ロシアに移民したがるやつなんていないよ
AFP BB News が一昨日付で "ロシア、労働力不足補う「移民必要」" というニュースを伝えている。私は見出しを読んだだけで「ロシアに移民したがるやつなんていないよ」と呟いてしまった。ロシアと北朝鮮だけは、どんなに甘い言葉で誘われても行きたくない。
この記事の見出しには「労働力不足補う」なんて謳われているが、確かにこの国の問題は労働力不足ということのようだ。記事を読む限りではロシアの人口動態が逼迫しているのは確からしく、「合計特殊出生率は 2023年は 1.41で、人口を維持するのに必要な 2.0を大幅に下回った」とある。
つまりロシアでは、若い世代がどんどん少なくなっているわけだ。これは日本でも似たようなものだが、ロシアでは「新型コロナウイルスによる超過死亡に加え、数十万人の男性がウクライナ侵攻への動員を逃れて出国したことが挙げられる」ともあり、より深刻な問題となっているらしい。
記事にはさらに「ロシアでは反移民感情が根強く・・・」なんて記述があるので、「ロシアに移住してくる人間が現実にいるのか」と驚いたが、その多くは「中央アジアの旧ソ連構成国出身の出稼ぎ労働者」ということのようだ。なるほど、経済的にはロシアよりさらに暮らしにくい国もあるのだね。
さらに関連ニュースを調べると、「ロシア、市民権取得した移民 1万人をウクライナ侵攻に投入」という記事が見つかった。「ほうら、やっぱりそうなっちゃうよね!」と思ったが、「そうした移民の中には、軍への入隊よりも出国を選ぶ人もいる」という。
当然だろう。戦争にかり出されるために故郷を離れてきたわけじゃないのだから。
この国は軍隊に北朝鮮からの人的応援を受けたり移民を投入したりしているわけだが、それでも足りていないようだ。それは「ウクライナ侵攻に加わる兵士らが抱える借金を 1千万ルーブル(約1480万円)を限度に返済免除」(参照)なんて言い出していることでもわかる。これでは新手の人身売買だ。
いくら借金を帳消しにされても戦死してしまったら「安すぎる命」ということになるし、金を貸している側への補償だってまともに語られていない。さらに国が「言い出しっぺ」なのだから、国庫からの借金もかなりの部分が返済免除ということになるのだろう。
それを補うために紙幣を余計に印刷することになるのだろうから、間違いなくインフレが進む。
というわけでプーチンは、さっさとウクライナ侵攻を止めない限りは自分で自分の首を絞めることになる。
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コメント
日本にくる「自称難民」の皆さまを超法規的に(超放棄的?)に、おロシア国様に斡旋する方法はございませんかねぇ。
当地の在日外国人さんなり帰化された方々なりは、だいたいお仕事関連で住まわれている方々なので、なんら「不必要で不安定な関わり」なぞございません。
お関東方面の一部での「アレコレソレ」を聞くに、お困りの方々を「おロシヤ国様」へ半自動的にお連れしたらよろしいかと。
投稿: 乙痴庵 | 2024年12月 2日 20:39
乙痴庵 さん:
「自称難民」については、いろいろあるみたいですね。
でも、「行き先がロシアしかない」なんてことになったら、「私、決して難民なんかじゃありませんから」ってことに急展開するかも (^o^)
投稿: tak | 2024年12月 2日 22:39