JR の往復割引が終了するのは残念!
再来年から JR の往復割引がなくなるんだそうで、日経は「JR 各社が往復割引を終了 26年 3月、IC カード普及で」と伝えている。なんだかいかにも「IC カードの普及がいけないんだ」と言わんばかりの見出しである。
記事を読めば JR としても「交通系 IC カードやインターネット予約が普及し、きっぷ購入が減っている」のが往復割引廃止の原因みたいに言っているようだ。しかし私の感覚としては、「それとこれとは話が別でしょ!」と言いたくなるんだがなあ。
昨今は旅の JR 切符を予約するにも、インターネット購入や駅の切符自動販売機などで自前の操作が求められる。駅員が対面で対応してくれる窓口は、極端に減ってしまっている。
それは別にいいのだが、自分で PC や自動販売機を操作して複雑な経路の切符を買おうとすると、やたら難しくなってしまう。例えば往路で 1か所、復路の別の 1か所で途中下車して用を足し、その間を新幹線で乗り継ぐなんてことだと、ユーザーインターフェイスがまともに対応してくれないのだ。
単純に「行って来い」なら、往復割引で購入するのも簡単なのだが、途中下車してちょっとローカル線に足を伸ばすなんてことになると、本当に戸惑ってしまう。画面に希望通りの選択肢がなかなか表示されないのだもの。
そんなわけで十分に往復割引の対象になるはずの旅程でも、つい往路と復路を別々に購入してしまったりする。つまり「往復割引の需要が減った」というわけじゃなく、買いにくくなってしまったというだけのことなのだ。
実は今も、兵庫県の丹波篠山と山口県の防府での仕事があって、この 2か所で途中下車しながら往復割引を適用したかったのだが、行き先が新幹線の路線から外れるので経路が複雑になってしまう。
そんなわけで希望する経路の切符購入画面がなかなか表示されず、何度もやり直してかなりイライラした。結局は心ならずも往復別々に購入してしまったので、割引がなくなってしまったのである。
切符予約画面のインターフェイスがもっとわかりやすく親切なものになったら、往復割引切符や連続乗車券の購入は決して減らないと思うんだがなあ。
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コメント
JR各社は値上げに強気ですね。往復料金の廃止は紙の切符の減少によると言うのはただのこじ付けです。
普通列車のグリーン車料金ですが、101km以上が800円だったと記憶してましたが先日利用したら1550円に値上げされてました。目を疑いました。びっくりです。利用者が三割減っても倍近く値上げしているので増収になります。いやなら利用しなくて結構ですということですね。
余談ですが米の値段が爆上がりしてます。従来は5kgで2000円からから2500円程度でしたが、今は3800円くらいです。銘柄によっては7500円なんてのもあります。外食の値段も同じ定食が900円くらいから1200円近くになってます。
最近の物価の値上げはチョコチョコ申し訳なさそうにやらないでドカンドカンとやるのが特徴です。年金は物価にスライドするので安心なんて言ってますが、現状では反映されてません。この先どうなるのやら。
投稿: ハマッコー | 2024年12月 4日 09:27
ハマッコー さん:
円安で輸入に頼るものの値段が爆上がりしてますが、収入はそれに到底追いついていないですね。
1980年代の「バブル景気」を 20歳前後で経験した人たちにとっては、当時の「ウハウハ」と比べたら、同じ国のこととは思われないかも知れませんね。
まあ、シコシコやっていきましょう。
投稿: tak | 2024年12月 4日 11:06