兵庫県知事のパワハラ、やっぱり「あった」で決着
いろいろなメディアが兵庫県知事のパワハラが認定されたと伝えている。下に紹介するのは、毎日新聞の「兵庫知事の行為 10件をパワハラ認定 第三者委が調査報告書公表」という記事で、要するに「斎藤氏によるパワハラは実際にあった」ということで決着している。
私は昨年の 9月から 11月にかけて、この問題に関連して 3本の記事を書いている。こんな具合だ。
見たくないモノは見ないし、聞きたくないことは聞かない (9月 19日)
今回の兵庫県知事選挙の、世論誘導に関する大きな教訓 (11月 18日)
「さいとう元知事」が「〜元彦知事」というセコい戦略 (11月 23日)
かなり興味深いのは、このほぼ 2ヶ月間のうちに斎藤氏に関する評価が極端に変わってしまったことだ。1本目の記事では、「仕事はできる」という点で評価する人が多いが、「横暴で人の話を聞かない」という点は大きな問題となっているようだという大筋の話を主に紹介している。
そして 2本目は選挙の結果、斎藤氏が再選されてしまったという事実に驚いて書いたものだ。選挙期間中にはかなりの「世論誘導」が行われたようで、問題となった「パワハラ」に関しては情報が二転三転し、ほとんど「デマ扱い」に近いまでになっていた。
そして 3本目は斎藤氏の選挙運動を担当したとみられる PR 会社代表取締役の折田楓さんの「自己暴露」について触れた。これに関する「毀誉褒貶」に関しては、私は一般的な世論とは別の見方をしているので、詳しくは実際の記事を読んでいただきたい。
こうして見ると「世論」というのはかなりいい加減なところがあって、ちょっとした風向きで 百八十度近く変わってしまうのがよくわかる。一時は「パワハラなんてデマ」なんてことになりかけていたのが、実際の調査ではしっかり認定されたのだから、きちんと見定めることが大切だ。
兵庫県の有権者たちとしては、再選挙であれだけ圧倒的に斎藤氏を支持してしまったのだから、客観的な結果が出てもあっさりとは受け入れにくいものがあるだろう。それだけに、一方に振れすぎるというのはかなりアブナい。
私自身はどちらにも触れすぎないようにしつつ、斎藤氏に関してはそれなりに一定の批判的な立場を維持して 3本の記事を書いたと自負している。これ、結果的には間違ってなかったわけだ。
【3月 22日 追記】
はてな匿名ダイアリーの「何が陰謀論だよ兵庫県民なら皆知ってるんだよ全部本当だったじゃない」という記事(本日付)がなかなか興味深いので紹介しておく。選挙直前の「斎藤知事批判一色」から YouTube の大量投稿をきっかけに世論が「斎藤支持」に一転したことについて、現場の視点で書かれている。
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