世界の大都市で増加中のネズミが、東京では減少
CNN が「世界の大都市でネズミが増加、最大の原因は温暖化 米研究」という記事を伝えている。ネズミの増加まで「温暖化」のせいだったのか。
米リッチモンド大学の研究チームが 16都市を対象として平均 12年にわたる集計結果をまとめた研究によると、11都市で、ネズミの数が大幅に増える傾向にあることがわかったというのである。ネズミが減っていたのは、米国のニューオーリンズとルイビル、そして東京の 3都市だけだった。
残る 2都市は Science Advances の "Increasing rat numbers in cities are linked to climate warming, urbanization, and human population" (都市のネズミ数増加は温暖化、都市化、人口と関連している)という記事によると、ダラス(微増)とセントルイス(微減)らしい。
とりあえず「へえ、東京じゃネズミが減ってるのか!」と驚いたが、ネズミさえ棲みにくい環境になってその分周辺に広がり、郊外がとばっちりをくってるのかもしれない。茨城県は利根川に阻まれて、とばっちりから免れているというならありがたいのだが。
いずれにしてもつくば周辺のネズミは普段は屋外に棲んでいるようなのだが、冬になると暖かさを求めて家の中に入り込んでくるのがいる。夜のうちに人間の食い物を齧ったりするので、油断がならない。
我が家ではいつもハーブから作られた忌避剤を屋内各所においてガードしているのだが、それでも冬になって天井裏から「パタパタパタ・・・」とネズミの走る微かな音が聞こえたら、粘着式のネズミ捕りの出番になる。この「ハーブの忌避剤」と「粘着式ネズミ獲り」の二段構え作戦はかなり効果的だ。
ただ、昨年は考えられないことが起きた。外に餌が豊富なはずの真夏にネズミが屋内に侵入してきたため、冬にしかやったことのない「二段構え作戦」で追い払うことになったのである。そしてこの冬はなんと、ネズミが入って来たような形跡が今のところない。
思うに昨年の夏は、屋外が「暑すぎた」のだろう。それでネズミとしても耐えきれず、日影と冷房でマシになっている屋内に逃げ込んできたとしか考えられない。そして冬にネズミが入ってこないというのは、温暖化も進み過ぎて、この辺りでも東京のように個体数が減ってしまったのかもしれない
昨年はヨーロッパの大都市も大変な暑さになったらしいから、もしかしたら東京のようにネズミが減少傾向に転じたりして。
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