エアコンって、もはや「必需品」なのだね
NHK が一昨日付で「東京 23区 熱中症疑いで 248人死亡 エアコン未使用などが 8割超」というニュースを伝えている。6〜8月 3ヶ月間の速報値が、既に昨年 6月から 9月までの 4か月間の192人を大きく上回り、公表されている2006年以降最多だった 2022年の 251人に迫るものだという。
死亡者を年代別に見ると、60代以上が 238人(内訳は 80代が 97人、70代が 82人、90歳以上が 32人、60代が 27人)で、死亡者の 96%を占める。暑さで死ぬのは圧倒的に高齢者ということだ。しかもエアコンを点けていなかったり、もともと設置されていなかったりするケースが 8割以上だったという。
エアコンと言えば、東日本大震災のあった 2011年から翌 2012年まで、私は自宅のエアコンの電源プラグをコンセントから抜いて過ごした。政府が「原発なしでは電力危機になる」と喧伝するので、「だったら、エアコンなんか使わないよ!」と腹をくくったのである(参照)。
この時は「関東の夏ぐらいだったら、エアコンなしでも何とか耐えられるものだ」と感じた。実際、NHK ニュースの「東京 23区熱中症の疑いで死亡」というグラフを見ると、2011年、2012年の数字はかなり低いことに気付く。
大震災の前年は今に至るまで「2010年の猛暑」と語り継がれるほど暑かったのだが、不幸中の幸いというか、震災からの 2年間はそれほどの猛暑にはならずに済んでいたのだ。ところが 2018年以後、とくに2022年以後の 3年間は、暑さのレベルがこれまでとは比べものにならないほどになっている。
今年の熱中症の疑いによる死亡者数の推移を見ると、7月の死亡者数が目立って多い。7月の声を聞いた途端に気温がメチャクチャに上がり、中旬に一旦おちついたものの、下旬以後は毎日猛暑日という熱波に襲われた。この頃に死亡者数が飛び抜けて増加していることがわかる。
それ以後はテレビやラジオなどで「ためらわずにエアコンを点けましょう」と呼びかけられたこともあり、死亡者数は目立って減っている。それでも、高齢者がエアコンを点けずに死亡するというケースはなくならなかったわけだが。
私自身、今年の夏は呼びかけに従い、「ためらわずに」エアコンのスイッチを入れている。これでも 72歳の「高齢者」なんだから、下手に我慢なんかしたら死にはしないまでも、「夏バテ」で、今頃はヘロヘロになっていただろう。
「エアコンはもはや必需品になってしまった」と、しみじみ感じる昨今である。昨夜あたりから日が沈んでしまうと少しは涼しい風が吹くようになって、ホッとしているのだが。
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