「巨大地震注意報」ってものの受け取り方
昨日夕方の宮崎県での地震に引き続き、気象庁は夜になってから「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」というものを発表した。
気象予報士の植松愛実さんが Tahoo に寄せた "【南海トラフ】「巨大地震注意」って結局どういうこと?対象地域は? 旅行や海水浴はしていい?防災士解説" という記事によれば、その意味するところは、「巨大地震が切迫しているわけではないけど、普段よりは起きやすくなっている」ということなんだそうだ。
日本というのは元々地震の多い国で、明日大地震が起きてもおかしくない。それに加えて「普段よりは起きやすくなっている」というこのだから、「一瞬後に巨大地震が来ることだってあるよ」ということなんだろう。いずれにしても用心しなければならない。
これが「巨大地震警報」ということになると、「巨大地震が切迫していて、普段よりずっと起きやすくなっている」なんてことなってしまうんだろうか。気象庁にそんなことを言われたら、ちょっとわなわなしちゃいそうだよね。
紹介した記事の冒頭には、「南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる地域」という図が添えられており、東海道、山陽道に加え、四国、九州の太平洋側が含まれているのがわかる。いずれにしても日本で最も人口の多い地域が含まれているのだから、発生してしまったら大変な被害が予想される。
私の住む茨城県のつくば周辺は今回の注意報の対象地域から外れており、地図で見ても無色だが、起きてしまえば影響を免れることはできないはずだ。それに何しろ仕事で日本のあちこちに行く機会の多い私のことだから、旅先で被害に遭う可能性だってある。
とにかく「注意する」というよりは、「覚悟を決めておく」ぐらいのことが求められるのだろうね。
【8月 10日 追記】
ちなみに「南海トラフ」の「トラフ」というのは、「海溝よりは浅くて幅の広い、比較的緩やかな斜面をもつ海底の凹地」(参照)なんだそうだ。明確には初めて知ったよ。
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コメント
いやぁ、参りました。本日20時前にスマホがビヨンビヨンと大音量でなり、一秒後に小さく揺れ、数秒後にはドカンと揺れました。警報音の後すぐに揺れたので震源地はかなり近いとみましたがそうでした。震度4でした。
昨日の九州の地震とは別の地震だとテレビでは解説されてましたが、今日の地震で南海トラフが刺激されて巨大地震が引き起こされるかもと心配してます。
熊本地震はかなり大きい余震のあと本震がきたのでここ十日間は、九州から神奈川まではモノと心の準備をした方がいいようです。心配で終わればいいのですが。
投稿: ハマッコー | 2024年8月 9日 22:51
ハマッコー さん:
その地震、つくばの地では震度 2 でした。
「震度 4」程度なら、日本では日常茶飯事程度ですが、熊本の地震があって「巨大地震注意報」なんてものが発令された直後だけに、かなり驚かれたでしょう。
本日早朝も、震度 2 の地震がありましたし、ちょっと薄気味悪いですよね。
投稿: tak | 2024年8月10日 06:13