クリスマス・プレゼントと靴下
今夜はクリスマス・イブで、世界中の多くの子供たちがサンタクロースからのプレゼントを楽しみにしながら、ベッドサイドに靴下を吊して眠りに就く。
ただ、どうしてクリスマス・プレゼントを受け取るのに靴下が付きものになったのか、恥ずかしながら私はこの年になるまで知らなかった。それで今さらながらネットでググってみたところ、その理由は案外よく知られた話のようなのだね。
ナイガイの「靴下雑学」というサイトでは、サンタクロース伝説の元になった聖ニクラウスのこんな説話から生まれたと紹介されている(参照)。
ある一家が、あまりの生活の苦しさに、娘 3人を過酷な仕事に出すという話を聞きつけた聖ニクラウスは、たいそう同情し、夜中に煙突から娘たちへの贈り物として金貨をつぎつぎに投げ込んでやった。すると金貨は、たまたま暖炉に干してあった靴下の中に入ってしまった。
翌朝、一家は靴下の中の金貨に気付き、おかげで 3人の娘は幸せな結婚ができたという。
というわけで、クリスマス・プレゼントは靴下に入れてもらうという慣例になったようなのだが、それって実際には小さな子ども時代だけだよね。ある程度の年頃になったら、靴下になんか入らないような大きさのものを欲しがるようになるし。
ちなみに JD McPherson というシンガー・ソングライターの曲に ”Socks” というのがある。
詞の内容は、クリスマスの朝に目覚めたらプレゼントは「靴下」だったというもので、「こんなの、一番ヒドいプレゼントだよ!」「包み紙がムダ過ぎる!」と嘆く。ナイガイさん、せっかくいい知識を提供してくれたのに、こんな曲の紹介でゴメンね。
とはいえ、曲としてはなかなかクールなソウル・ミュージックだし、プレゼントの受け皿としてとはいえ、それで靴下が売れるのだから、ナイガイさんにも勘弁してもらおう。
それでは、よいクリスマスを!
| 固定リンク
「比較文化・フォークロア」カテゴリの記事
- 席を譲るって、どんな種類の「恥ずかしさ」なのか?(2025.03.14)
- 土葬の墓地を認めたがらない日本人のメンタリティ(2025.03.13)
- ブラウンに着色してあるのを生まれて初めて見た(2025.02.20)
- 洋式バスの使い方って、理解されてないのかなあ(2025.01.03)
- 「おせち料理」なんかより「箱根駅伝」(2024.12.28)
コメント
今年の家人からのクリスマスプレゼント(昨夜もらった)はSocksでした(他にもありましたが…) この曲のURLを教えておこうと思います(笑)
投稿: 山辺響 | 2024年12月24日 09:25
山辺響 さん:
おお、かなり素敵な靴下なんでしょうね。
そのうち、子どもの手袋に入るぐらいのものになっていったりすると、かえってコワいですね (^o^)
投稿: tak | 2024年12月24日 12:01
毎年この時期になると、takさんの「サンタクロースは本当にいる!」を思い出します。
靴下の由来もニクラウスさんだったとは恐るべし。
さて、サンタ役ができるのもあと数回かな。今日も楽しみます。
投稿: るー | 2024年12月24日 12:38
るー さん:
古い記事に言及してくださり、ありがとうございます。嬉しい限りです。
せっかくですので、改めて URL を記させていただきます。
http://tak-shonai.la.coocan.jp/intelvt/intelvt_037.htm
投稿: tak | 2024年12月24日 14:31