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2025年2月22日

富士山の雪の降り方の傾向って、初めて知った

昨日付の和歌ログでも書いたのだが、このほど山梨県の富士山の近くに出張したおかげで、富士山の雪の降り方の傾向について初めて知ることができた。本当にこんなの 70歳を過ぎるまで知らなかったよ。

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上の画像の右上は、昨日の『和歌ログ』にも載せた富士五湖方面から見た富士山(参照)、つまり富士山の北側だ。そして左下が昨年の 11月 30日付の "Today's Crack" に載せた(参照)、東海道新幹線つまり南側から撮影した富士山である(撮影は前日)。

昨年 11月末の段階でこれほど真っ白だったのだから、今回は大雪も降ったことだし、北側斜面はさぞかしと思い込んでいたのだが、実際に目の前にすると呆気ないほど雪が少ない。つくば方面からリアルタイムで見える山頂付近と比較しても少なく、ところどころ山肌が青っぽく露出している。

これ、当初は今回の強い北西風のせいで積もった雪が吹き飛ばされてしまったためと思った。しかし地元の人に聞いて見ると、そうじゃないらしい。富士山には富士山の雪の降り方があるというのである。

どんなことかというと、富士山の雪は主として西高東低の冬型気圧配置によって降るのではなく、南岸低気圧によってもたらされるというのだ。平地では雨でも、富士山ぐらいに高くなると雪になる。

そして西高東低型の「いかにも冬らしい雪」は、富士山に届く前に北アルプスや越後山地での大雪になってしまい、富士山までは届きにくいわけだ。

「へぇ!」ってなものである。世の中というのは実際に見たり聞いたりしてみないと、気付かないことやわからないってことが多いのだね。

 

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自然・環境」カテゴリの記事

コメント

富士山の標高だと平地より20℃は低いですから、梅雨でも降雪します。
逆に冬の季節風は、山梨南部までくるとほぼ水蒸気が無いので雪にならないですね。

投稿: らむね | 2025年2月22日 21:52

らむね さん:

>逆に冬の季節風は、山梨南部までくるとほぼ水蒸気が無いので雪にならないですね。

なるほど、雪を降らす風じゃなく、空っ風になってしまうんですね。納得。

投稿: tak | 2025年2月23日 07:38

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