「豚殺し/ロマンス詐偽」ー 中身は同じというお話
Gigazine が "インターポールが国際恋愛詐欺を「豚殺し」から「ロマンティックベイティング」に言い換えるようにと呼びかけ、「ブタ」はさすがに被害者への配慮に欠ける" と伝えている。「インターポール」(INTERPOL)というのは「国際刑事警察機構」のこと(念のため)。
中国発の国際恋愛詐欺が「豚殺し」と呼ばれるようになったのは、詐欺師たちが実際に被害者を「豚」と呼んでいるからで、記事には次のようにある。
詐欺師は被害者に偽の愛情や友情を抱かせることで徐々に「太らせ」、その後、偽の仮想通貨に投資するよう説得することで「殺し」ます。
なるほど、確かに「豚」扱いだ。ちなみにこの記事の元記事は、【Interpol replaces dehumanizing "Pig Butchering" term with "Romance Baiting"】というもの。Pig Butchering" (豚の屠殺)とあって、これを「豚殺し」と訳すのは OK だろう。
しかし "Romance Baiting" の方は、どうしてわざわざ「ロマンティックベイティング」なんて舌を噛みそうな言い方に変えたんだろう。同じカタカナにするなら、まんまの「ロマンス・ベイティング」の方がずっと言いやすいのに。
"Baiting" の原型 "bait" は「餌でおびき寄せる」というような意味(参照)で、そこから発展して "baiter" は「詐欺師/ペテン師」という意味にもなる(参照)。つまり "Romance Baiting" は「ロマンスでペテンにかけること」ということだ。
だったら私なら素直に「ロマンス詐偽」と訳すがなあ。この方がずっとわかりやすいだろうに。Gigazine の記事には変てこな翻訳が多いというのは既に書いている(参照)が、今回のこれもちょっとした疑問である。
最後に余談だが、ふと "「ペテン」の語源は英語の「ベイティング」" なんていうでまかせを、来年のエイプリルフール・ネタにしようかと考えてしまったよ。語感が似ていて、一見かなりもっともらしいし。
試しにググって見たところ、今のところそんな説は見当たらないから、ほぼ完全にオリジナル・ネタである。ただ残念なことに、話として面白くもなんともなくて、どう考えてもウケそうにない。
やっぱり、ボツにしとこう。
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