近頃出番のなくなったもの ー USB メモリ
最近、引き出しの中に溜まってしまったガラクタを整理したとき、USB メモリが何本か出てきた。昔は結構使ったものだが近頃ではすっかり「不要品」である。
よく見ると、真ん中のは端子が Type-C で、サイドのスリットに SD カードを差し込んで読み書きができるものだが、1度しか使った記憶がなく、ほかの 2本は未使用である。もう持っていても引き出し内のスペースをふさぐだけだから、さっさと捨ててしまった。
何でこんなものを持っていたのかと言えば、昔は使うことがあったからというほかない。ファイルのやり取りをするのに「じゃあ、メールで送っとくから」と言っても「メール、やってないから受け取れない」なんていうオッサンが少なからずいたのだ。
あるいは「メールはやってるけど、添付ファイルは開かないことにしてる」なんていう妙に頑固な御仁もいて、彼らは大抵「ウィルスに感染したくないから」なんて言い張るのだった。「交通事故がコワいから、道は歩かない」みたいな言い草である。
というわけでそうした人たちには、こちらの作成したファイルを USB メモリ(それ以前は「フロッピー・ディスク」だった)に読み込ませ、郵送せざるを得ない。今世紀に入ってからでも、そんなことがザラだった。
そうした面倒な人たちって、メールの添付ファイルだとウィルスがコワいが、郵送されたものなら無条件に安心するみたいなのだ。だったら、特定の知人からメールで送られた添付ファイルなら開いてくれてもいいのに。
さらに困ったことに、彼らは送付された USB メモリを返してくれることがほとんどない。安いモノでも数百円、高いモノだと 1,000円以上するのだが、大抵はもらいっぱなしである。そのためこちらとしては、未使用のものを 1〜2本常備しておく必要があったのだ。
ちなみに写真真ん中のカードリーダーは、出張先で画像ファイルを受け取る時に買ったものだ。相手はデジカメからおもむろに SD カードを取り出し、そこから必要な画像をコピーしたらすぐに返せというのである。その時持っていた PC には SD カードのスロットなんてなかったから、理不尽な要求だ。
仕方なく近くのヤマダだかノジマだかで誂えたのが、この SD カードリーダーである。使ったのはこの 1回きりだから、あれってメチャクチャ高い画像だった。
こういうのって昔はごく当然みたいにあった話で、インターネットがごく当たり前になった今となっては、隔世の感がある。もう、こんな USB メモリの出番なんてないだろう。
ただ、今でもフツーに売られている(参照)ようで、一体何に使うのか不思議でしょうがない。
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コメント
うちの親はバリバリ使っておりますなあ。
ワードやエクセルのファイルに、家でも会社でも友人宅でも、それさえあればアクセスできる、まあ物理的なクラウド、あるいはデータの書類カバン、みたいな使い方です。
投稿: らむね | 2024年8月13日 15:30
usbメモリやメールならまだいい方ですよ~。
うちは未だにFAXですよー。IT会社なのに…
何のためにクラウド作ったんだ。泣きたくなりますorz...
投稿: Senna | 2024年8月13日 17:10
らむね さん:
>まあ物理的なクラウド、あるいはデータの書類カバン、みたいな使い方です。
なるほどね。クラウドにアクセスすれば済むことではありますがね ^^;)
投稿: tak | 2024年8月13日 20:08
Senna さん:
>うちは未だにFAXですよー。IT会社なのに…
ひぇ〜!
そりゃまた、大変ですね ^^;)
投稿: tak | 2024年8月13日 20:09