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2025年1月に作成された投稿

2025年1月31日

日本のスタバも、メニュー削減してくれないかなあ

CNN が 「米スターバックス、飲料とフードのメニュー 30%削減へ」と報じている。その目的は「合理化や待ち時間の短縮」というので、「いいなあ、日本でもやってくれないかなあ」と羨ましくなってしまった。

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ちなみに今年 1月 6日の記事に書いたようなことで、私は最近スタバを贔屓にするようになっている。さすがにコーヒーも旨くて静かなので、満足度が高い。

ただ、スタバに限らずこうしたコーヒーショップ・チェーンの場合はセルフ・サービスが基本で、注文するするのにカウンター前の列に並ばなければならない。この列がなかなか前に進まなくてイライラすることがあるのだ。

その元凶は、注文にやたらと時間のかかる種族(大きな声じゃ言えないが、オバサンが多い)である。「注文が決まってから列に並んでくれよ」と思うのだが、あの種族は取りあえず列に並び、自分の番になってもまだ決まっていない。サイドメニューでもいろいろ目移りするらしく、長引くばかりである。

日本でもメニューを減らしてくれたら、私のイライラ要因はかなり軽減されると思う。私はホット・コーヒーとプレーンなシュガー・ドーナツ以外のものを注文したことが一度もない人だから、たとえスタバのメニューがこの 2つだけになっても全然不満がない。

おっとそれから代金の支払いに関してだが、キャッシュレスを推進してくれると本当にありがたい。注文に時間のかかる種族の多くは支払う段になるとご大層な長財布をハンドバッグからうやうやしく取り出し、小さな小銭ポケットからコインを一つずつつまみ出して支払おうとしたがるからだ。

注文と支払いの両面で長々と時間がかかる。頼むから支払いだけでもキャッシュレスでピッと済ませてくれないかなあ。

しかしここでいくら不満を述べても、状況はなかなか変わらないだろう。というわけで、以上、この話はおしまい。

 

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2025年1月30日

茨城県の道路がガタガタで「穴ぼこ」だらけなのは

埼玉県八潮市で道路に開いた大穴にトラックが転落する事故(参照)が起きたばかりだが、一方で私の住む茨城県の県庁所在地、水戸市のホームページには「道路の穴ぼこなどの通報にご協力下さい」というページがある(参照)。

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実は水戸市ばかりではない。茨城県庁のサイトにも「穴ぼこを見つけたら・・・」というページがあり(参照)、さらに茨城県内の他の市町村サイトにも、「穴ぼこ」関連のページが散見する。

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もしかしたら「穴ぼこ」って行政用語として定着してるんだろうか? そう呼ぶことで、陥没による「大穴」と区別してるんだろうか? 県議会では県庁土木課のエラい人が神妙な顔して「昨今の穴ぼこ状況に関しましては・・・」なんて答弁しているんだろうか?

実際に茨城県の道路をクルマで走ると、道のデコボコを拾ってガタガタ揺れっぱなしということが多い。よく見れば「穴ぼこだらけ」と言っていいぐらいで、改めて通報なんてしきれないほどだ。これは茨城県在住の私が言うのだから、信用してもらっていい。

ちなみについ最近知ったのだが、茨城県の道路整備が遅れているのは、実は道路の長さと関係しているらしい。日本の都道府県で道路の延長距離が最も長いのは、もちろん面積が圧倒的に広い北海道だが、2番目は茨城県なんだそうだ。茨城県は平地が多いので、道路も縦横に走っているというのである。

10年以上前の 2014年に出されたものだが、茨城県土木課の「茨城県における道路維持管理の取り組み」という文書にはこのように書かれている。

茨城県は可住地面積が広く、また中小の都市や集落が点在しているため、道路網が県内に隈無く行き渡っており、国県道・市町村道を合計した道路延長は北海道に次ぐ全国第 2位となっている一方、改良率は約 40%と全国最下位の状況であります。

なるほど、茨城県は道路が長すぎて整備が追いつかないというわけだ。そのくせクルマの数がメチャクチャ多くて道路の痛みもどんどん進むから、改良率を上げるのがなかなか難しい。昨年度(令和 6年度)の資料を見ても、10年間で僅か 4%アップの 44%で、全国最下位のままだ(参照)。

こりゃもう構造的な問題のようだから、「道路をしっかり整備してよ〜」といくら要望しても一朝一夕には叶うわけがないのだとわかった。まあ、埼玉県みたいな「大穴」が開かないだけマシかと思ったのだが、実はこれもそうとは言えないようで、下の動画は茨城県水戸市の昨年のニュースである。

こりゃ本当に油断がならない。

 

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2025年1月29日

選挙とインターネットの関わりというもの

NHK が「ルーマニア大統領選 5月にやり直し選挙実施へ」というニュースを伝えている。ルーマニア大統領選挙は昨年 11月に行われ、それまでほとんど無名でロシア寄りの姿勢を示していたジョルジェスク氏が当選したが、先月、憲法裁判所が選挙を無効とする判断を下したというのである。

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選挙はロシアの介入が明らかで、親ロシア勢力が TikTok などの動画を使ってデマ情報を拡散した結果だというのである。これを受けて再選挙が今年 5月に実施されることになったが、これがなかったらロシアの影響力が東欧で広がってしまうところだった。

インターネットというのは大きな情報力をもつが、下手すると今回のルーマニアのようなことになる。トランプの米国大統領への返り咲きでも、インターネットによる不確かな情報の拡散が大きな力となったと言われている。

これは他人事じゃなく、昨年の兵庫県知事選挙においても似たような現象があったと、プチ鹿島氏が「文春 Online」で伝えている。"デマや誹謗中傷でついに死者が 「流言」を言いっぱなしにする立花孝志氏と「真実を知り全てがつながりました」と言っていた有権者は..." という記事だ。

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この記事では冒頭で、「斎藤元彦氏を支持する50代女性」の次のような言葉を伝えている。

「以前は産経新聞を購読していたのですが、今では新聞はもちろん、テレビも一切見ない。その代わりユーチューブと X で偏りなく情報を集め、考えが凝り固まらないようにしています」
「立花さんのおかげで真実を知り全てがつながりました」

「立花さん」というのはもちろん N国党党首の立花孝志氏のことで、自分ではなく斎藤氏への投票を呼びかけるために立候補した人物である。前県議を自殺に追い込むのに一役買ったとまで取り沙汰されており(参照)、そんな人物のおかげで「真実を知り全てがつながった」なんて言うのはアブナ過ぎる。

しかしながらあの選挙の投票日直前には、この女性の言葉に代表されるような意識が県民の間でかなり広がってしまっていたようで、斎藤知事はインターネットをかなり上手く使ったわけだ。私は 11月 18日付「今回の兵庫県知事選挙の、世論誘導に関する大きな教訓」で次のように書いている。

斎藤氏の「パワハラ」や「おねだり」は告発者が自殺してしまうほどヒドかったようだが、一方で従来の兵庫県政の方も「問題大あり」だったと伝えられる。斎藤氏は選挙で専ら自分は因習的な県政を一新させたのだという実績のみを訴え、それに SNS が呼応して成功を収めたということのようだ。

斎藤知事は一時の「ケチョンケチョン状態」から短期間で一転して選挙で当選してしまったわけだが、その後になって PR 会社の女社長が「お手柄吹聴」のブログを書いたせいで「選挙違反」が問題にされたりしている。まったく浮き沈みの激しい人だ。

辞職以前の「パワハラ/おねだり」問題は一時は「捏造」なんて言われるまでになっていた(参照)が、ちょっと落ちついてみると改めてちゃんと認定されている(参照)。まったくもって「ムードに流される」というのは恐ろしい。

「インターネット情報は玉石混交」ということをしっかりと意識し、吟味して受け取らなければならないということだ。

 

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2025年1月28日

「通常を逸脱する量を食うな」という注意書きの裏事情

X(旧 Twitter)に、KKB さんという方の「ホテル朝食バイキングでこの注意書きを見たのは初めて」という tweet がある(参照)。「通常を逸脱する量のお食事をお召し上がりになられる方へスタッフからお声がけさせていただく場合がございます 飲食支配人」というものだ。

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「ムチャクチャな量のメシを食うな」というメッセージをことさら慇懃無礼に表現するとこんな感じになるのだろうが、それにしても「お召し上がりになられる」という表現はスゴいなあ(参照)。私がいつもいう「雰囲気のもの」に過ぎない気もするが、その雰囲気さえ壊れちゃいそうだ。

この tweet に かえざくら さんという方が「大食いするなと言う意味ではなく、コッソリ持ち帰りするヤツへの牽制な意味合いなのかな」とコメントしていて、これに 4,000 以上の「いいね(ハートマーク)」がついている。この数字は「鋭い指摘」を表しているのだろう。

ちょっと興味が湧いてググってみたところ、Togetter にこの tweet が取り上げられていて結構な話題になっている(参照)。「この注意書きの背景について様々な憶測が寄せられる」というのだ。憶測は「持ち帰り対策」と「過食嘔吐対策」に大別され、主なコメントはこんな具合だ。

I . 持ち帰り対策

  • 母が名古屋市内のとあるホテルで、パンをいっぱい取って持ち帰っている人を目撃したことがあるそうだ。おそらくそういう人に向けたやんわりとした注意なんじゃないかな。
  • 大食いはともかく、お持ち帰りされたら困るからなぁ……。
    保存する事を考えずに作られた料理が、勝手に持って帰られて何時間後に食べられるかわからないって、普通に恐怖だわ。

II.  過食嘔吐対策

  • 過食症(後で吐くような精神の病気)とかトイレ詰まらせるからじゃないの?
  • 過食嘔吐の客が満腹まで食べる→トイレで出す→満腹まで食べる→出すの無限ループしてる可能性もあるよなーこれ

なるほどね。持ち帰り対策だけなら「お持ち帰りはご遠慮願います」だけで済むが、過食嘔吐対策も含めると、こんなややこしい注意書きになってしまうのかもしれない。

さらに「日本語だけでなく数カ国語で書く方がいいと思う」というコメントもある。中国人観光客ってややもすると食い切れないほどのもの凄い量を皿に盛りたがる傾向があったりする(最近はかなり改善されているが ー 参照)から、この指摘はわかるような気もする。

ただ中国語にする場合は「禁止通常逸脱的大量饮食 」なんて書くよりも、こんな感じがいいかも知れない(出典は こちら )。

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そういえば英語でも笑っちゃうようなのがあるから、気を付けなければならない。7年ちょっと前に「朝食バイキング」を "Morning Viking" (朝の北欧海賊)なんて表示してるホテルに泊まったこともあったし(参照)。

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まあ、ホテルでの朝食を摂るに当たっては海賊じみた狼藉は働かず、ごくフツーに食いましょうってことでよろしく。

 

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2025年1月27日

酒田のラーメン、やっぱり最高!

Yahoo! が山形新聞の "やっぱり最高、本県の麺 酒田「ラーメン県そば王国」フェスタ" という記事を紹介してくれている。「酒田のラーメンが最高」というのは一昨年の "「酒田のラーメンが日本一」って、そりゃそうだよね!" という記事でも触れたように、私にとってはもとより「自明の理」である。

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このフェスタは昨年に内陸の山形市で 2回開かれたのだそうで、庄内地区での開催はこれが初めてなんだそうだ。庄内でやったらそこはそれ、俄然ラーメンが脚光を浴びる。

今回は、あの「アルケッチャーノ」が地元の子牛の肉と牛骨を使ったこの日限定のラーメンを出品したんだそうだ。うぅむ、一体どんな感じだったんだろう。ちなみに今は亡き父と妻の 3人でアルケッチャーノに行った時のレポートはこちら。自分で後から読み返してもよだれが出てきそうだ。

私は 10年ほど前から肉食しない人になっているのだが、酒田に行った時だけはその禁を解いて、チャーシュー入りのラーメンをつい食べてしまう。父の十三回忌の時はいつもの「満月」が休業だったのでその近くの「東軒」でワンタンメンを食べた(参照)。上品に旨かった。

ちなみに庄内はラーメンの国だが、山形県全体としては「そば街道」なんてものがあるくらいで、そば王国である。山形のそばに関しては、私としてはあらきそば」「原口そばや」「一松」がオススメだ。

 

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2025年1月26日

交通事故死者の半数以上が 65歳以上の高齢者って・・・

nippon.com に「2024年の交通事故死亡者 2663人:前年比 15人減、半数以上が 65歳以上の高齢者―警察庁まとめ」という記事がある。交通事故で死ぬ人の半数以上が高齢者というのだから、年齢の数字だけ見れば「高齢者」の範疇に入ってしまう私としては他人事じゃ済ませられない。

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見出しだけ読んだ時点では、近頃は高齢者が増えているので、当然の如く死者数に占める比率も高くなっているのだろうと推測した。「こりゃ、自分も気をつけなきゃ」と思ってしまったよ。

ところが記事中の 2014年からの推移を表すグラフを見ると、死者の中で高齢者の占める比率というのは 10年前からそれほど変わっていない。死者数自体が 10年間で 30%以上減少しているのだから、高齢者の死者も減っていて、取り立てて言うほど悪いニュースというわけじゃない。

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田舎暮らしのため毎日のようにクルマを運転している私としては、むしろちょっと安心していいニュースとも言えそうだ。もっとも、注意しなくていいというわけではないのだが。

ところで先日、妻と一緒にサイゼリアで昼食を取ったのだが、奥の席のじいさんグループの話し声がやたら大きかったのである。「オバサンの声が大きいのはその人の性分(参照)のようだけど、じいさんの声の大きいのは、耳が遠くなってるせいなんだろうね」ということで、妻と意見が一致した。

耳が遠いと、道路での判断も鈍くなってしまうに違いないね。

 

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2025年1月25日

トランプ 3選なんてことを言い出す「バカ男」がいた

今月 22日に「4年間の長いレイムダックをやり過ごす用意はいいか?」という記事を書いた。トランプは既に 大統領を 1期務めており、「彼が米国大統領でいることができるのは今後 4年間だけで、憲法の規定によって再選はあり得ない」から、4年間は我慢していようという主旨である。

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この記事には らむね さんが「しかし合衆国憲法は修正しやすいですからねえ」というコメントを付けてくれたが、当然ジョークとばかり思っていた。ところがなんと、毎日新聞が昨日付で "トランプ氏「3選」可能にする憲法改正案 共和党下院議員が提出" というニュースを伝えてるじゃないか。

今朝の時点で日本では毎日新聞以外のメディアは伝えていないので、一応米国のニュースも検索してみた。すると、なんと見つかってしまったじゃないか。しかもあの Newsweek の記事である。

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"Republican Floats Constitutional Amendment to Allow Trump a Third Term" (共和党員がトランプ 3選を可能にする憲法修正案を提出)というタイトルで、写真はこんなムチャクチャな修正案を提出した Andy Ogles という下院議員である。

記事によれば、この修正案提出はこの男の個人プレーのようで、現実的には米国の憲法修正には議会の 3分の 2 以上の賛成が必要となるので、実現の可能性はほとんどない(ああ、よかった!)。

それにしても向こう 4年間は、こうした「バカ男」のはしゃぎ過ぎみたいなことまで我慢しなければならないようなのだ。やれやれと、溜息をつくばかりである。

 

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2025年1月24日

アヤシいメールには、くれぐれもご注意

先日、怪しいメールが届いた。「【新春初売】Tサイトの会員様限定! Vポイント 10,000ポイントもらえるお得なクーポン配信中」というのである。つまり「労せず 1万円もらえる」 というような話に見えてしまうのだ。

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しかし、こんなウマい話に欺されてはいけない。差出人は「Vポイントサポートセンター」なんてことになっているが、メール・アドレスを見ると "loveyournewgreenhome.com" なんてドメインになっていて、メールの内容と全然辻褄が合わない。

ググってみると Facebook に "Love Your New Green Home - Green Earth Developments " というページがあり、米国ノース・カロライナ州の建設会社らしいのだが、2016年 5月 26日以後の書き込みはない。もう生きていない会社のドメインを不正に使っているのが見え見えだ。

届いたメールの末尾近くには、「ご参加には Vポイントサイトへのログインが必要です」とある。表示されたアドレスをクリックすると、まず V カードの番号やパスコードを入力させらるのだろう。その手に乗ってしまったら、こちらの V カードが乗っ取られてしまい、勝手に買い物されてしまうに決まってる。

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調べてみると、「迷惑メール.jp」というサイトに、これに関する情報が登録されている(参照)。というわけで、「アヤシいメールには、くれぐれもご注意」ということでよろしく。

 

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2025年1月23日

「ひとりメシ」って、私にも当たり前のことなんだが

週刊現代のサイトに "「孤独のグルメ」が韓国で人気爆発…!松重豊に憧れて…韓国の若者の間で「ひとりメシ」が大ブーム【一人外食は寂しい人という食文化が変化】" というやたら長いタイトルの記事がある。日本のドラマが韓国の食文化の変化の契機になっているのだそうだ。

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『孤独のグルメ』というのは、妻がテレビの大画面で YouTube 配信のものを見ているのを、時々付き合って見ることがある。夢中になるというほどではないが、見始めるとつい最後まで見てしまうという、不思議なドラマだ。

下戸の主人公が、酒を飲むのがデフォルトのようなメシ屋で、一人で酒以外のいろいろなメニューを注文して食い、悦に入るというのが毎回のパターンのようなのである。画面に映る他の客の多くが仲間同士で来て酒を酌み交わしている中で、一人黙々と食う姿がおもしろい。

実は私も長らく、妻と一緒の外出の時以外はたいてい「ひとりメシ」の人である。仕事はフリーランスでほぼ個人プレー。しかも決まった得意先ではなく、その時々であちこちを訪問するパターンが多いというのは、『孤独のグルメ』の主人公と同様なもので。

馴染みの訪問先で一通りの要件が済み、「それじゃあ、メシでも食いながら一杯・・・」ということにはなりにくいのだ。

その上、私はかなり前から肉食を止め、酒もほとんど飲まなくなったので、外で晩飯を食うにも、焼肉だの焼き鳥だのといった店は初めから選択の範囲外となる。こうした店に行っても、私の食うものはライスぐらいしかないということになってしまうからね。

ちなみに『孤独のグルメ』の主人公は結構な「食い道楽」のようで、一品料理をいろいろ注文して食うことが多いみたいなのだが、私は残念ながらそんな趣味はなく、定番メニューをさっと注文して、さっと出てきたものをさっと食い終わるというのを常としている。

こうして見ると、同じ「ひとりメシ」でも『孤独のグルメ』の主人公とはかなりタイプが違うようなのだ。決して「淋しい人」というわけではないのだが、ドラマにはなりにくいみたいなのだね。

何しろ普段は家で天然酵母と全粒粉の自家製パン(参照 1参照 2)や、玄米食(参照 3)を食っていて「これこそ本当のメシ」と思っているので、外食は「単なるつなぎ」としか思っていないのだよ。

 

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2025年1月22日

4年間の長いレイムダックをやり過ごす用意はいいか?

ドナルド・トランプがついに正式に米国大統領に就任した。触れたくもないニュースだが、一応触れておく。

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時事ドットコムが彼の就任演説全文の日本語訳を伝えている(前半後半)が、「アメリカを再び偉大に」などと鼻息だけは荒いものの内容的にはノー天気としか感じられない。「よくまあ、恥ずかしげもなく・・・」と言いたくなるような夢物語である。

つい最近まで、米国は私の好きな国の筆頭だった。思春期の頃から映画でも音楽でも文学でも、アメリカのカウンター・カルチャーに染まって生きてきたからね。(そのくせ、修士論文のテーマは歌舞伎の団十郎論だったのだが)

実際に仕事で何度もニューヨークやシカゴなどに行ったし、いろいろな問題はあるにせよ、「行きたい国は?」と聞かれたら真っ先に「米国」と答えていた。しかし、今の米国に行きたいとは思わない。トランプの米国なんて、行ってもしょうがない。

ただ「唯一の救い」は、彼が米国大統領でいることができるのは今後 4年間だけで、憲法の規定によって再選はあり得ないということだ。既に 1期勤めてるからね。しかも 2年経てば 80歳過ぎたジイさんになるのだし。

そう思っていたところ、日経ビジネスに "トランプ 2.0 政権が発足当初から「レームダック」であるわけ" という記事を見つけて、「我が意を得たり」という気分になってしまった。残念ながら有料記事なので無料では途中までしか読めないが、それでも十分だろう。

記事の冒頭に「この記事の 3つのポイント」というのが挙げられており、それは次のようなものだ。

  1. 議会は勢力が拮抗。共和党は法案を通すことが難しい
  2. 同盟国に対し関税を武器にディールを迫り政策を進める
  3. 中間選挙前に結果を出さないと、過半数維持は困難

これは客観的に見てもその通りで、トランプの「鼻息の荒い就任演説」の内容を実現させるのは困難だ。仮に今回の「性別は男性と女性のみ」みたいに強権的に大統領令的なことで実現させたとしても、そのうち逆効果になって支持を失うことになるだろう。

というわけで、私としては「今後 4年間という長いレイムダック期間」を何とか辛抱してやり過ごそういう気になっているわけである。この間に悪趣味野郎(イーロン・マスクみたいな)がこれ以上のし上がったりしないよう祈りながらね。

幸か不幸か、年を取ると時の経つのがずいぶん早く感じられる。若い頃にはほとんど「永遠」ぐらいに思われた 4年間という年月も、案外あっさり過ぎ去ってくれるかもしれない。そうあってもらいたいと、心の底から希望する。

【同日 追記】

たった今気付いたんだが、日経ビジネスの記事では「レームダック」と表記されている。私としては 30年以上前、多分ロナルド・レーガンの任期末期の Newsweek の記事で "lame duck" という言葉を知ってからずっと、日本語では「レイムダック」と書いてきたんだがなあ。

「レイムダック」の方がずっと本来の発音に近いのだが、外来語として定着する時点で「レームダック」になっちゃったんだろうか。Wikipedia の見出しまで「レームダック」だし(参照)。

 

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2025年1月21日

コーヒー粕をどう処分するか?

はてなアンテナで「コーヒー粕は下水へ(脱炭素の取組) 黒部市」というリンクを見つけて、早速クリックしてみた。行った先は富山県黒部市のホームページの中にある「コーヒー粕は下水へ(脱炭素の取組)」という見出しの記事である。

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まず注意しなければならないのは、これは黒部市に限った話だということである。黒部市には通常の下水処理施設に加え、処理施設から出た「下水汚泥」を乾燥や発電エネルギーに変えるエコシステム「黒部市バイオマスエネルギー利活用施設」があるので、下水中のコーヒー粕を有効利用できるのだそうだ。

「へぇ!」である。そんなことができるのだね。

ちなみに我が家では、コーヒー粕は庭に撒いて雑草防止に役立てている。完全に雑草が生えなくなるというわけじゃないが多少は効果があるようなので、黒部市に移転しようとまでは思わずに済んでいる。

Kuradashi というサイトの「コーヒーかすを捨てていませんか?環境にやさしいアップサイクルのすすめ」というページを読んでみると、コーヒー粕にはその他にもいろいろな利用法があるようだ。

産業ベースではバイオマス肥料の原料にすることもできるようだが、家庭ペースでは消臭剤として優れた効果を発揮するようだ。ただ我が家ではとくに悪臭発生源なんてない(参照)から、これまで通り庭の雑草防止に使うことにしよう。

 

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2025年1月20日

トイレットペーパーの幅が狭く、長さも短くなった

我が家のトイレットペーパーは、前はクロネコヤマトの「特選市場」ブランドのものを使っていたが(参照)、最近は大型量販店ジョイフル本田のオリジナルブランドのものを使っている。写真の下段中央のものだ。「芯なし」という点では共通している。

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このトイレットペーパー、昨年か一昨年頃に幅が狭くなり、そのためパッケージも少しだけ小さくなった。私としては「まあ、この時代だから値上げされるよりはマシか」と思っていた。ほかのブランドのトイレットペーパーも、ほとんど幅が狭くなったように見えたしね。

ところが最近、1ロールを使い終わるのが妙に早くなったような気がする。サイトの画像を見るとサイズは「幅 107mm×長さ 150m」ということになっていて、前はどうだったか確かめようがないが、おそらく少し短くなっているんじゃあるまいか。

試しに「トイレットペーパー 長さ 短くなった」とのキーワードでググってみると、かなり多くの人がいろいろなブランドのものでこのことに気付いているようだ。しかも早い書き込みだと 2021年の 2月というのもあるから、ジョイフル本田はつい最近まで持ちこたえてくれていたようなのである。

ペーパーの幅が狭くなったことに関しては、原料となる再生古紙の不足という理由があるようだが(参照)、長さが短くなったというのは明らかに実質的値上げと言っていいのだろう。

近頃はいろいろな分野で世知辛くなっているようだ。

 

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2025年1月19日

フジテレビって、昔からチャラチャラしてたからなあ

連日ニュースを賑わせている「フジテレビ/中居問題」だが、この件に関しては、私は当初さっぱり理解していなかった。この種の話にあまり興味もなかったしね。

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「元ジャニーズの中居なんちゃらがかなり際どいセクハラ的な問題起こして、やたら多額の『解決金』払ったって話に、どうしてフジテレビが出てくるの?」なんて思っていたわけだ。ところがこの話、芸能面からはみ出して社会面のニュースになってしまったせいで、私も多少は読んでみたのである。

それで、この問題とフジテレビの関係が多少は見えてきた。中居なんちゃらが「解決金」を支払った相手はフジテレビの女子アナらしく、そのアテンドをしたのがフジテレビ編成部の人間だった(フジテレビは一応否定しているが)というのが真相のようなのだね。なるほど。

私は社会に出て初めて入社したのが小さな広告代理店で、その後いろいろあってバブル全盛期には外資系団体の広報宣伝部なんてところでメシを食っていた。そのためどっぷり浸かっていたわけではないが、あの業界にはチョコチョコ関係していた。

そしてさらに今世紀に入ってからはしばらく、バブルで名を馳せた「ウォーターフロント(お台場)」の先にある有明なんてところまで 2時間かけて通っていたこともあった。通勤電車の「ゆりかもめ」の車窓からあのフジテレビの妙ちくりんな建物を毎日眺めていたのである。

そういえばそれって、このブログを書き始めた頃(参照)のことである。思えば長い時間が経ったものなのだね。

そんなわけで私は個人的印象として、「フジテレビの人間って、昔から業界で一番チャラチャラしたイメージが濃かったなあ」という思いを抱いてしまっている。今回の事件にしても「おおいにあり得る」なんて思ってしまうわけだ。

詳しいことはさっぱりわからないので、これ以上のことは言わないが、大手クライアントが続々とフジテレビの CM を差し控えることになったというのだから、裏ではかなりのことがわかってるんだろうね。以上、おしまい。

【1月 27日 追記】

本日付の毎日新聞の記事によると、フジテレビの社長を辞任することになった港浩一という人は、「1952年生まれ、北海道出身。早稲田大第1文学部を卒業後の76年にフジテレビに入社した」んだそうだ(参照)。

おいおい、1952年生まれで早稲田大第1文学部と言ったら、私と同級生じゃないか。なにしろワセダは学生数が多いからこの男とは全然接点なんてないが、ちょっとイヤな溜息ついてしまったよ。

 

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2025年1月18日

「御中」にするために、定規を使って「行」を消すって?

X(Twitter)に、かしみやです さんが返信の際に「行」を消して「御中」に書き換えるのを忘れそうになったという tweet をしている(参照)。これって「下らない形式主義」と批判する向きもあるが、私としては「日本の(面倒だが)美しき伝統」と認めるにやぶさかではない。

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ただ、かしみやです さんご本人の「二重線を定規で引いてないのはごめんなさいって感じ」というコメントには「はぁ!?」と驚いてしまった(参照)。最近は「行」を消すのに定規で線を引かなければならないなんて言ってるやつがいるのか?

コメントを辿ってみると、確かにいるのだね。それは上の画像に加えてある。

いつからそんな下らないことが言われるようになったのか知らないが、ここではっきり「馬鹿馬鹿しい」と言っておく。このくらい、毛筆で書くのに定規なんか使ったらとんでもないことになると気付けば、明らかなことだ。

それよりも、"「御中」の代わりに「want you」って書いて出したことあったな" (参照)というジョークコメントには笑わせていただいた(米国発音の私としては "won't you" の方を採用したいけどね)。それと、下のやつ。

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ここまでジョークで対応できる人がいるってことは、世の中まだまだ捨てたものじゃない。

 

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2025年1月17日

共産党委員長はうなぎを食べるらしいが、私は食べない

共産党の政治資金収支報告書(令和 5年分)に記載されたうなぎ料理店への党費支出を巡り、党員、支持者らが X(旧ツイッター)上で激論を交わしているんだそうだ(参照)。田村委員長は「私も食べる」と言ってるらしいが、私はこのブログで何度も書いてるように、うなぎは食べない。

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共産党うなぎ騒動のきっかけは、同党の斉藤優子目黒区議が昨年末に自らの X(Twitter)で自民党の高額会食を批判したことだという。これに対し、かつて共産支持者だったという人物が今月14日に「共産党も外でうなぎを食べたりと会食費を使っている」と批判したことで火が付いてしまったようだ。

共産党の政治資金収支報告書(令和5年分)にもうなぎ料理店への党費支出が記載されていることがわかり、ちょっと「やぶ蛇」気味になってしまっているらしい。 これに対して斉藤区議が「共産党はうなぎを食べたりしてはいけないと言いたいのか」と苦し紛れの子供じみた対応をした。

ここからは「うなぎはブルジョアの食事だ」「共産主義思想に反している」なんて発言まで出て、こんなような 馬鹿馬鹿しい展開になっているらしい。今どきそんなくだらないことを言ってるから、選挙の度に票が減る一方なんだろう。

ちなみに私が「うなぎを食べない」のは「ブルジョア的」とかいう前世紀的文脈とは全然関係なく、「生物多様性」の視点による今世紀的な理由からだ。それに付いては 10年以上前から複数本の記事を書いていて、最も解りやすいのは、2018年 1月 20日付の「ウナギは食べないんだもんね 」という記事だ。

この記事は HUFFPOST の "このままでは絶滅?  「うなぎ」の危機に私たち日本人ができること" という記事に反応したもので、次のように書いている。

要するに、絶滅に瀕したウナギを守るには、我々日本人がウナギを食わないようにすればいい。少なくとも食う量を減らせばいいという、当然のことを述べた記事なのである。(中略)

私は結構前から、ウナギに関しては明確に「食わないことにする」と宣言している。代表的な記事だけを挙げても、こんな具合だ。

当面、ウナギとマグロは食わないことにする (2013.6.14)
「ウナギとマグロは食わないことにする」 ということについて(2013.8.3)
ウナギを食うのは早めに諦める方がいい (2016.9.26)

というわけで、生物多様性を重視したい方には「うなぎなんか食べなくても楽しく生きていけるもんね」という路線で行くことをオススメしたい。共産党の方々は今世紀的視点にはほとんど興味がないようだが。

 

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2025年1月16日

日本では自民党以外を支持しても「見返り」がないから

NHK が 1月 14日付で "政党支持率「特に支持している政党はない」37.8% NHK世論調査" という記事を報じている。支持政党のトップはいつもの通り自民党で 30.5%。あとは全部 1ケタかそれ以下で、最多回答が「特になし」の 37.8% というのもいつもの通り。

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思うに、国民の意識にある「政党支持」というのは、「見返りが期待できる」ということなんじゃなかろうか。とくに自民党支持者に関しては、そうした意識が大きく、大小零細までの企業経営者、農業従事者などは、自民党政権が続く限り多かれ少なかれ恩恵を受けることができると信じている。

ところが自民党以外の政党というのは、支持したからといって大した見返りが期待できない。せいぜい「自民一強」では具合が悪いと思う層が、対抗勢力を形成したいという意識で野党に票を投じているだけだ。

というわけで日本の有権者は、ほぼ 3分の 1 が「自民党と利害が一致する人たち」で、それ以外の 3分の2 は「どの政党を支持しても得にならない人たち」ということになる。彼らの多くは「政治から見放されてる」と感じているので、当然ながら自分も政治を見放すわけだ。

その昔は社会党というのが労働者の利益を代表するみたいに言われていたが、結局のところイデオロギーの方が勝っていたので分裂消滅してしまった。そのさらに昔、「保守合同」(1955年)で自由党と民主党が合同して今の自民党になったわけだが、こっちの方はしっかりと続いている。

やっぱりイデオロギーより利害の方が現実的に強いってことが如実に証明されている。早く言ってしまえば、日本の政治がまともになるためには、自民党以外に「有権者に現実的な利益を誘導できる政党」が生まれなければならないってことだ。

取りあえず立民か国民のどちらか、あるいは両方が、英国のトニー・ブレア以後の労働党のように都市労働者に利益を与えられる現実的なプログラムを打ち出すことができれば、日本の政治ももっと争点が明確になって活性化するだろうにと思うのだが、彼らにそんな才覚はなさそうだしね。

あるいは、今後ますます増えて行く「老人」の生活を向上させるプログラムを打ち出す「老人党」(「シニア党」でもいいけど)みたいなのができちゃったりして。

 

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2025年1月15日

さすが Apple! トランプの圧力を押し返す

BBC NEWS Japan が「米アップル取締役会、多様性プログラム廃止案への反対を株主に呼びかけ」というニュースを伝えている。Facebook や McDonald's、X(旧 Twitter)などが軒並みトランプにすり寄って多様性プログラムを後退、廃止させている(参照)中で、Apple はさすがである。

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そもそも「多様性プログラム」というのは一般には "DEI" と称されていて、 "diversity, equity, and inclusion"(多様性、社会的公平性、包括性)を推進するものである。具体的には、Wikipedia に次のように記されている(参照)。

すべての人々、特に歴史的に過小評価されてきたグループアイデンティティ障害に基づいて差別を受けてきたグループのフェアな扱いと完全な参加を促進するための組織的なフレームワークである。

トランプの言動からは白人至上主義の考えが如実に感じられ、既にいろいろな分野でそうした圧力が目立ち始めている。記事によれば、Apple にも米保守系団体の「全国公共政策研究センター(NCPPR) 」から DEI 関連の方針廃止を求める提案書が送られているらしい。

少なからぬ企業がそうした圧力に屈している中で、Apple の取締役会は、自社には「適切な抑制と均衡(チェック・アンド・バランス)があるので NCPPR の要求は不要である」との態度を表明している。毅然たるものだ。

実際には Apple が NCPPRの提案にどう対応するかは、来月 25日に開かれる年次株主総会での投票で決定されるが、取締役会は投資家らに多様性プログラム廃止の提案には反対するよう、既に文書で呼びかけている。さすが Apple !

iMac、Macbook、iPhone、Apple Watch などの愛用者としては、誇りさえ感じるニュースである。

ちなみにこのニュースの見出しは、日本語版のもってまわったややこしい表現より BBC NEWS のオリジナル版の方がずっといいよね。"Apple pushes back on call to end diversity programme" (Apple が多様性プログラム廃止の要請を押し返す)というのだから。

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というわけで、当サイトとしても見出しで英語版の方の精神を踏襲させていただいた。

 

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2025年1月14日

我が故郷 酒田の「無印良品」が店舗移転なんだそうで

我が故郷、庄内の身近な動向を伝える「ショーナイツゥ!!」に "酒田市中町モールの「無印良品酒田 POP-UP STORE」がいろは蔵パークへの移転に伴って閉店。休業期間あるため注意!" という記事があるのを見つけた。2月 16日から 1ヶ月以上の休業期間が生じてしまうらしい。

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まずは無印良品がどうのこうのよりも、酒田の街の積雪に見入ってしまった。車道はほとんど除雪してあるが、舗道はなかなかのものである。雪に慣れない人は、歩くのもこわごわだろう。

このあたりは昔から酒田の中心街なのだが、雪の止み間なのに歩く人がほとんど見えないというのは淋しい。最近はクルマ社会なので、駐車場が十分に整備された郊外の方が人が集まりやすいのだろう。

無印良品の件では、店舗正面の貼り紙による知らせによれば、3月 27日より開店するという無印良品新店舗は山居倉庫の向かいになるらしい。あの辺りが新しい中心街になってしまうのだろうか。

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いずれにしても両親が死んでしまって以来、酒田に帰る機会が減った上に、コロナ騒ぎでさらに縁遠くなってしまった感がある。そのうちゆっくりと帰郷してみたいが、いずれにしても無印良品の新店舗が開店して暖かくなってからだ。

 

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2025年1月13日

毎日新聞の大阪万博の記事、写真が悪意たっぷり

毎日新聞が昨日付で "開幕まで3カ月の大阪・関西万博 パビリオン「完成」はわずか3カ国" という記事を報じている。参加国が自前で運営するパビリオンの建設が遅れていて、47カ国のうち 3カ国しか「完成」させておらず、内装などの工事が間に合わない事態が予想されているんだそうだ。

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当初からの話だがこの万博、大阪府と大阪市以外はあまり「身が入ってない」という印象が強い。「想定では今年1月中旬には、全ての海外パビリオンで内装・展示を含めた工事が完了しているはずだった」のだが、実際に完成しているのはアイルランド、韓国、フィリピンの3カ国のみなんだそうだ。

SNS で言われていることを集約すると、「大阪万博を楽しみにしろというが、何を楽しみにすればいいのか、内容がさっぱり伝わってこない」なんてことになる。代表的なのがこの tweet だが、まさにその通りと言っていい。

伝える内容がない上に、肝心のハードウェアが「駆け込みの間に合わせ」ばっかりになりそうというのでは、「外側も内側も面白くなさそう」と思ってしまうのも無理もないよね。

しかもこの毎日新聞で「建設が進む2025大阪・関西万博会場」(進んでないけど)として紹介されている写真 8枚が、タイトルに使われた上の 1枚も含めてどれも「悪意たっぷり」と言いたくなるほど裏淋しさの漂う情景ばかりなのだ。実際に見ればよくわかる。

こんなの見せられると、「本当に大丈夫か?」と思っていた人たちまで「大丈夫そうじゃないなあ」と思ってしまうよね。

 

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2025年1月12日

イグ・ノーベル賞をもらうのも、なかなか大変なのだね

時事通信に "海外では不名誉? 38歳教授が見た「イグ・ノーベル賞」◆赤子救う「お尻呼吸」、MIT で喝采" という記事がある。2024年度のイグ・ノーベル賞を受賞した東京科学大の武部貴則教授へのインタビューだが、この賞についてこれまで知らなかった情報満載でとてもおもしろい。

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武部教授の率いる究チームが行った「「哺乳類はお尻から酸素を取り込める」という研究はリンク先の記事を見てもらえばわかるように、「呼吸不全になったブタやマウスの腸に酸素を送り込むと酸欠状態が改善する」ことから、呼吸不全の人間の赤ん坊を救うことにも通じるものだ。

これについて昨年 3月に主催者側から「イグ・ノーベル賞に選ばれる可能性が高い。受けますか」とのメールが届いたのだそうだ。教授はこのメールを冷静に受け止めつつも、当初はちょっとした迷いもあったという。

というのは、この賞は日本では肯定的に受け止められているが、海外では「おふざけ過ぎて不名誉」とする研究者もいるからだ。しかし教授は最終的に「人々を笑わせることができたら、考えるきっかけができる」というこの賞の創設意図を尊重して受賞を快諾した。

今回この記事で初めて知ったのは、賞金がハイパーインフレで廃止に追い込まれた「10兆ジンバブエ・ドル札」(上の画像の左上、左中)で、賞状はペラペラのコピー用紙ということだ。さらに授賞式出席のための旅費、宿泊費は、全て自己負担というのだから、まさに「冗談ポイよ」のレベルである。

それでも、武部教授は「サイエンスの面白さや魅力、そしてこの研究を一般の人たちにも知ってもらうきっかけになり、受賞できて良かった」と話しているというのだから、志が高い上にジョークもわかるということだ。

おもしろいのは受賞記念のスピーチは必ず聴衆の笑いを取るものでなければならないとされていることで、さらに制限時間の 1分を過ぎたところで、観客席から登場したタイムキーパー役の少女が「もうやめて!飽きたわ!」と遮るという演出まである(上の画像の左下)というのだ。なかなか念が入っている。

つまりジョークの効いた話で制限時間を少々オーバーし、その後のアクションまで考えておく必要があるってことで、武部教授はこうしたハードルを見事にクリアしたようだ。それは冒頭で紹介した記事を読んでもらえばよくわかる。

こうした記事に接すると、日本人、なかなか捨てたものじゃないと、嬉しくなってしまうよね。

 

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2025年1月11日

50年近く前に禁煙したのは「贖罪意識」からだった

ゴミ収集作業員としての方が有名なんじゃないかとも思われているマシンガンズ滝沢が、またしても重要な tweet をしてくれている。「タバコは缶に入れないで灰皿にお願いします」というものだ。これやられると、缶がリサイクル資源として活用できなくなるんだそうだ。

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缶ビールを飲み干して灰皿代わりに使うのは昔からよく見かけるが、これってスチール缶とアルミ缶の選別ができなくなる原因になるらしい。「選別機でスチール缶なら、タバコの重みで磁石に付かなく、アルミであれば重くて磁選機で反応しなくなります」というのである。

半世紀近くノンスモーカーを続けている私は、そんなことはちっとも知らず、やっぱりタバコなんて止めた方がいいと改めて思うのだった。ただでさえ世間に迷惑だし火災の原因としてまで挙げられているのだから、その上リサイクルの邪魔までしちゃいけない。

私がタバコを止めたのは 1976年の酒田大火がきっかけだったというのは前にもチラッと書いた(参照)が、それについて詳しくは一度も書いていないような気がする。いい機会だから、ちょっと書いてみよう。

私は 17歳頃からタバコを吸い始め、大学に入学した 18歳頃にはハイライトを 1日 30本ぐらい吸うという結構なヘビー・スモーカーになっていた(もう時効ね)。そして 24歳の秋に起きたのが、あの酒田大火だったのである(これに関しては、こちら で書いている)。

高校時代にブイブイいわせていた故郷の街並みが次々と炎に焼け落ちて行くのをテレビ画面で見るのは、本当にショックだった。しかも火元となったのは、高校時代に月に 2〜3度は通っていた思い入れたっぷりの素晴らしい映画館、グリーンハウス(参照 1参照 2)だというじゃないか。

それを知った途端、私はほとんど贖罪のような意識で「タバコを止めよう」と決意し、ポケットに残っていたハイライトをゴミ箱に捨てたのだった。

1970年代というのは、禁煙意識なんてほとんど高まっていなかった。名画座の客席はタバコの煙がもうもうと上がり、座席はタバコで焼けた穴だらけだった。その中でタバコを止めたのは、よく言われる「健康のため」なんてこととは無縁で、まさに「贖罪意識」からとしか言いようがない。

ただ、止めてから 2日目までは思いのほか平穏に過ぎたが、3日目ぐらいからが大変だった。猛烈な禁断症状が襲ってきたのである。私は口先だけの喫煙ではなく、きっちり肺まで煙を吸い込んでいたので、本当に胸をかきむしって悶えるほどの苦しさだったのを覚えている。

夜になるとベッドでヒイヒイ言いながら禁断症状に耐えつつ、「タバコって、本当に毒なのだな」と痛感していた。苦しさに負けて再びタバコに火を付けるなんてことにならなかったのは、我ながら愚直なまでの「贖罪意識」の賜物だったと思う。それがなかったら、4日もたずに禁煙に失敗していた。

あの苦しさは、1週間近く続いてようやく収まった。私は自分がそうした苦しさを乗り越えて禁煙に成功しただけに、人に向かっても「タバコは止めた方がいいよ」と心から言うことができる。

「ドクターストップがかかったので禁煙した」なんて言う人がいるが、それって実は「恥知らず」な言い草だと思う。それまで周囲に煙をまきちらしておきながら、自分の命だけは惜しいと言っているようなものだからね(参照)。

 

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2025年1月10日

Facebook がトランプにすり寄ってどうするんだ

CNN が "女性の「家庭用品」呼ばわりも許容、米メタが利用規定改訂" という記事を伝えている。「メタ」(Meta)というのは FacebookInstagram の運営会社である。

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CNN 米国版のオリジナル記事は "Calling women ‘household objects’ now permitted on Facebook after Meta updated its guidelines"(メガの自社ガイドラン改定により Facebook 上で女性を「家庭用品」と呼ぶことを許容)と、ちゃんとタイトルに Facebook の名を出している。

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具体的にいうと、専門家による Facebook 上での表現のファクトチェックが大幅に緩和されることになったのだという。例えば次のようなことだ。

  • 「女性を家庭用品や所有物のように言うこと」、「トランスジェンダーまたはノンバイナリージェンダーの人を『それ(it)』と呼ぶこと」を禁止していた項目の削除

  • 「性別や性的指向に基づく精神疾患や異常性の主張」の許容

要するに、女性やトランスジェンダーを人間ではなくモノ扱いにしたり、性的マイノリティを「異常者」と呼んだりしてもいいということだ。大統領に就任したら「トランスジェンダーの狂気を止める」と宣言しているトランプ(参照) にすり寄ったものとしか考えられない。

このニュースに先立ち、同じ CNN が「米マクドナルド、DEI 施策の一部を終了 多様性推進に逆風」とも伝えている。"DEI" とは "Diversity, Equity & Inclusion" (多様性、公平性、包括性)のことで、マクドナルドはこれらを軽視する方向を打ち出したわけだ。これもまた「トランプ寄り」だ。

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X(元 Twitter)のイーロン・マスクはかなり前からトランプべったりだし、この様子では世界の潮流が一昔前に戻ってしまう。トランプの任期が終わる 4年後以降も、ちゃんと元気で生き続けなければならないと思ってしまったよ。

 

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2025年1月 9日

「AI ブリタニカ」が脚光を浴びてるんだそうだが

GIZMODE JAPAN が「AI ブリタニカ百科事典、ChatGPT がデタラメすぎて脚光を浴び業績回復」という記事を伝えている。重厚な本の形の "Encyclopedia Britannica"(ブリタニカ百科事典)は、2010年版で終了したが、今、インターネットの世界で復活しているというのである。

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ググって見ると確かに、"Britannika" という何でも調べられそうなサイトがあるじゃないか。英語版だけのようだが、それは本の形をとっていた昔からだからしょうがないよね。

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インターネットで調べ物をしたいとき、最近注目されているのは ChatGPT だが、信頼性にはかなり疑問があり、Wikipedia にしても時々「ありゃりゃ?」と言いたくなるほどの変な説明がされていたりすることがある。そこへいくと、ブリタニカはさすがのもので、信頼性の高い回答が得られるという。

ただそこはそれ、無料というわけではない。メンバーシップ性で、こんなような会費を納入しなければならない。(下の画像クリックで、オリジナルの料金ページが表示される)

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月間契約で 1ヶ月 8.99ドル、年間契約で 74.95ドル、ファミリー契約だと年間 98ドル。1ドル 150円換算の年会費は 11,240円あまりである。さすがブリタニカで決してお安い値段ではないが、昔、30巻以上のセットだった頃は日本で買うと 30万円以上したというから、まあ、リーズナブルかもしれない。

まあ、本棚の飾りにしておくよりはずっといいだろう。

ここで視点を変えて、日本の百科事典はどうなっているのかと調べてみると、ジャパンナレッジ(Japan knowledge)というサイトがあり、小学館が出している多くの事典、辞書などを網羅している。これもまたスゴい。

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料金は「JKパーソナル+R」(すべてのコンテンツが使える)が月払いで 2,200円、年間契約で 22,000円。45コンテンツ限定のライトプラン「JKパーソナル」が、月払い 1,650円、年間契約 16,500円である(参照)。ブリタニカより高いのは、コンテンツが膨大だからだろう。

というわけで、自分はどうするかということになると、「まあ、ここは無料の Wikipedia を慎重に使っていけばいいか」というところに落ちついてしまった。とりあえずはこれで十分だよね。

ただ最後に、「ものすごく専門的で厳密な仕事が要求されている方は、AI ブリタニカなり JK(女子高生じゃないよ)なりどうぞ」とだけ書いておく。

 

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2025年1月 8日

昨年の平均気温が過去最高だったという嫌なニュース

共同通信が「24年の平均気温、過去最高 平年を1.48度上回る」という速報を伝えている。昨年の日本の平均気温が、平年値( 20年までの 30年間平均)を 1.48度上回り、1898年の統計開始以降最も高くなったのだそうだ。

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一昨年の平年プラス 1.29度を超えて、2年連続での記録更新となったわけだ。これはまったく嬉しくない記録更新で、完全に「嫌なニュース」である。上の表を見てもわかるように、上位 6番目までは 2019年以後 6年間の記録で占められており、しかも昨年と一昨年の数値が飛び抜けて高い。

この数字はまさに「印象通り」で、一昨年もメチャクチャ暑かったが、昨年はさらに輪をかけた暑さだった。気象庁によれば「24年は夏(6~8月)が過去最高タイで、秋(9~11月)も過去最高」というのだから、11月頃まで暑かったのも道理である。

昨年と一昨年が飛び抜けて高い数字を示しているというのは、かなり嫌な印象である。猛暑は日本だけではなかったようなので、もしかしたら昨年から地球の「温暖化」がさらに一段階進んだ局面に入ったのではないかなんて考えてしまっても、あながち見当外れではなさそうな気がしてしまうほどだ。

前世紀までは夏から冬になるまでに 3ヶ月ぐらいの秋という季節があったので、我々の体も徐々に寒さに慣れることができていたのだが、近年はこの秋が短すぎる。「暑い、暑い」と言っているうちに急転直下の冬が来るので、人の体が気温の変化に付いていけず、この頃は「寒い、寒い」と震える毎日である。

私は最近よく「温暖化というより極端化だ」と言うのだが、昨年はその極端化にますます拍車がかかったという印象だ。今年は少し穏便な推移になってもらいたいもので、昨年以上の高温になったりしたら、冗談じゃなく絶えきれなくなってしまう。

 

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2025年1月 7日

バイデンとトランプ、どっちも年寄りだからなあ

共同ニュースが、米国のバイデン大統領が記者団の質問に応えている最中に「突然怒った口調で『私は最高齢の大統領だが、あなた方全員がこれまで出会った誰よりも多くの世界のリーダーを知っている』と発言」したと伝えている(参照)。どうやら「大統領は老人ボケ」の気味があると言いたいようなのだ。

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しかし実際の答弁(下の YouTube 動画)を見ると、「トランプは民主主義への脅威」と批判した後で自身の年齢について語ったもので、「突然怒った口調」とはとくに感じられず、報道には 82歳という高齢の大統領をことさらに揶揄する姿勢が感じられる。

元のニュースのタイトルは "Biden scolds reporters"(バイデンが記者たちを叱る)で、決して「怒った」というわけじゃないのだが、叱られた方としては逆にムカついて大げさに報道したのかもしれない。まあ、発言内容がピント外れというのは争えない事実だけどね。

ちなみに年齢で言ったら、次期大統領のトランプの方がずっと心配だ。大統領就任時に 78歳 7ヶ月でバイデンの最高齢記録を 5ヶ月上回るのだから、任期中に 82歳 7ヶ月になってしまうというのである(参照)。

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この人は前々から「素っ頓狂発言」の話題には事欠かないのだから、このまま 80歳を過ぎたらどんなになるか知れたものではない。今からうんざりである。

米国でも日本でも、まともなな若手は政治の世界なんて目指さなくなってしまってるようなのだね。

 

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2025年1月 6日

「スタバで Mac ドヤァ」が「絶滅危惧種」って?

東洋経済 ONLINE に "「スタバで Mac ドヤァ」実はもう絶滅危惧種なワケ" (2024年 12月 24日付)という刺激的なタイトルの記事を見つけ、気になってしまった。私は出先で空き時間に仕事をしたりこのブログを書いたりする時には、コーヒーショップで 愛用の MacBook を開くことが度々あるもので。

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「スタバで Mac ドヤァ」というのは、「スタバの店内でマックの PCを 開き、長時間ドヤ顔で作業する人を揶揄した言葉」なんだそうだ。それが「絶滅危惧種」というわけか? しかし実を言うと、私はスタバに限っては Mac を開いたことがなかったのだよね。

ほかの店では何度もあるが、スタバってテーブルが低くて小さいので PC を使いにくいという先入観があり、気取った雰囲気にも抵抗があって、これまではほぼ意識的に避けてきた。ところがこの記事を読んだ途端、俄然へそ曲がりの虫が騒ぎ始め、スタバで Mac を開きたくなってしまったのである。

というわけで今、守谷市内のショッピング・モールのスタバで MacBook を開き、この記事を書いている。来てみれば私の先入観を裏切り、6人が余裕で囲める大きくて手頃な高さのテーブルがあり、その各席に電源まであるじゃないか。「絶滅危惧種」をおびき寄せる特別仕様かと思うほどだ。

この大テーブルでは今、4人が席についており、私を含めた 2人が MacBook を開いている。あとは Asus のサラリーマン風と、iPad でゲームに夢中のフリーター風男子だ。そしてちょっと離れた小さなテーブル席には、MacBook の男性と女性が 1人ずつ、そして Dynabook の男性が 1人いる。

ということは、iPad を除いた店内の PC の Mac 率は 67% で、不純な動機の私を除いてカウントしても 60%だ。世間一般のシェアと比較すれば驚異的に高いし、ほかのコーヒーショップと比べてもかなり高いと思う。ただ、それには単純な理由があるだろう。

会社支給のほとんどが Windows PC という世の中で、Mac ユーザーは私を含めてフリーランスが多い。そしてフリーランスはリモートワークが多くなりがちなため、スタバでの Mac 比率が高くなるのはごく自然の成り行きでしかないということだ。

そして今回如実に気付いたのだが、スタバって仕事の邪魔になるような「大声で話す客」がいなくて快適なのだね。無遠慮な大声や嬌声にうんざりすることが多々ある他店に比べると、これは大きなメリットと言える。件の記事がこの肝心な点について一言も触れていないのは、一体どういうことなんだろう。

いずれにしても、今後は宗旨替えしてスタバを毛嫌いせず、リモートワークの場として有力候補の一つにしておこう。

この辺で念のために書いておくが、実際に「スタバで Mac」している客は「ドヤ顔」なんてちっともしていない。とくに私の真向かいの女性なんて仕事の締め切りギリギリなのか、「ドヤ顔」とは対極的な「悲壮感」さえ漂わせている。年末年始に遊び過ぎたのかもしれないね。気の毒に。

件の記事はよく読むと、「絶滅危惧種」という刺激的な言葉はスタバで仕事する Mac ユーザーを指すのではなく、「スタバで Mac ドヤァ」という「イメージ」について語っているように思われる。とすると、この見出しはキャッチーではあるけれど、「雰囲気のもの」過ぎて混乱を招くよね。

それからこの記事の "むしろ「禁煙」を求めて足を運ぶ人が多い?" という小見出しにしても、今どきは別にスタバでなくても飲食店の多くがフツーに禁煙なのだから、かなり時代錯誤的だ。というわけで実際に「スタバで Mac」してみて、この記事の「ビミョーなピントのずれ方」が実感されたのだった。

いずれにしても「スタバで Mac するのに余計なことを気にする必要なんてない」ってことだ。私はコーヒーショップで 1時間ぐらい Mac を開いて仕事をする時には、長時間の「ショバ代替わり」にドーナツなどのサイドメニューもオーダーすることにしているので、なおさら気兼ねなく使わせてもらう。

年末年始は箱根駅伝のテレビ観戦以外はずっと家で仕事していたので、思いがけずトライした人生初の「スタバで Mac」が、ちょっとした気分転換になったのはありがたい。

 

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2025年1月 5日

「1円玉のお賽銭」を巡る冒険

Yahoo Japan ニュースに "お賽銭「一円玉やめて」 今年も話題に" という記事がある。「今年も話題に」というぐらいだから、前々から言われていたことなのだろうが、私はちっとも知らなかった。さすがに一円玉をお賽銭にしたこともなかったし。

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シンプルに考えれば「1円玉だろうが何だろうが、気持ちだから黙って受け取れ」と言いたくなるところだが、神社仏閣がそれを渋るにはそれなりの理由があるらしい。金融機関に多数の小銭を入金すると、結構な手数料がかかるというのだ。

こんな具合というのである。お金のことに疎すぎる私は、お恥ずかしいことにこれについても全然知らなかった。

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硬貨が 100枚までなら手数料はかからないが、101枚以上になると 550円取られてしまう。5円玉 101枚で 505円だが、それを入金して 550円の手数料を取られたら、45円の赤字だ。110枚で辛うじてトントンで、111枚以上なら赤字にはならないが、1円玉だとそうはいかない。

1円玉 101枚で 449円の赤字で、500枚でも 50円の赤字だ。1枚増えて 501枚だと 1,100円の手数料で、599円の赤字になってしまう。そんなわけで「1円玉のお賽銭は迷惑」ということになってしまうというのだ。

近頃は電子マネーの普及で、買い物をしたら釣り銭がどっさり戻ってくるなんてことが減ったが、昔は財布の中が少額のコインでぎっしりになることがよくあり、本当にイライラしたものだ。個人ベースで 100枚までなら手数料なしで入金できるというが、実際には面倒だよね。

そして神社仏閣や商店という規模になったら、面倒だけじゃ済まないことになるわけだ。これじゃいつの間にか小銭入れにたまった 1円玉を軽い気持ちでジャラジャラっと放り込んだりしたら、バチが当たってしまいかねない。

その昔、お賽銭は「御縁がありますように」という意味で 5円玉がいいなんて言われたが、今どきはやっぱり 100円玉ぐらいは用意しておく方がよさそうだ。最近はキャッシュレス化で釣り銭がたまってしまうことが少ないから、京都辺りで神社仏閣巡りをする時には気を付けよう。

ちなみに記事によれば一部でお賽銭のキャッシュレス化が進んでいるというが、初詣みたいに混んでしまったら、やりにくいだろうなあ。

 

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2025年1月 4日

耳にこびりついた曲、「イヤーワーム」を消し去る音楽

特定の音楽が脳内で勝手に繰り返し流れて止まらなくなる現象を英語で「イヤーワーム(earworm)」というのだそうだ。「耳の虫」とは、なるほど実感である。そしてこの「イヤーワーム」を 40秒で消し去る「イヤーワーム・イリーサー」というのが開発されたというからおもしろい(参照)。

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「イリーサー(eraser)」という英単語は、フツーは「消しゴム」や「黒板ふき」を意味する。いつまでも耳に残ってイライラするメロディをあたかも「消しゴム」のように消し去ってくれるから、この名が付いたのだろう。

開発に関わった英国ダラム大学の音楽心理学准教授ケリー・ヤクボウスキー氏(Kelly Jakubowski)によれば、「耳から離れない曲」というのは「ダンスに適したテンポの曲 」と「全体的なメロディーの形が予測できる曲」 なのだそうだ。なるほどわかる。

複雑で覚えにくい曲というのは、耳に付いてしまったりしない。いい感じで自然な曲調だからこそいつまでも耳の奥に残ってしまうのだろう。ただ、いくら「いい感じ」でもあまりしつこいとやっぱりイライラしてしまうというわけだ。

だったらそれへのカウンター・アタックとして、複雑で覚えにくい曲を浴びせかければいいということになる。条件としては、キャッチーなメロディではなく、テンポも一定じゃない曲というのがいい。

というわけで、拍子やメロディ、さらに音楽スタイルもエレクトロニカからクラシックまで変化する不可思議な曲が仕上がったのだという。こんな曲である。

なるほど、メロディがちっとも印象的じゃなく、テンポもコロコロ変わり、曲調も一定しない。こんな覚えにくい曲、耳につきようがないし、はっきり言って「不愉快」というほどのレベルだ。それまでこびりついていた曲も影が薄くなるだろう。

ただ、この曲も万能というわけではなく、「効果がなかった」というコメントもあるらしい。とはいえ多くの人にはとても効果的らしいので、頭の中で常に同じ曲が繰り返されてうんざりしている人は、試してみるといい。

 

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2025年1月 3日

洋式バスの使い方って、理解されてないのかなあ

X(Twitter)に Naotaka Sato旅する音楽家 さんという方の次のような書き込みがある(参照)。イギリスのホテルのバスタブに、日本語の注意書きがあったんだそうだ。

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ここでは画像が小さくて読みにくいから、日本語の注意書きを以下にテキスト化しておこう。ちゃんとこなれた日本語だけに、昔から日本人がいろいろやらかしてしまってるのだと想像される。

この浴室は洋式のため、床に排水口がありません。このため、浴槽からお湯があふれ出すと、浴室や寝室の床が水浸しになりますのでご注意下さい。
尚客室内の破損につきましては、お客様の負担で最低 400ポンドを請求させていただきますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

驚いたのはこの tweet に、信じられないほど素っ頓狂なコメントがたくさん付いていることだ。その中からほんのいくつか紹介しよう。

排水溝なくてどうやってシャワー浴びるの?

洋式風呂は排水溝無いのか…

まあ日本人ならね、湯船に泡じゃなくお湯を溜めたいよね
あれ?
湯船に泡溜めた後ってどう処理してるの?

排水溝ないの草
やべえ外国行きたくねえwww

よくわからんのだけど、バスタブ内で洗うの?

いやはや、本当にビックリである(ちなみに「排水溝」は「排水口」の誤変換だろう)。バスルームの床に排水口がないという欧米ではフツーの仕様を、バスタブそのものに排水口がないと誤解した人が多いようなのだ。洋式バスの使い方って、令和の御代になってもまだ理解されていないのかなあ。

さらに、バスタブにお湯を張っている間にテレビに夢中になったり寝落ちしたりして溢れさせたという失敗談のコメントもやたら多いのだが、それって初めはまったく理解できなかった。そもそも一体どうして、お湯を出しっぱなしにしたままバスルームから出ちゃうんだ?

よくよく考えて初めてわかったのは、「そうか、時間をかけてバスタブにたっぷりお湯を溜めてから、おもむろに入ろうなんてする日本人が多いのか!」ってことだ。なるほど、洋式バスで想定されていない日本的発想でやろうとするから、溢れさせたりもするわけだ。

洋式バスはバスタブにお湯を注ぎながら服を脱ぎ、お湯の量がせいぜいバスタブの 4分の 1程度のところで入っちゃえばいい。そのまま注ぎっぱなしで体を洗い、シャンプーしても半分の量にもならないが、洋式バスってそもそもそんなものなのだ。シャワーだけで済ますことも多いのだし。

何しろ 1人ずつ入って、出る時は全部流してしまうのだから、それぞれがたっぷりお湯を張ったりしていたら大変なお湯の無駄遣いになる。暖かい湯にゆったり首まで浸るなんて、洋式バスでは想定外なのだ。日本と西洋では「入浴」ということの基本的コンセプトが違うのである。

私としては、もちろん日本式の方が好きだから、国内旅行での宿泊はもっぱら大浴場のあるビジネスホテルを選ぶ。私は大柄なので、日本のホテルの小さなバスタブではシャワーだけにするにしても窮屈でたまらないしね。

というわけで、海外旅行の時と、国内でも大浴場のない東横インしか予約が取れなかった場合は、たっぷりのお湯に浸るという日本的満足は初めから諦めることにしている。

 

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2025年1月 2日

千里の道なんてどーでもいいから、「取りあえずの一歩」

新年を迎えたものの、去年からの仕事の積み残しがあって、相変わらずあくせくしている。そのうち何か新たな一歩を踏み出そうとは思っているのだけどね。

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取りあえず、「何か一歩踏み出そう」というメッセージ的なヒントはないかと、「一歩 踏み出す」というキーワードで検索してみると「千里の道も一歩から」というご大層な諺であふれかえっている。世の中には「千里の道も一歩から Tシャツ」なんてものまであると知って、正直ビビってしまったよ。

「いやいや、そんなのはどうでもいいから、どうぞご勘弁を」と言いたくなってしまう。「千里の道」なんて考えてたら、畏れ多くて「一歩」すら踏み出せなくなっちゃうよ。ここは気軽に「取りあえずの一歩」で十分だ。

ここで私は、自分がこの年になるまでずっと「取りあえずの一歩」でやってきたのだということに気付いた。遠大な目標や緻密な計画なんて、まったく縁がない。

「取りあえずの一歩」でチマチマやってきたからこそ何とか暮らしていけてるし、「2本のブログで 21年連続毎日更新」なんてこともできた。初めから大きな目標なんか立ててたら、それだけでどっと疲れてしまう。

こんなことを言うと、「取りあえずの一歩の積み重ねが大切」なんて殊勝なことを考える人もいるかも知れない。いやいや、またしてもぶち壊しみたいなことを言ってしまうが、「取りあえずの一歩」が積み重なるなんてことはまずない。ひたすら、とっ散らかるだけだ。

ただ、「取りあえずの一歩」としてやってみたことのうちほんのいくつかが、忘れた頃になってビミョーな線でつながることがある。初めからそんなことを期待するわけでは決してないが、要するに「結果オーライ」みたいに役に立つことが多少はあるってことだ。

これって案外、「取りあえず主義」の醍醐味なのかもしれない。前さえ向いていれば、期待すらしていなかった方面で「あの時、下手の横好きで手を出していたことが、今頃になって役に立った」みたいなことになってくれることがある。

もしかしたらこの歳になれば、これまでとっ散らかしっ放しだった「一歩」のいくつかが、線で結ばれることが増えるかもしれない。いや、別に結ばれなくても、ちっとも構わないんだけどね。結構楽しくやってきたのだし、まだまだとっ散らかしも増やしたいほどだから。

というわけで、年始めの抱負みたいなこととして、こんなことを書いてみた次第である。いや、こんなの「抱負」にはならないか。「惰性」みたいなものだからね。

 

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2025年1月 1日

ヘビがオルガン伴奏で「巳年〜」と歌う年賀状

明けましておめでとうございます。2025年、巳年の年賀状をお届けします。


今年の年賀状は音楽付きなので、画像の下の ▷ 印をポチッとクリックしていただきたい。聞こえてくるのは、ヘビがオルガン伴奏で口ずさむ『巳年』という曲だ。ほんの 5秒足らずの短さなので、お気軽に。

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タイトル通りの「ミドシ〜」というメロディで、これでも私自身がちょっとした手間をかけて作曲したバロック風(?)小品である。決して「冗談ポイよ」というレベルのものじゃない(と自分では勝手に思ってる)。年賀状をネット配信のみに切り替えたので、こんなお遊びが手軽にできる。

というわけで、今年もどうぞよろしく。

 

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