寒空の下でひまわり満開という奇妙な光景
昨日付の『和歌ログ』でも触れた(参照)ことだが、「どさくさ紛れに冬が来た」と言いたくなる寒さである。高村光太郎の時代の「きっぱりと冬が来た」という感覚とは、ずいぶん違ってしまっている。
そうした中、近所の花畑ではどういうわけかひまわりの花がズラリと満開だ。上の写真は昨日撮ったもので、決して夏に撮ったものの使い回しではないので、そのあたりなにぶんよろしく。
試しに「冬 ひまわり」の 2語でググってみると、銀座東京フラワーという花屋さんらしき店のブログに「冬でもひまわりはあるんです」と高らかに謳われているのが見つかった。「最近の生花市場では、冬場にも "ひまわり" の流通があり、一年中楽しめる状況になってきています」というのである。
さらに調べてみると「冬のひまわりの名所」というのが何カ所かあるようで、中でも神奈川県の寒川町と座間市のひまわり畑が有名らしい。それぞれ NHK (今月 8日)と神奈川新聞(同 17日)が伝えている。
どうやら「冬のひまわり」のメイン需要は、観光客を呼び込むという点にあるようなのだね。個人的には寒空の下でヒマワリを愛でようという気にはなれないが、世の中というのは本当にわからないもので「何でもあり」が当たり前になってしまったみたいなのだ。
ただ「冬」と「ひまわり」は季語として大げんかしてしまいそうで、俳句にはしにくい光景だろう。
「ひまわりでダウンパーカに衣替え」(川柳)
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