177番の天気予報が、来月末で終了なんだそうだ
PC Watch に "「177」の電話天気予報サービス終了まであと1カ月。70年の歴史に幕" というニュースを伝えている。電話で天気予報を聞けるサービスがあるなんて、若い人の中には知らないという人もいるだろうが、それが来たる 3月 31日 23時 59分をもって終了になるというのだ。
今はスマホでいつでも簡単に天気予報を見ることができるが、昔は天気予報と言ったらテレビかラジオで聞くのがフツーだった。天気予報の時間まで待ちきれない場合は、電話で 177番にダイヤルするほかなかったのである。
私がこのつくばの地に引っ越して来たのは 1982年だったから、電話で天気予報を聞くのはあの黒い「イエ電」を使ってのことだった。そしてこの土地で初めて 177番 に電話して天気予報を聞いたときのことは、今でも鮮明に覚えている。何しろ天気予報アナウンスがものスゴい茨城弁だったからだ。
この時のことは、2020年 2月 6日の「統一地方選、茨城のウグイス嬢のアクセント」という記事に書いている。茨城の天気予報のアクセントというのは、選挙カーのウグイス嬢と同様に、かなりスゴい茨城弁だったという話だ。ちょっと引用する。(赤の太字の部分にアクセントがつく)
「明日、晴れ。降水確率 20%でしょう」というのが、「アす、ハれ。コーすいかクりつ、にじっぱせんとでしょ〜」で、とくに最後の「にじっぱせんとでしょ〜」の早口の平板アクセントは、曰く言いがたい異様さだった。前半の妙ちきりんなアクセントとの合わせ技で、「この人、歌ってるのかいな?」と思ったほどだ。
茨城県というのは「無アクセント地帯」と言われ、言葉をしゃべる時「単語」自体にはアクセントがなく、文全体のゆったりした山なりの抑揚の中に埋没してしまう。
ところが選挙カーのアナウンスとか 177番とかになると、妙に意識してしまうらしく、変なところに変なアクセントが付く。それでますますおかしくなってしまうのだ。
電話の 177番で茨城弁の天気予報アナウンスを初めて聞いた時はかなりのショックで、「ああ、おれは茨城の地に来てしまったんだなあ」としみじみ感じてしまったのを憶えている。ああしたアナウンスも、もう聞けなくなってしまうというわけだ。
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