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2024年11月14日

例の小学生空手大会での一件で、遅ればせながら一言

小学生の空手大会において、後ろを向いた相手の後頭部に蹴りを食らわせる「反則」行為で、蹴られた方は頸椎捻挫で四肢がしばらく麻痺してしまったという「事件」が問題になっている(参照)。これに関して遅ればせながら、私も一言。

まずとりあえず細かいことだが、この動画の音声(自動読み上げ機能によるもののようだが)、51秒あたりで「主審が止めと言った後」の「止め」を「とめ」と読み上げているが、これ、フツーは「やめ」だ。その直後の「が開いた後も・・・」の部分も、「あいだ」じゃなく「」ということでよろしく。

まず驚いたのは、これって、フルコンタクト空手(寸止めなし)の大会だったということである。「第6回全九州フルコンタクト空手道選手権大会」というものだったようなのだ。私としては小学生でフルコンタクトなんて、かなり思い切ったことするなあと思ってしまうのである。

体がまだ十分にできあがっていない小学生のうちにフルコンタクトなんてやったら、大きなダメージが残る怖れがある。私だったら自分の子どもに空手をさせるなら寸止め空手を薦める。どうしてもフルコンタクトをやりたいというなら、高校生ぐらいになってからだ。

それから、ビデオを見ると反則攻撃された小学生は、相手から目を逸らして後ろを向いてしまっている。このビデオでは「小学生なんだから・・・」と大目に見ているが、私としては、視線が相手から一瞬逸れてしまったとしても安易に後ろ向きになってしまったのはヤバいと言うほかない。

危険という以前に、何しろ武道なのだから簡単にケツを向けたら相手に対して失礼だ。指導者は「後ろを向くな」という指導を徹底すべきだと思う。

この指導が徹底されていれば逆の立場になって、「止め」がかかって相手が後ろを向いている時などは「これはヤバい、待たなきゃ!」と、攻撃を自制できるようになる。「そんな卑怯なことはできない」というわけだ。これも武道精神である。

と、私も一応武道の黒帯として、このくらいは言わせてもらっていいだろう。

というわけで、この状況で「行け!」と言ってしまった指導者は非常識だ。この指導者には所属の空手会で「無期限謹慎」という罰則が与えられたようだが当然だろう。

それから、蹴られた子どもがうずくまったまま動けない状態になっているというのに、周囲の大人の反応が遅すぎる気がする。フルコンタクト空手では珍しくないことなのかもしれないが、子どものことでもあり、即座に状態を確認してしかるべき処置をするなり、救急車を呼ぶなりすべきだろう。

あとはこの試合の当事者同士がきちんと和解して、共に切磋琢磨できる関係になることを期待する。これもまた武道精神である。

 

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コメント

takさんの仰ることは全く持って尤もですが、しかしながらこの後ろから追撃した側の道場、指導者・大人たちこぞって紋々入りというアレな所なので(現在HP等すべて閉鎖)、そういった常識的な対応を求めても無意味でしょう。

投稿: らむね | 2024年11月14日 14:14

らむね さん:

へえ、そうなんですか。

この道場のサイトはすべて謝罪文の画像だけになってますね。

ググって見ると紋々入りは確かなようですが、「反社」じゃないというクチコミもあって、わけわかりません。

投稿: tak | 2024年11月14日 18:01

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