旅は体のエントロピーを低下させ、老化を防ぐらしい
カラパイアというサイトに「旅行は究極のアンチエイジング。旅先の環境が老化の兆候を遅らせることを発見」という記事がある。今年 8月 8日発行の "Journal of Travel Research" に、旅行は「体のエントロピー増大」を防ぎ、老化の予防や健康維持に最高という研究が載ったのだそうだ(参照)。
どういうことかというと、「若いうちは体がきちんと整っておりエントロピーが低いが、年をとるにつれて乱雑になり、エントロピーは増大していく」らしい。それによって体は老化し、健康も失われていく。
ということは、「若さや健康を保つ秘訣は、体のエントロピーを低く維持すること」というわけだ。オーストラリア、エディス・コーワン大学博士課程のフ・ファンリさん(Ms Fangli Hu)によれば、そのための最高の方法が旅行に行くことなのだという。
旅に出ることによって体のストレス反応が刺激され、新陳代謝や自己組織化機能がアップする。要するに「体の防御システムが強靭になる」というのである。
さらに旅行でゆったりとリラックスして過ごせば、慢性的なストレスが和らぎ、免疫システムの過剰な活性化が抑えられる。これも体のエントロピーの低下に寄与するという。
何も海外旅行のような大きな旅をすることが必要というわけではなく、近くの温泉やハイキング、登山、ウォーキング、サイクリングといった活動でも十分らしい。要するに環境を変えるためにちょっと外に出ることが、体の老化を防ぐというわけだ。
私は月に 1〜2回出張することの多い生活を続けてきたのだが、コロナ騒ぎの期間はそれが激減し、年に 2〜3回ぐらいしか旅に出ない時期が 3年ほど続いていた。確かにその間、何となく若々しい気分から遠離っていたような気がする。
昨年末頃から再び出張が増え始めたので、気分がいい。体のエントロピーが低下しているのだろう。これで老化が防げるというなら嬉しいことである。
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