茨城県の道路がガタガタで「穴ぼこ」だらけなのは
埼玉県八潮市で道路に開いた大穴にトラックが転落する事故(参照)が起きたばかりだが、一方で私の住む茨城県の県庁所在地、水戸市のホームページには「道路の穴ぼこなどの通報にご協力下さい」というページがある(参照)。
実は水戸市ばかりではない。茨城県庁のサイトにも「穴ぼこを見つけたら・・・」というページがあり(参照)、さらに茨城県内の他の市町村サイトにも、「穴ぼこ」関連のページが散見する。
もしかしたら「穴ぼこ」って行政用語として定着してるんだろうか? そう呼ぶことで、陥没による「大穴」と区別してるんだろうか? 県議会では県庁土木課のエラい人が神妙な顔して「昨今の穴ぼこ状況に関しましては・・・」なんて答弁しているんだろうか?
実際に茨城県の道路をクルマで走ると、道のデコボコを拾ってガタガタ揺れっぱなしということが多い。よく見れば「穴ぼこだらけ」と言っていいぐらいで、改めて通報なんてしきれないほどだ。これは茨城県在住の私が言うのだから、信用してもらっていい。
ちなみについ最近知ったのだが、茨城県の道路整備が遅れているのは、実は道路の長さと関係しているらしい。日本の都道府県で道路の延長距離が最も長いのは、もちろん面積が圧倒的に広い北海道だが、2番目は茨城県なんだそうだ。茨城県は平地が多いので、道路も縦横に走っているというのである。
10年以上前の 2014年に出されたものだが、茨城県土木課の「茨城県における道路維持管理の取り組み」という文書にはこのように書かれている。
茨城県は可住地面積が広く、また中小の都市や集落が点在しているため、道路網が県内に隈無く行き渡っており、国県道・市町村道を合計した道路延長は北海道に次ぐ全国第 2位となっている一方、改良率は約 40%と全国最下位の状況であります。
なるほど、茨城県は道路が長すぎて整備が追いつかないというわけだ。そのくせクルマの数がメチャクチャ多くて道路の痛みもどんどん進むから、改良率を上げるのがなかなか難しい。昨年度(令和 6年度)の資料を見ても、10年間で僅か 4%アップの 44%で、全国最下位のままだ(参照)。
こりゃもう構造的な問題のようだから、「道路をしっかり整備してよ〜」といくら要望しても一朝一夕には叶うわけがないのだとわかった。まあ、埼玉県みたいな「大穴」が開かないだけマシかと思ったのだが、実はこれもそうとは言えないようで、下の動画は茨城県水戸市の昨年のニュースである。
こりゃ本当に油断がならない。
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コメント
「穴ぼこ site:go.jp」で検索すると、国交省や地方整備局とかのサイトでよく使われているようなので、確かに「行政用語として定着している」のだろうと思います。法令検索(https://laws.e-gov.go.jp/)では出てこないので、法律用語というわけではなさそう。
自転車通勤をしていても、「いま目の前の道路が陥没したら…」とか考えちゃいます。マウンテンバイクなら少しはマシなのかな、なんて。そんなことはないか。
投稿: 山辺響 | 2025年2月 3日 09:28
山辺響 さん:
同じように検索してみたら・・・ 本当だ! めちゃくちゃ多いですね。こりゃ「行政用語として定着」とみるほかないですね。
いくらマウンテンバイクでも、陥没した穴に落っこちたらさすがに登れませんね ^^;)
投稿: tak | 2025年2月 4日 08:32