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2025年3月21日

日本人の死因、実は「認知症」がトップなんだそうだ

日本経済新聞が "日本人の「死因」、認知症が首位に 慶大など30年分解析" という記事を伝えている。日本では「認知症」が直接の死亡原因とされることがあまりないので奇異な気もするが、欧米などの国際基準では厚生労働省など国内の政府機関が出す統計とは死因の定義や算出方法が異なるのだそうだ。

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記事には「欧米諸国では認知症といった長期にわたって症状を悪化させる病気を死因として扱う傾向がある」「厚労省の人口動態統計は死亡届を基に集計している。誤嚥性肺炎や肺炎のほか、いわゆる自然死である老衰が死因の上位を占める。認知症はこうした死因のきっかけとなる」とある。

つまり「死亡届」に記された「死因」のかなりのものは、まとめれば「認知症」によって引き起こされたものと解釈されるようなのだ。というわけで、国際基準に従うと日本でも「認知症」が死因のトップになり、厚労省独自の統計(下図)とは異なった結果になるというわけだ。

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さらに興味深いのは、次の記述である。

今回の研究によると、日本人の平均寿命は男女合わせて 21年時点で 85.2歳と 90年から 5.8歳延びた。脳卒中や虚血性心疾患、がんなどの死亡率の減少が寿命の延長に貢献した。自立して生活できる期間を指す健康寿命も 69.5歳から 73.8歳に延びた。

驚いたことに、2021年の時点では日本人の平均寿命は 85.2歳だったが、「自立して生活できる期間を指す健康寿命」は 73.8歳というのである。ということは、平均すると晩年の 12年近くは「自立した生活」ができず、寝たきりみたいなことになってしまうというわけだ。

これには「おいおい、勘弁してくれよ」と言いたくなるではないか。なにしろ私は今年の 7月で 73歳になってしまうのだからね。

別に日本人の平均寿命までなんて生きなくていいから、あと 10年ぐらい元気に飛び回って、その後は未練なくポックリというのが理想的だなあ。

 

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