1年 365日のうち 15% が熱帯夜だったわけで、今年もそのくらいは行くだろう。

日中は強烈な日光に照らされて気温がぐんぐん上がって真夏日、猛暑日となり、夜になっても気温が下がりきらないうちにまた朝になって強烈な太陽に照らされるのだから、地面の冷える隙がない。その上で暮らしている者としては、体がもたないということになる。

読売新聞の記事に添えられた画像には、「快適で健康的な熱帯夜の過ごし方」として「冷房で十分室内を冷やし、朝までつけっぱなしに」とある。夜通し冷房なんて、ちょっと前までならとんでもない贅沢だったが、今は現実的なことになってしまっているわけだ。

 

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2024年8月13日

近頃出番のなくなったもの ー USB メモリ

最近、引き出しの中に溜まってしまったガラクタを整理したとき、USB メモリが何本か出てきた。昔は結構使ったものだが近頃ではすっかり「不要品」である。

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よく見ると、真ん中のは端子が Type-C で、サイドのスリットに SD カードを差し込んで読み書きができるものだが、1度しか使った記憶がなく、ほかの 2本は未使用である。もう持っていても引き出し内のスペースをふさぐだけだから、さっさと捨ててしまった。

何でこんなものを持っていたのかと言えば、昔は使うことがあったからというほかない。ファイルのやり取りをするのに「じゃあ、メールで送っとくから」と言っても「メール、やってないから受け取れない」なんていうオッサンが少なからずいたのだ。

あるいは「メールはやってるけど、添付ファイルは開かないことにしてる」なんていう妙に頑固な御仁もいて、彼らは大抵「ウィルスに感染したくないから」なんて言い張るのだった。「交通事故がコワいから、道は歩かない」みたいな言い草である。

というわけでそうした人たちには、こちらの作成したファイルを USB メモリ(それ以前は「フロッピー・ディスク」だった)に読み込ませ、郵送せざるを得ない。今世紀に入ってからでも、そんなことがザラだった。

そうした面倒な人たちって、メールの添付ファイルだとウィルスがコワいが、郵送されたものなら無条件に安心するみたいなのだ。だったら、特定の知人からメールで送られた添付ファイルなら開いてくれてもいいのに。

さらに困ったことに、彼らは送付された USB メモリを返してくれることがほとんどない。安いモノでも数百円、高いモノだと 1,000円以上するのだが、大抵はもらいっぱなしである。そのためこちらとしては、未使用のものを 1〜2本常備しておく必要があったのだ。

ちなみに写真真ん中のカードリーダーは、出張先で画像ファイルを受け取る時に買ったものだ。相手はデジカメからおもむろに SD カードを取り出し、そこから必要な画像をコピーしたらすぐに返せというのである。その時持っていた PC には SD カードのスロットなんてなかったから、理不尽な要求だ。

仕方なく近くのヤマダだかノジマだかで誂えたのが、この SD カードリーダーである。使ったのはこの 1回きりだから、あれってメチャクチャ高い画像だった。

こういうのって昔はごく当然みたいにあった話で、インターネットがごく当たり前になった今となっては、隔世の感がある。もう、こんな USB メモリの出番なんてないだろう。

ただ、今でもフツーに売られている(参照)ようで、一体何に使うのか不思議でしょうがない。

 

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2024年8月12日

感じのいい人って、そんなこと言うんか!?

DIAMOND online に "【夏の挨拶】普通の人は「毎日、暑いですね」。では、感じのいい人は何と言う?" という記事がある。コミュニケーション講師の吉井奈々さんの文章を元にしているようだ。

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暑い日が続くと、多くの人が「毎日、暑いですね」「暑くて、イヤになりますね」などと挨拶しがちになるという。しかしこの記事によれば、それを「いよいよ夏本番ですね」や「夏真っ盛りですね」など、ポジティブな表現にすると素敵な印象に変わるのだそうだよ。

とはいうものの、既に 1ヶ月半以上も前からの真夏日と猛暑日の連続でグッタリしている身としては、今さらのように「いよいよ夏本番ですね」なんて言われても反応に困るだけだ。「はあ!?」としか言いようがなくて、「感じのいい人」どころじゃない。

念のため記事の掲載日を調べたら "2024.8.9 4:17" とあるから、3日前の早朝で、決して 1ヶ月前の記事じゃない。吉井奈々さんの元記事の方はリアルタイムで書かれたものではないのだろうが、改めてこのタイミングでこのような形でネットに載せるというのは、編集部のセンスを疑ってしまう。

とにもかくにも、この夏の暑さは半端じゃなく、「暑いですね」なんて言うより「あづ〜い!」というのが臨場感ある表現と言っていいほどだ。そんな中でこんな挨拶をするのは、よほど鈍感な人か冷房の効いたタワマン住まいの人ぐらいだろう。

さらに「蝉時雨が愛おしく感じられます」なんていう一言も素敵なのだそうだが、それもあんまりリアルじゃないと言っておこう。先月 25日の記事で書いたように、あんまり暑いと蝉も鳴かないのだよ。「蝉も大変だねえ」という方が実感だ。

DIAMOND 編集部の言うところの「感じのいい人」って、実は自分でそう思っているだけで、本当は「ズレまくった人」なんじゃなかろうかと思ってしまいそうだ。

というわけで、こんな記事は決して真に受けないように。ただ、ズレてるのは編集部であって、引き合いに出された吉井奈々さんがズレてると言ってるわけじゃないので、その辺りよろしく。

【8月 14日 追記】

この記事、egone の 13日付で取り上げられている(参照)。ありがたいことだが、「マナー講師とかこーいう生き物はズレた事言ってナンボだからな」というコメントが記事の主旨からズレているのは、本文の最後のパラグラフをまともに読んでいただければわかると思うので、よろしく。

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2024年8月11日

ラーメン屋店主の「腕組み」を巡る冒険 その2

昨日付 "ラーメン屋店主の「腕組み」を巡る冒険" の続編である。昨日の記事で私は、店主の「腕組み」ポーズは「ゴリゴリのラーメンカテゴリー」のアイコン化しているようだとした上で、さらに「敷居の高さ」を感じてしまうと書いている。早く言えば、あまり馴染めないってことだ。

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それは若かりし頃に合気道を習っていた頃、師範に「道場内で腕組みはしないように」と指導されていたからということもある。「腕組み」というのは「尊大さ」や「傲慢さ」を感じさせるポーズだから、避けたいということだ。

ちなみに、ラーメン屋店主の「腕組み」ポーズにつながるものとして巷間有力なのは、「フレンチシェフが始めたポーズ」という説だ。これに関して「ラーメン屋の店主はなぜ腕を組んで写真に映る?『支那そばや』佐野実の先駆けは〇〇だった」というページに次のような記述がある。

腕組みの写真は、もともとはフレンチのシェフがはじめたポージングといわれている。
シェフの写真を撮る際、白いコック着はバストアップの構図では全体的に白くのっぺりした絵になってしまうからだ。
それを回避するアイデアが広まって、そこで腕組みをすることでメリハリが出てバッチリ決まった。
カメラマンとしてもバシッと決め顔を作りやすいポーズはありがたい。
いつしか腕組みをするポージングはフレンチのみならず飲食人の間で定着していく。

ということなのだが、これ、多分日本特有の事情なのだろうと思われる。というのは、「腕組み」のポーズは合気道の道場内だけでなく、国際的にもあまりいい意味とは受け取られていないからだ。

試しに ”french cuisine chef" (フランス料理 シェフ)というキーワードで画像検索してみても、腕組みをしているフレンチ・シェフのほとんどは日本人で、他はまれに腕組みのように見えるものがあっても、体の下のほうで腕を組み、掌は脇の下で開いているので「傲慢そうなポーズ」ではない(参照)。

メンタルサポートろうむの「腕組みするクセで相手を遠ざけていませんか?」というページには、"腕組みが発しているメッセージは「拒絶」「防御」「威圧」です" とあり、スチュワーデス塾というサイトの「仕草研究講座」というページには「腕組み」の意味合いとして次のように書かれている。

「心臓を守る」 ⇒ 「自分を守る」 ⇒ 「自分の安全範囲を広げる」 ⇒ 「自分にあまり近づいて欲しくない」
となります。同時に、「自分を大きく見せる」という意味もあります。

やはり「腕組み」というポーズには「自分を大きく見せる」「拒絶」「尊大」といったイメージが付きまとうようなのだ。

というわけで、私としては仮に肉食を止めていなかったとしても、腕組みポーズを売り物にしているような店主のラーメン店には入りたくないなあと思ってしまうのだよね。まあ、ラーメン店のみならず、フレンチ店などでもだが。

 

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2024年8月10日

ラーメン屋店主の「腕組み」を巡る冒険

Quora に「レストラン、特にラーメン屋の広告では、どうして皆さん腕を組んでいるのでしょうか?」という質問があるのを見つけた。言われてみれば確かにそうで、「ガテン系だぜぃ!」と言わんばかりの腕組みポーズがやたらに多い。

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これに対する回答で高橋昭裕さんという方が、このポーズの元祖と思われる 2人を挙げておいでだ。上の写真に使った「支那そばやの佐野実氏」か「池袋大勝軒の山岸一雄氏」のどちらかだろうというのである。山岸氏は微笑んでいるが、佐野氏の方はちょっとコワそうだ。

高橋さんの表現によればこの 2人、「今のラーメン専門店、中華料理店の延長ではないゴリゴリのラーメンカテゴリーを作り出した方」ということのようだ。「ゴリゴリのラーメンカテゴリー」とは言い得て妙で、私なんかは最近のラーメン店には尻込みしてしまうような「敷居の高さ」を感じてしまう。

というわけで、「濃色Tシャツ、頭にタオル、腕組み、エプロン」というのが、ゴリゴリのラーメン店としての「アイコン化」しているというのである。なるほど、道理で「俺、そっち方面の人じゃないから・・・」みたいな感じがして、何となく入りづらいわけだ。

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もっとも私はここ数年来「肉は食わない」ことにしているので、チャーシューが付きもののラーメンからは遠離っている。たまに都心に出たときにT's たんたん でノーミートのラーメンを食うぐらい(参照)だから、「ゴリゴリ系」はいくら入りづらくても個人的には全く問題なしだ。

ちなみに昨年 10月に父の 13回忌で帰郷した折に、酒田のラーメンが日本一になった(参照)ことのご祝儀代わりに、数年ぶりでチャーシュー入りラーメンを食ったところ、さすがにうまかった。さりげなくも圧倒的にレベルが違う。

酒田のラーメン屋は店主が腕組みしてこっちを睨みつけているような雰囲気じゃないので、とても穏やかな気持ちで入店できる。これはまことにありがたいことと言うほかない。

【8月 11日 追記】

ものすごくハイブローなイメージのそば屋というのも世の中に少なくないが、店主が腕組みしてる写真を訴求している例は、少なくとも私は見たことがない。これって、そば屋とラーメン屋の違いの本質に迫る話のような気がする。

 

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2024年8月 9日

「巨大地震注意報」ってものの受け取り方

昨日夕方の宮崎県での地震に引き続き、気象庁は夜になってから「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」というものを発表した。

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気象予報士の植松愛実さんが Tahoo に寄せた "【南海トラフ】「巨大地震注意」って結局どういうこと?対象地域は? 旅行や海水浴はしていい?防災士解説" という記事によれば、その意味するところは、「巨大地震が切迫しているわけではないけど、普段よりは起きやすくなっている」ということなんだそうだ。

日本というのは元々地震の多い国で、明日大地震が起きてもおかしくない。それに加えて「普段よりは起きやすくなっている」というこのだから、「一瞬後に巨大地震が来ることだってあるよ」ということなんだろう。いずれにしても用心しなければならない。

これが「巨大地震警報」ということになると、「巨大地震が切迫していて、普段よりずっと起きやすくなっている」なんてことなってしまうんだろうか。気象庁にそんなことを言われたら、ちょっとわなわなしちゃいそうだよね。

紹介した記事の冒頭には、「南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる地域」という図が添えられており、東海道、山陽道に加え、四国、九州の太平洋側が含まれているのがわかる。いずれにしても日本で最も人口の多い地域が含まれているのだから、発生してしまったら大変な被害が予想される。

私の住む茨城県のつくば周辺は今回の注意報の対象地域から外れており、地図で見ても無色だが、起きてしまえば影響を免れることはできないはずだ。それに何しろ仕事で日本のあちこちに行く機会の多い私のことだから、旅先で被害に遭う可能性だってある。

とにかく「注意する」というよりは、「覚悟を決めておく」ぐらいのことが求められるのだろうね。

【8月 10日 追記】

ちなみに「南海トラフ」の「トラフ」というのは、「海溝よりは浅くて幅の広い、比較的緩やかな斜面をもつ海底の凹地」(参照)なんだそうだ。明確には初めて知ったよ。

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2024年8月 8日

小池都知事、楽して増えた体重を支えきれなかった?

小池百合子都知事が昨日のプロ野球始球式で骨折したというニュースを各紙が伝えている。東京新聞の「小池百合子知事が剝離骨折し全治2カ月 神宮球場の始球式で足痛める ヤクルトー阪神戦」という記事は、ずいぶん大きな写真入りだ。

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写真を見ると一番左の投球開始のフォームはなかなか見事だが、実際の投球は山なりの 2バウンドだったという。投げ終えた直後は脚を気にする様子も見られる。

ちなみに左の ⒉枚では後ろに映っている塁審が、3枚目では構図から外れているので、よほどよろけて移動してしまったもののようだ。ちょっと心配になるほどである。小池さん、私と同い年(誕生日は向こうが 11日早い)なのだが、大丈夫なのかね。

面白いのはこのニュースを取り扱ったスポニチの 2本の記事で、怪我の原因の書き方が異なっていることだ。

「マウンドの傾斜で足を滑らせてしまい…」骨折した小池百合子都知事の側近が負傷状況を報告

尾島氏は「小池さん、昨日の神宮球場・ヤクルト-阪神戦の始球式に出まして、投球はツーバンながら見事だったのですが、マウンドの傾斜で足を滑らせてしまい、どう見ても痛めた様子だったので心配していましたが・・・」
(尾島氏: 東京都議会議員の尾島紘平氏で、小池都知事の側近)

小池都知事 始球式で骨折 6日ヤクルト―阪神戦in神宮 マウンドの傾斜で足滑らせた?

(投球の後)内外野の客席に向かって両手を振ってアピール――始球式おなじみのシーンに移るかと思いきや、地面に付いた左足で体を支えることができず、よろめいて顔をゆがめた小池氏。左足をかばうように10歩ほど一塁側に移動し、立ちすくんでしまった。

2本目の記事は、見出しに「マウンドの傾斜で足すべらせた?」とあるが、本文では「地面に付いた左脚で体を支えることができず・・・」ということになっている。どうも「傾斜で足を滑らせて・・・」というのは、側近の尾島氏のコメントに気を使い過ぎたようで、取って付けた言い訳っぽく聞こえてしまう。

率直な印象では、小池さん、添えられた写真ではずいぶんふっくらした感じで、投球直後に自分自身の体重を支えることができなかったというのが実際のところなんじゃないかという気がする。今回の都知事選でも身を削るほどの選挙運動はしておらず、「楽して勝った」という印象だしね(参照)。

全治 2ヶ月と言えば十分な「重傷」で、「当面の公務はテレワークで対応する」が、「15日の東京都戦没者追悼式には出席する意向」ということのようだ。杖ついての出席になるのかなあ。

怪我が治ったら、あまり楽をし過ぎないようにしないとね。

 

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2024年8月 7日

パリ五輪、SNS で「誹謗中傷」することの恥ずかしさ

72歳にもなると、記憶の中には冬季も含めて 30回以上のオリンピックを通り過ぎたため、はっきり言ってもう飽きてしまっている。今回のパリ・オリンピックについても一昨日「パリの人たちって、ウンコ強いよね」なんていう妙な視点で取り上げたのみで、日本選手の成績にさえほとんど興味がない。

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そんなわけで、SNS 上で飛び交う選手や審判への誹謗中傷がヒドすぎるとして問題になっていることすら、昨日になって初めて知ったほどだ。

このあたりのことを割と率直に報道するスポーツ新聞には、【"水谷隼氏「誰でも心病むよ…」ネット上で受けた誹謗中傷を公開 「どんどん心が閉ざされてく」】【パリ五輪、止まらぬ誹謗中傷 柔道に始まり男子バレーにも…もはや無差別状態、"引退して" と侮辱も】(いずれもスポニチ)などの記事がある。

当初は単純に、世の中にはどうしようもないヒマ人が多いぐらいに思っていた。しかし木村隆志さん(コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者) という方が東洋経済に寄稿した【パリ五輪「誹謗中傷やめない人」の驚く"思考回路"】という記事を読んで、少し考えが深まった。

この問題は心理学的に掘り下げる意味のあるもののようで、記事で触れられている誹謗中傷を盛んにしている人の傾向は、次の 3点にまとめられる。

  1. 「知らない」ことで強気になれる
    相手のこともその種目のこともよく知らないので、軽い気持ちで誹謗中傷できる。

  2. 人間には「勝負事に負けた人、落ち込んでいる人、泣いている人などを軽く見てしまう」という心理傾向がある
    日ごろ自分が「あまり努力していない」「勝利を目指して必死に戦っていない」ことをわかっているからこそ、それをしてきた彼らの失敗や疑惑に過剰反応してしまうということにも触れられている。

  3. 「タイパ」「コスパ」重視の人は要注意
    効率重視の人は、常に感情が後回しになり、本質を探ろうともしないため、他人の感情に鈍感で、自分の感情を瞬間的に結論づけて発信するため、「思わぬところで人を傷つけていた」というケースが少なくない。このタイプの人は、思わぬ粘着ぶりを発揮することすらあるという。

さらに木村氏は、他人を誹謗中傷してしまう人に共通する傾向は「自分の人生に向き合おうとしていない」ことだと指摘する。自分の人生に向き合っていないからこそ、よく知らない人の人生には口を出したくなってしまうものらしい。

ということは、今回のオリンピックに限らずいろいろなケースで誹謗中傷コメントを出しまくってる人は、「私は自分の人生にまともに向き合っていません」と世間に向かって公表しているようなものだ。これって、実はお恥ずかしいことなのだと言わなければならない。

今日のところは、こうした認識を広めることで馬鹿な誹謗中傷コメントが減少する可能性があると言っておこう。

 

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2024年8月 6日

オーバーツーリズムは、日本でも御免蒙りたいのだが

CNN が「各地で高まるオーバーツーリズムへの抗議活動、なぜ欧州で?」というニュースを伝えている。この夏、オランダ、ギリシャ、スペインなどで観光客への抗議デモが行われており、とくにスペインのデモは激しいものになっているというのである。

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スペインでの反発が強いのは、家賃と住宅価格の高騰が深刻化しているためだ。バルセロナでは過去 10年間で家賃が 68%上昇し、他の欧州の都市でも同様の傾向がみられると報じられており、確かにこれではたまったものじゃない。

観光客が増えると家賃と住宅価格が上がるというのは、観光客相手のホテルを含めた施設や店舗が増えてしまうからだろう。その煽りで、一部の住民にとって住宅所有はほぼ不可能になっているというのだから、半端じゃない。スペインでの抗議活動は極端なまでに先鋭化している例もある。

それだけに「持続可能な観光」関連の専門家は、「バルセロナは今、非常に評判が悪く、観光客は怖くて訪れたくないと考えている」と語るまでになっているが、欧州旅行を宣伝する団体の専門家は、バルセロナでの抗議活動は「スペインや欧州全体の現実を反映しているわけではない」としている。

それぞれの立場によって、状況の把握が異なっているというわけだが、いずれにしてもバルセロナは問題が大きいようだ。

私も最近は京都や奈良などに出張すると、外国人観光客が多すぎると感じるし、東京都心でもそこまではいかないものの、問題になりそうな気配はある。

ただ、日本の場合はスペインほどの生活に直結するほどの問題になっているわけではなさそうで、オーバーツーリズムへの直接的な反対運動が発生するほどではない。とはいえこの円安傾向が続けば、外国人による土地の買い占めなんてことが起きないとも限らない。

そうした意味で、極端なまでの円安は何とかしてもらいたいものだ。

 

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2024年8月 5日

パリの人たちって、ウンコ強いよね

いろいろなメディアが、トライアスロンでセーヌ川を泳いだベルギーの女子選手が「体調不良」になったと伝えている。今のところ病名に関する公式発表はなく、AFP も明確には触れていない(参照)が、日本の産経新聞は「大腸菌感染症とみられる」と書いている(参照)。

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パリ・オリンピック開会前からトライアスロンの水泳部門ではセーヌ川を泳ぐと伝えられ、そのニュースを聞いたときから私は「選手が気の毒」と思うほかなかった。私だったらセーヌ川に飛び込んで泳ごうとは決して思わない。もちろん道頓堀川もイヤだが(参照)。

私はパリにはほぼ 45年前に一度しか行ったことがないが、その時の印象を 2008年 5月 18日付の「ウンコ強さについて考える」という記事で次のように書いている。

パリの街を歩くと、「フランス人って、ウンコ強いなあ」としみじみ思う。私は初めてパリに行ったとき、舗道で犬の糞を踏んづけた。それ以後、あまりきょろきょろ上を向かずに、しっかりと足元を見て歩くようになった。

パリジャンたちは犬の散歩をさせ、舗道でウンコをさせたまま置き去りにして平気である。そして長いフランスパンを買って知り合いに会うと、そのパンをむき出しのまま犬がウンコする舗道の街路樹に立てかけて話し込んだりしている。

とにかく私にとってのパリの街の印象は、「舗道が犬のウンコだらけ」ということなのである。これって決して、偏見とか大げさな話とかいうわけじゃない。

さすが、ヴェルサイユ宮殿の庭で平気でウンコやオシッコをしていた(参照)国民だけのことはあり、パリで香水が発達したのはウンコの臭い隠しどころか、それを際立たせるためだった(参照)という説まであるというのもうなずける。

だからこそ、市長自らセーヌ川で泳いでデモンストレーションしてみせられるほどの「ウンコ強さ」が養われたのだろう。

ただ、パリの人間はウンコ強くて大腸菌にも耐性があるのかもしれないが、そうじゃない国民もいるってことに配慮してもらいたいものだ。あの人たち、自分の都合はしっかり主張するけど、他人の都合には全然無関心だったりするからなあ。

 

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2024年8月 4日

読売新聞のサイトに行っただけで表示される詐欺サイト

さっきネットでニュースを見ていたところ、突然「お前の使ってるシステムはスパイウェアに感染したから、ファイアウォールの更新が必要だ」というようなメッセージが出てきた。

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ただ、表示される画面のデザインが懐かしの(?)Windows の初期画面みたいなので、「アホか? こっちは Mac ユーザーだもんね」と、慌てず騒がず画面を消したのだが、Windows ユーザーの中には欺されて、表示された連絡先に電話しちゃう人もいるのかもしれない。

「久し振りで妙なモノを見ちゃったなあ」と思っていると、どうやらこれは最近の流行りのようで、「読売新聞のサイトを見るだけで表示される」みたいな tweet がかなりある。上は徳丸浩さんという方のもの(参照)で、とくに意識していなかったのだが、あれって読売新聞のサイトだったのかもしれない。

で、徳丸さんの tweet の日付を見ると 7月 18日ということで、もう 2週間以上経ってるじゃないか。それで「読売新聞 詐欺サイト」のキーワードでググって見ると、「サポートを装った怪しい警告にご注意を」という 7月 19日付の記事がある。一応それなりに注意は呼びかけたようなのだ。

というわけで私も一応、流行りの詐欺サイトというのを見ることができたわけで、本日の収穫ということにしておこう。

ちなみに上述のキーワードでググるとこの記事よりも上位に表示されるのは、"偽のサイト、メールにご注意ください"(2023年 11月 13日付)、"「読売新聞オンライン」偽サイトへの誘導広告を確認…対処を要請"(23年 2月 21日付)などの記事である。

気の毒に。読売新聞、昨年初めからネット詐欺グループの標的みたいなことになっているようなのだ。読売新聞のサイトに行く人たちが、とくにネット・リテラシー低くて欺されやすいってわけじゃないだろうに、もしかしたら、閲覧数の多いサイトが狙われるのかなあ。

いずれにしても、インターネット画面を見ていて突然表示されるこの手のものって、ほとんどはアホな詐欺だから真に受けたりせず、さっさと表示を消してそれまでの作業を続けるようにね。

 

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2024年8月 3日

「お好み焼き」がパリでも人気というのだが

テレビ朝日が「OKONOMIYAKI 旋風」というニュースを伝えている。なるほど、浅草の店でフランス人たちに「お好み焼き」が人気のようだし、パリのお好み焼き屋も流行っているようなのだ。

私にとって印象的なのは、フランス人たちが「お好み焼き」を旨そうに食べることより、彼らが「箸」を使い慣れているということだ。私が初めてヨーロッパに行った 1980年代初頭は、こんなに上手に使えるヨーロッパ人は少なかった。「お好み焼き」に限らず、日本食全般が浸透しているのだろう。

で、「お好み焼き」そのものについて言えば、彼らは私なんかよりずっと食べ慣れているという印象である。私は 2009年 10月 6日付の 「決して不味いってわけじゃないのだが……」という記事で、こんな風に書いている。

こればかりは、食文化の問題のようだ。私の生まれた山形県というのは、秋田県、岩手県、沖縄県などと並んで、全国でもお好み焼き屋の非常に少ない県なのである。作ってもらって目の前に出されれば食べるし、おいしいとも思うが、進んで食べようという発想自体がない。

私に限らず山形県生まれの人間の多くは、「お好み焼き」に馴染みがないのである。大阪生まれの人間が当たり前のようにホイホイ食べるのに、どうしても「気負って食べる」という感じになってしまうのだ。もしかしたらパリの「お好み焼き屋密度」は、山形県より高いんだろうか?

ただここで ANN のニュースに戻るのだが、アナウンサーがイントロダクションとして語っている「日本のお好み焼きが海外の美食家たちをうならせています」という一言には、山形県生まれでなくても「おいおい・・・」と言いたくなってしまうだろう。

どう見てもカジュアルで気軽な食べ物として受け入れられているとしか思われず、「美食家たちをうならせています」という表現にはかなりの違和感を覚えてしまう。

こんな感じで「OKONOMIYKI はグルメなメニュー」みたいに訴求してしまったら、マーケティング的には「トンチンカン」になってしまうんじゃなかろうか。

 

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2024年8月 2日

熱中症対策をマジに考えなければ

ウェザーニュースが 7月 31日付で「熱中症による救急搬送は今夏初の 1万人超え 引き続き酷暑に警戒」と伝えている。7月の第 4週(22〜28日)、全国の熱中症による救急搬送者数が 1万人を超えたのだそうだ。その超え方も半端じゃなく、いきなり 12,666人というのだからスゴい。

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この記事には「熱中症のサインとは?」という小見出しがあり、「熱中症 こんな症状があれば要注意」という表で注意が呼びかけられている。私は昨年の 6月に熱中症を経験してしまっているので、これには敏感に反応してしまった。

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昨年 6月 17日の記事は "「熱中症」ってやつになりかけたかも" というタイトルだったのだが、2ヶ月後に「追記」として書いたように、あれは「なりかけたかも」どころではなく、救急車で搬送されるほどではなかったにせよ、立派な「熱中症そのもの」だったようなのである。

当日は屋外作業をしていて暑さのあまり立っていられなくなり、ちょっと昼寝したのだが、起きてからも脚がふらついたし、梅干しを食べても酸っぱさが感じられないほど感覚もおかしかったのである。その後も 3日間ぐらいは眠くてしょうがない状態が続き、日中でもすぐに「寝落ち」していた。

上の表で言えば、私の症状は「重症度 I 度と II 度の境目」ぐらいだったんだと思う。あれ以上無理したら、かなりアブナいところだった。

ところで表の「重症度 I 度」の欄に「筋肉のこむら返りがある(痛い)」という項目があり、かなり気になる。実は最近、睡眠中にこむら返りの起きることが増えたのである。発汗のため体内の水分が不足することが関係しているらしい(参照)。

これって、ちょっと油断すると本格的な熱中症になってしまいかねないというサインなんだろう。水分を十分に摂取して慎重に生きていかなければならないようだ。

それにしてもウェザーニュースの記事のグラフや表の色使い、テーマがテーマだけに見るからに暑苦しいね。

 

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2024年8月 1日

「前向き駐車」って、どっちに「前向き」なんだ?

近所のドラッグストアの駐車場側の外壁に「前向き駐車禁止 ご協力をお願い致します」という表示があるのだが、実際に駐車しているクルマの向きはバラバラだ。「ご協力」しようにも、表示の意味が曖昧なのでどうしようもない。

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私としては「前向きで駐車スペースに入ることが禁止されている」との解釈で、いつもフツーにバックで入っているのだが、半数は前から入って駐まっている。これだとクルマの通路側からは「後ろ向き」に見えるから、それでいいのだと解釈しているのかもしれない。

とにもかくにも「どっちに "前向き" なのか」がはっきりしないので、明快な対応ができないのである。

それで先日、「前向き駐車って」というキーワードでググってみたところ、トップに表示されたのがソニー損保の「前向き駐車の意味と注意点」というページで、そこには "前向き駐車は英語では「head in parking」となり、クルマの前方から駐車スペースに入れるのが正解です" とある。

損保会社がそう言うんだから、信用していいだろう。そして近所のドラッグストア駐車場の場合は、それが「禁止」されているわけだから、逆に「バックで入れ」ということになる。私の解釈でよかったわけだが、それはほんのたまたまみたいなもので、いずれにしてもわかりにくい。

下の画像のようなケースでは、それぞれの駐車スペースの奥に「前向き駐車でお願いします」とあるので、これならば「フロントから入れ」ということなのだと感覚的にも理解しやすい。実際にも紛れが少ないだろう。

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ところが近所のドラッグストアの場合は、10台分ほどの駐車スペースから歩行者通路を隔てた店舗外壁にたった 2枚の表示があるだけなので、そもそも駐車しようとするクルマから見えにくい。クルマから降りて店舗の入り口に向かう段階で初めて気付く。

クルマを降りてから気付くのだから、「駐車スペースから出る時には前向きでなく後ろ向きで出る」みたいな錯覚に陥るのも当然だ。

もっと言えば、「前向き駐車」だけでもわかりにくいのに、さらに「禁止」なんて言葉で打ち消しているのだから、とにかく面倒過ぎる話なのである。結局のところ「ま、いいか!」となってしまい、「次は気を付けよう」とすら思わない。何しろ、どう気を付けていいのかもわからないのだから。

いくら日本語は雰囲気重視の言語(参照)とはいえ、ここは「バックで駐車してください」のように具体的な表現にしてくれないと、結局は何も言っていないのと同じである。

ちなみに英語で「前向き駐車」を表す "head in parking" というのはわかりやすくて、さすが具体性を重視する言語だけのことはあるよね。

 

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