「同人誌」を本気でやると、大変なことになるようだ
私は半世紀以上前の高校時代に、今は懐かしい「ガリ版刷り」の同人誌を出したことがあるが、本格的な印刷製本のものはやったことがない。そして今、ワダツミさんの「怖いか?」という tweet を見て、「やらないでよかった!」と胸をなで下ろしている。本気でやったら下のようなことになるらしい。
上の写真は 2つの tweet の写真を縮小してまとめたものだが、実際の tweet の写真の大きさを見たら、圧倒されるだろう。怖いもの見たさにかられてしまったら、クリックしてご覧頂きたい。
同人誌の発行部数に関しては、印刷所の受け付ける「最低ロット」という制約もあるので、ある程度の部数を発注する必要があるのだろうと思って調べてみたところ、何と、「1冊から OK!」とか「最少 4冊から 1冊単位で注文ができます」なんてところがある。世の中って、スゴいものだなあ。
とはいえ、極端な少部数の印刷でも一定の経費はかかるから、部数が少なければ少ないほど単価は相対的に高くなる。しかしそのまま高い値段を付けてもまともに売れるわけがないから、結局は自前の負担になってしまう。
それだったら「どうせ負担する総額はそれほど変わらないのだから、ある程度の部数を印刷して売りまくる方がいいだろう」ということで、何百部も(あるいは何千部も)印刷することになってしまうのだろう。気持ちはわかるが、その結果が上の写真のようになることもあるわけだ。
いくら出費はそれほど変わらなくても、こんなにどっと返本されてしまったら保管場所が大変なことになる。同人誌というのは、広い家に住む人間でないと手を出せないかもしれない。
というわけで、「怖いか?」という問いかけには「怖すぎる!」と答えるしかない。我が家はそれほど広くないからね。
ただ、ワダツミさんの出している自家出版本を紹介するページを見ると「売切本」というのもあるようなので、努力次第ではそれほど大邸宅でなくても済みそうだ。ぜひ頑張ってもらいたいものである。
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コメント
売れる人は数百部が一時間持たずに売り切れるし、そうでない人はまったく売れないって世界ですからね。
聞きかじった話ですが、バブル時代には桐箱入り同人誌なんて代物まで存在したとか、なんとか……
まあ、今どきは苦労してガリ版切らなくてもコンビニコピーで簡単に本を作れますし(いわゆる「コピー本」。遊び紙とか表紙だけやたら凝ったりする。糸綴じにしてみたこともあります)、ガリ版同人自体も、つい最近
までプリントゴッコ製手作り便箋という形で残っていました。
コピー本用製版ツールとか、印刷から読者にやってもらうネット配信折本用のツールとかもありますから、同人誌を本気でやる敷居自体はだいぶ下がってるといえます。
参考:https://kamoko.tumblr.com/post/103715518515/%E6%9C%B1%E9%B7%BA%E9%AD%85
https://orie.comilab.net/
投稿: 柘榴 | 2024年11月17日 06:03
柘榴 さん:
へへぇ! 印刷製本は読者に任せるという手もあるんですね。それなら敷居は低いですね。
ただそうなると、ネット配信、つまり「ブログでいいじゃん」ということにもなって・・・、要するに本という形にするかどうかが分かれ道になりますね。
投稿: tak | 2024年11月17日 07:39
同人誌には、頒布物とは別に、「ペーパー」という、リーフレットというかまあ紙版ブログのような内容のペラ紙を無料配布する文化があって、ネットプリント折本がその流れも汲んでるのはあるでしょうね。
あと、ペーパークラフトの一種として楽しまれている側面もあるかと思います。凝ったものだと、仕掛け絵本型の折本というのもありますから。
今では、商業出版社が販促リーフレットとして折本データを配布してたりしますしね。
https://www.kokusho.co.jp/news/2020/09/202009161457.html
投稿: 柘榴 | 2024年11月18日 04:20
柘榴 さん:
なるほど、なかなか油断がならないものですね。時代は変わっている。
投稿: tak | 2024年11月18日 14:45