”Facebook” は既に ”Fakebook” になってしまった
Facebook を見ていると、時々右上にアヤシ過ぎるフェイクニュースにリンクする広告が出てくる。目立つのは「スキャンダル:日本放送が生放送での発言でタモリさんを起訴」といった類いのもので、うんざりするほど前から続いている。
まったくもって、「"Facebook" は既に "Fakebook" になってしまった」と言いたくなるぐらいのものだ。こうしたフェイクニュースのダシに使われているのはタモリだけではなく、ユニクロの柳井会長とかキムタクとか、枚挙にいとまがない。
私はこんなアヤシい広告はずっと素通りしてきたが、先日試しにクリックしてみた。すると、タモリが『徹子の部屋』に登場した時に、口を滑らせてとんでもないことを電波に乗せてしまったという話が表示されたのだった。
今となっては、その画面をスクリーンショットに収めておけばよかったと悔やまれてしまう。今度こそとばかり、同じようなフェイク広告が表示されるのを待ち構えているのだが、そうなると逆になかなか表示されないものなのだね。
残っている記憶で言えば、タモリが番組撮影中にカメラが廻っていないと勘違いしてとんでもない情報を口走ったため、全国に流れてしまったというような話だった。
3万 9千円なにがしを出資するだけで、後はソファで寝ている間にもどんどん増えて、あっという間に何十万円とか何百万円とかいう金額になってしまうというのである。キムタクがダシに使われたフェイクニュースも、同じようなストーリーらしい。
こんなのフツーに読めばデタラメというのが見え見えなのに、欺されやすい人というのは見事なまでにきっちり欺されるものなのだね。自分もいい目を見たいとばかり素直に 3万 9千円なにがしどころか借金してまで投資を繰り返し、そっくり取られてしまうケースが後を絶たないようなのである(参照)。
で、Facebook 上のこんなフェイク広告がどうしていつまでもなくならないのかと言えば、サイトの管理会社と広告出資会社がツルんでるからという説まであるらしい(参照)。
まあ、それが本当かどうかなんてことはどうせ水掛け論になるだけだからどうでもいいので、要するにユーザーとしては Facebook 上の広告はフェイクばかりでまったく信用できないという情報を広めてしまえばいい。そうすれば困るのは Facebook 自身だから、そのうちなんとか対策するだろう。
というわけで、今日のタイトルは敢えてセンセーショナルなものにさせてもらった。悪しからず。
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コメント
アタクシが見たのはツイッター(もうエックスになってたかな?)で流れてきた投稿で、ユニクロの偉い人と寺島実郎さんの対談で、同じように3万ナニガシ円支払うだけで、投資に特化したAIが…、って内容でした。
そんな、実くんがアヤシイ投資話に乗るわきゃねぇ!って思っていたらバリバリフェイクだったと知りました。
その投稿も、元はFacebookからだった模様で…。
投稿: 乙痴庵 | 2025年1月 9日 12:41
乙痴庵 さん:
いろいろな人のバージョンがあるようですね。最近では市川團十郎まで登場させられてました。
いやはや。
投稿: tak | 2025年1月 9日 15:23