今年の漢字は 5度目の「金」だが、個人的には「外」
恒例の「今年の漢字」が京都清水寺で発表された。今年は「金」で、30年で 5度目なんだそうだ。パリ・オリンピックで日本が金メダルを多数獲得したことが理由の一つになっているという。
それに加え、政治の「裏金問題」、金目当ての闇バイトなどが注目されたことによるというのだが、こちらの方はあまり褒められた金じゃない。
前回「金」が選ばれたのは 2021年で、この年もオリンピック(東京)が開かれていた。さらに遡ると、2016年(リオデジャネイロ)、2012年(ロンドン)、2000年(シドニー)と、21世紀になってからは 2004年(アテネ)と 2008年(北京)以外のオリンピック開催年は「金」という文字が選ばれている。
2004年は新潟中越地震などの災害が多かったので「災」、2008年はオバマ大統領の演説のキーワード「チェンジ」が話題を呼んだこともあって「変」が選ばれた。つまりオリンピック開催年はほかによほど大きなトピックでもない限り、「金」になってしまうようなのである。
というわけで日本人、オリンピックと金のコンビネーションがよほど好きみたいなのだ。このまま行ったら 4年ごとに「金」が繰り返されそうだから、そろそろ「殿堂入り」という名の「棚上げ」を考慮する方がよさそうだ。そうでないと、いろいろな字体で書かれる森清範貫主も大変だろう。
ちなみに 3年前の「金」の字はこんな具合だった(参照)。凡夫の目には今年の「金」よりずっと「金」に見える。
ただ 3年前、記事のタイトルでも触れているように、個人的には「金」より「巣」の方がずっと相応しく思われた。コロナのせいでひたすら「巣ごもり」を強いられていたからね。
その意味で、今年は個人的には「外」という漢字である。巣ごもりの期間がようやく終わって、外に向かって扉が開かれた気がしているからだ。今年は久しぶりで北は宮城県、南は山口県まで旅ができた。それに外国人の姿も急に増えた気がするし。
来年はもっとあちこちに行けるだろう。旅好きとしてはかなり楽しみである。
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