SNS が「台風 10号が消えた」で盛り上がったらしい
昨日付の毎日新聞に "「台風10号消えた」は本当? 衛星画像で雲ぼんやり 気象庁の見解" というなかなか興味深い記事がある。昨日(30日)昼前の衛星画像で、台風の雲がずいぶんぼんやりとしか写っていなかったため、SNS で「台風 10号が消えた」という投稿が相次いだのだそうだ。
上の写真が昨日 11:00 時点の衛星写真である。なるほど、雲の輪郭が明瞭じゃない。それは下に示す一昨日(29日)6:00 の画像と比べれば一目瞭然である。記事には次のようにある。
X(ツイッター)には 30日朝から台風の存在を疑う投稿が相次ぎ、「台風消滅」という言葉がトレンド入り。さらには、「気象庁が嘘をついている」「テレビの台風情報はフェイクだ」と、気象庁の発表や報道内容を疑う投稿もみられた。
SNS 内を「台風消滅」のキーワードで検索すると、台風 10号が消滅して「熱帯低気圧化した」なんて言っている tweet が目立つ。こうした気の早すぎる tweet については気象予報士の ふなしさんという方が、たとえ熱帯低気圧に変わっても「台風と構造は同じ」と、注意と呼びかけている(参照)。
そもそもいくらなんでも、気象庁が意図的にフェイクの台風情報を流すわけがない。台風 10号は大型で強い、極めて危険な台風として日本に接近していたのである。
さらに言えば当ブログが昨日触れたように(参照)、その半日前の 28日 17:30 の画像では、台風の目がしっかりと捉えられてさえいたのである。
衛星画像の情報をもとに客観的に判断すれば、台風 10号の勢力は九州上陸直前から急に衰えてしまったもののようだ。しかし、だからと言って、台風そのものが消えたわけではない。
勢力は衰えてしまったとはいえ、動きがやたら遅い分だけ「時間で稼いでる」といった状態で、大雨の被害は大きい。さらに東海上の高気圧との連動で、離れた地点でまで雨雲が発達して大雨になっているのが困る。
8月 23日に「台風 10号の進路は、この夏で一番厄介そうだ」という記事を書いたのだが、あれから進路はかなり西よりに変わってしまったはいえ、「厄介さ」に関しては変わらずしっかりと維持し続けているようなのだ。
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