「ゴミ」と「ケツの穴」のどっちがヒドい?
時事通信が "トランプ氏支持者を「ゴミ」呼ばわり? バイデン氏失言か、共和反発 ー 米大統領選" という記事を伝えている。これって前日に伝えられた "プエルトリコは「ごみの島」 トランプ氏集会で差別発言―米大統領選に影響も" という話のアホらしさを増幅させてしまったものらしい。
とりあえず前提となったのは、トランプが 10月 27日に開いた選挙集会で、応援演説に立ったコメディアンのトニー・ヒンチクリフ(Tony Hinchcliffe)が米領プエルトリコを「ゴミの島」(island of garbage)呼ばわりしたというニュースである。これはこれで結構な問題になった。
そしてその翌日、バイデン現大統領が「プエルトリコ人は善良で高潔な人々だ。唯一、私に浮かんで見えるごみは、トランプ氏のサポーターズ(支持者たち)だ」と述べたのだという。売り言葉に買い言葉みたいものとは言え、トランプ支持者達を「ゴミ」呼ばわりしてしまったわけだ。
これに関して共和党関係者は猛反発しているというのだが、単なる言葉尻を捉えた馬鹿馬鹿しい話の応酬と言うほかない。というのは、トランプ支持者たちは元より「俺たちはケツの穴」と自称してるんだから、「ゴミ呼ばわり」ぐらいは笑って受け流せるはずなのだよね。
私は 9月 25日付「トランプを支える "asshole" (ケツの穴)人気」という記事で、"「トランプ = asshole」というのは、米国では彼の支持者たちの間でさえ広く賛同される「定説」みたいなもの" と書いている。
トランプの演説集会に集まった聴衆は、「トランプ は『俺らの嫌なヤツ』なんだ」(「嫌なヤツ」は原文では"asshoe")と言っている。リベラル派が「トランプは asshole だ!」と攻撃しても、保守派には「おぉ、その通りだよ!」と応じられてしまうのだから、なかなかおもしろい。
今回のニュースでは、「俺たちは『ケツの穴』だよ」と言っている連中が「ゴミ」と呼ばれることには反発してしまうというご都合主義が浮き彫りにされているわけだ。
ああ、政治ってくだらない!
【同日午後 追記】
これに関してはさらに続いて "バイデン氏、公式発言録改ざんか 「トランプ支持者はごみ」を修正―米報道" なんてニュースまで伝えられて、ますます馬鹿馬鹿しいことになっている。「この人、大統領選候補から降りて本当によかった」と、今さらながら思ってしまう。
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コメント
毎度失礼します。
(iseland of gabege)は island of garbage のことかと思います。。
投稿: ハマッコー | 2024年11月 1日 13:56
ハマッコー さん:
ありゃ、うっかりアイスランドにしちゃいました。とごっちゃにしちゃいました。ありがとうございます。
投稿: tak | 2024年11月 1日 16:51
なんかバイデンはそのつもりはなくてもハリスの足を引っ張りそうだから、おとなしくしていたほうがいいのではないか、という気がします…。
投稿: 山辺響 | 2024年11月 1日 17:43
すみません、あと一個残ってます。
gabege → garbage だと思います。
投稿: ハマッコー | 2024年11月 1日 20:08
山辺響 さん:
私もそう思います。かなりモーロクかも。
投稿: tak | 2024年11月 1日 20:14
ハマッコー さん:
修正しました。ありがとうございます。これ、前夜に寝ぼけた眼で書いてしまったので、おかしくなってますね ^^;)
投稿: tak | 2024年11月 1日 20:15