アルツハイマーかどうかを簡単に見分けられる質問
NHK が「アルツハイマー病の疑い "簡単な質問で見分け" 慶応病院など」というネット記事を配信している。早期の治療につながると期待されているのだそうだ。私も 70歳を過ぎて「物忘れ」したりするので、なんだか気になって読んでみた。
慶応大学の伊東大介特任教授らのグループが、患者と健康な人あわせて155人に簡単な質問をし、その答えやふるまいで病気を見分けられないか実験したという。その結果、次のようなことがわかった。
「現在、困っていることがあるか」、「3か月以内で気になるニュースがあるか」という質問にいずれも「ない」と答え、「現在、楽しみはあるか」という質問に具体的に回答した人の 83%がアルツハイマー病の精密検査で陽性だったということです。
また、質問に直接答えず、付き添いの家族らに助けを求めて振り返る動作をした人の87%が陽性で、研究グループは質問への回答やふるまいをみれば病気の疑いがあるか高い精度で見分けられるとしています。
「へえ、そんなものかね」と思い、自分自身に同じ質問を投げかけてみたところ、「現在、困っていること」と「3か月以内で気になるニュース」に関しては、スラスラと答えられた。
日常生活上では「致命的に困っている」というわけではないものの、「何とかしたいものだが、なかなか対処する時間が取れない」みたいなことがゴロゴロある。あるいはこれって、「怠惰」の裏返しかもしれないという反省材料になりかねないが。
さらに「3か月以内で気になるニュース」なんて、このブログを書いているおかげでいくらでも出てくる。
逆に「現在、楽しみはあるか」という質問には「うぅん、何だろう?」となってしまい、我ながら情けない話だ。楽しみがないわけじゃないが、「忙しくてなかなかそれどころじゃない」というのが正直なところだが、よく考えればこれって、「現在、困っていること」になってしまうなあ。
強いて言えば「一番の楽しみはこのブログを書くこと」かもしれない。楽しくなければ 20年以上も毎日続けられるわけがないからね。
というわけで、アルツアイマーの心配は多分ないだろうということに落ちついて安心した。「物忘れ」に関しては、年取れば誰にでもありがちのことと片付けておこう。そういえば、若い頃から「忘れん坊」と言われていたし。
ただ、「嫌なことを忘れるのも才能の一つ」なんてノー天気なことを言ってるうちに、「気付いてみれば正真正銘のアルツハイマー」なんてことにならないように気を付けようと思う。アルツハイマーって、どうやら「楽しみ」しか答えられなくなるみたいだからね。
考えてみればそれって、ある意味幸せなことなのかもしれないが。
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