現れよ! ボブ・ディランやジョーン・バエズの 21世紀版
イーロン・マスクがすべての連邦政府職員に前の週の成果を返信するよう求める鬱陶しいメールを送り、できなければ辞職と受け止めるとわめきちらしたことについて、トランプは「素晴らしいこと」と支持していると伝えられる(参照)。米国はもはや「まともな法治国家」じゃなくなっているようなのだ。
こんなのは法的根拠がまったくなく、連邦政府の人事管理局(OPM)は、「返信しなくても辞職とは見なされず、職員にはメールに返信する義務はないと、人事担当者に伝えた」と報道されている(参照)が、実際には全体の半数弱にあたる 100万人強が報告要請に応じてしまった(参照)らしい。
イーロン・マスク、100万通以上の返信メールをどうやって読むんだろう。馬鹿馬鹿しすぎる話である。
トランプとマスクの好き放題に関連して、当然ながら米国内でも批判が起きており、”米国の経済学者が警告「トランプ率いる米国では『エリート機関』が破壊され、進歩が止まるだろう" という記事もある。ジョセフ・スティグリッツ氏の警告を紹介したものだ。
私は先月 22日に "4年間の長いレイムダックをやり過ごす用意はいいか?" という記事を書き、トランプの任期の 4年間を辛抱すれば次は何とかなるみたいな雰囲気を伝えてしまったが、どうもそれほど楽観的なものでもないようなのだね。これは世界的な潮流の現れのようなのだ。
トランプの任期が終わっても、今回トランプを支持した人たちがいる限り、第2、第3 のトランプが現れないとも限らない。さらに「日本は安心」なんて呑気に構えていられるわけでもないようなのである。
こうなると、1960年代後半に米国で台頭した「公民権運動」のようなものをもう一度再現しなければならないんじゃなかろうか。あの頃一世を風靡したボブ・ディランやジョーン・バエズのフォークソングの 21世紀版を作り出さなければならない。
そうでないと、世界はどんどん悪くなってしまいそうだ。
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コメント
マスク氏が率いる省庁では、およそ1/3の職員が辞職しているそうですよ(fireではなく辞職)。
まぁ、そういう事です。
投稿: Senna | 2025年2月27日 23:48
ご紹介のスティグリッツの記事での「啓蒙思想」への言及、まさにそのとおりだと思います。「啓蒙思想」や「理性主義」は、その後300年くらいのあいだに、その欠陥や弊害があれこれ指摘されて、ある意味で乗り越えられてしまった、克服されたとも言えますが、とはいえ、それを「すっ飛ばす」、あるいはそれ以前に戻るわけにはいかない、と思っています。
投稿: 山辺響 | 2025年2月28日 11:29
Senna さん:
>マスク氏が率いる省庁では、およそ1/3の職員が辞職しているそうですよ
「こいつの下では、やっとれんわ」ということなんでしょうね。
投稿: tak | 2025年2月28日 17:58
山辺響 さん
>ある意味で乗り越えられてしまった、克服されたとも言えますが、とはいえ、それを「すっ飛ばす」、あるいはそれ以前に戻るわけにはいかない、と思っています。
まさにそういうことですよね。
投稿: tak | 2025年2月28日 17:59
アメリカは本気でヤバそうですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28DGW0Y5A220C2000000/
投稿: 山辺響 | 2025年3月 1日 19:26
山辺響 さん:
ひえー! ついにここまで来ましたか。
こうなると完全に人権無視ですよね。最高裁段階で覆されることを切に望みます。
投稿: tak | 2025年3月 2日 11:38